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不明
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ふめい
すると
二日めの
夜のこと、
思いがけなく
暴風雨に
出あいまして、みんなまったくゆくえ
不明になってしまいました。
無實の罪に
陷し入しは奉行の
不明なり其不明なる者に
重き役儀を申付たるは其領主の
落度也夫此度の一件は其方共必ず九郎兵衞より
賄賂を請しに相違有まじと
正鵠を
規則だから
警察へ
屆ける
事は
屆けたが、
實は
大分古い
時計なので、
取られても
夫程惜くもない
位に
諦らめてゐたら、
昨日になつて、
突然差出人の
不明な
小包が
着いて
「
白紙手頼り
水手頼り、
紙捻手頼りにい……」と
巫女の
婆さんの
聲は
前齒が
少し
缺けて
居る
爲に
句切が
稍不明であるがそれでも
澁滯することなくずん/\と
句を
逐うて
行つた。
さうしてたゞ
欺かれた
自分の
不明に
就いてばかり
彼女は
耻ぢたのである。
雲飛は石を
奪はれて
落膽し、其後は
家に
閉籠つて外出しなかつたが、
石が
河に
落て
行衞不明になつたことを
傳へ
聞き、
或朝早く家を出で石の
落ちた
跡を
弔ふべく
橋上に
立て下を見ると、
河水清徹
と
理由の
解らぬ
囈語をいつて、
意識は
全く
不明に
成つた。
遂には
異常な
力が
加はつたかと
思ふやうにお
品の
足は
蒲團を
蹴て
身體が
激動した。
枕元に
居た
人々は
各自に
苦しむお
品の
足を
抑へた。
聞及びしかば大いに
驚き扨々我等が
不明故に罪無き杉戸屋富右衞門殿を
永々入牢致させ
苦めしこと何とも申譯なき
誤り成りと思ひ平吉は
早速杉戸屋富右衞門方へ到つて
種々樣々に是迄の
始末を
さま/″\な
批評に
弄ばれながら、繪葉書の
上に
老いて行く女優
達の顏!これらがやがて
色もなく
香もなくなつていつた時には
一體どうなるのでせう? それはたとひ、
虚榮に
誤られたその
不明が
“不明”の意味
《名詞・形容動詞》
不明(ふめい)
わからないこと、はっきりしないこと、確定しないこと。
見識に欠けること、物を見る目がないこと。
(出典:Wiktionary)