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重々
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おも/\
ふりがな文庫
“
重々
(
おも/\
)” の例文
喧
(
かしま
)
しき
田畑
(
たはた
)
の
人聲
(
ひとごゑ
)
と(
愛
(
あい
)
ちやんの
知
(
し
)
つてる)
變
(
へん
)
じました、——
遠方
(
ゑんぱう
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
家畜
(
かちく
)
の
唸
(
うな
)
り
聲
(
ごゑ
)
は、
海龜
(
うみがめ
)
の
重々
(
おも/\
)
しき
歔欷
(
すゝりなき
)
であつたのです。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それを
子
(
こ
)
どもが
拾
(
ひろ
)
つておもちゃにして
遊
(
あそ
)
んでゐるのを
作
(
つく
)
つたので、さういふ
材料
(
ざいりよう
)
をごく
重々
(
おも/\
)
しく
爲上
(
しあ
)
げてゐるのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
浪打際
(
なみうちぎは
)
は
綿
(
わた
)
をば
束
(
つか
)
ねたやうな
白
(
しろ
)
い
波
(
なみ
)
、
波頭
(
なみがしら
)
に
泡
(
あわ
)
を
立
(
た
)
てて、どうと
寄
(
よ
)
せては、ざつと、おうやうに、
重々
(
おも/\
)
しう、
飜
(
ひるがへ
)
ると、ひた/\と
押寄
(
おしよ
)
せるが
如
(
ごと
)
くに
來
(
く
)
る。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして私たちは
默
(
だま
)
つて
身動
(
みうご
)
きせずにゐた。かうして坐つてゐると、間もなく、また別の人が
入
(
はひ
)
つて來た。
重々
(
おも/\
)
しい雲が、一陣の風に吹き拂はれて、月をあらはした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
やがて
老師
(
らうし
)
が
現
(
あら
)
はれた。
疊
(
たゝみ
)
を
見詰
(
みつ
)
めてゐた
宗助
(
そうすけ
)
には、
彼
(
かれ
)
が
何處
(
どこ
)
を
通
(
とほ
)
つて、
何處
(
どこ
)
から
此所
(
こゝ
)
へ
出
(
で
)
たか
薩張
(
さつぱり
)
分
(
わか
)
らなかつた。たゞ
彼
(
かれ
)
の
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
き
拂
(
はら
)
つて
曲彔
(
きよくろく
)
に
倚
(
よ
)
る
重々
(
おも/\
)
しい
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
殊
(
こと
)
に
今宵
(
こよひ
)
は
密雲
(
みつうん
)
厚
(
あつ
)
く
天
(
てん
)
を
蔽
(
おほ
)
ひ、四
邊
(
へん
)
の
空氣
(
くうき
)
は
變
(
へん
)
に
重々
(
おも/\
)
しく、
丁度
(
ちやうど
)
釜中
(
ふちう
)
にあつて
蒸
(
む
)
されるやうに
感
(
かん
)
じたので、
此儘
(
このまゝ
)
船室
(
ケビン
)
に
歸
(
かへ
)
つたとて、
迚
(
とて
)
も
安眠
(
あんみん
)
は
出來
(
でき
)
まいと
考
(
かんが
)
へたので、
喫煙室
(
スモーキングルーム
)
に
行
(
ゆ
)
かんか、
其處
(
そこ
)
も
暑
(
あつ
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『
海底
(
かいてい
)
の
長靴
(
ながぐつ
)
と
半靴
(
はんぐつ
)
は』とグリフォンが
重々
(
おも/\
)
しい
聲
(
こゑ
)
で
續
(
つゞ
)
けて、『
胡粉
(
ごふん
)
を
着
(
つ
)
けてる。
何
(
ど
)
うだ、
解
(
わか
)
つたらう』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其晩
(
そのばん
)
彼
(
かれ
)
は
宗助
(
そうすけ
)
と一
時間
(
じかん
)
餘
(
あま
)
りも
雜談
(
ざつだん
)
に
耽
(
ふけ
)
つた。
彼
(
かれ
)
の
重々
(
おも/\
)
しい
口
(
くち
)
の
利
(
き
)
き
方
(
かた
)
、
自分
(
じぶん
)
を
憚
(
はゞ
)
かつて、
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
れない
樣
(
やう
)
な
話
(
はなし
)
の
調子
(
てうし
)
、「
然
(
しか
)
るに」と
云
(
い
)
ふ
口癖
(
くちくせ
)
、
凡
(
すべ
)
て
平生
(
へいぜい
)
の
彼
(
かれ
)
と
異
(
こと
)
なる
點
(
てん
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
イングラム孃は
重々
(
おも/\
)
しく立上つた。「私が一番に參ります。」と彼女は、仲間の
先鋒
(
せんぽう
)
となつて、城の崩壞口をのぼつて行く決死隊の先導者に
相應
(
ふさは
)
しいだらうと思はれるやうな調子で云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
だからこの
歌
(
うた
)
は、
遙
(
はる
)
かに
後世
(
こうせい
)
、
短歌
(
たんか
)
が
盛
(
さか
)
んになつて
後
(
のち
)
、
行
(
おこな
)
はれ
出
(
だ
)
して、その
作
(
つく
)
つた
人
(
ひと
)
もわからなくなり、また、
非常
(
ひじよう
)
に
重々
(
おも/\
)
しい
力
(
ちから
)
のあるものと
信
(
しん
)
じられた
時代
(
じだい
)
に、こんな
歌
(
うた
)
だから
神代
(
かみよ
)
の
神樣
(
かみさま
)
で
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
と
重々
(
おも/\
)
しく
且
(
か
)
つ
沈
(
しづ
)
んだ
調子
(
てうし
)
で、
男
(
をとこ
)
は
肅然
(
しゆくぜん
)
としていつた。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
々
3画
“重々”で始まる語句
重々畳々