“おも/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
重々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして私たちはだまつて身動みうごきせずにゐた。かうして坐つてゐると、間もなく、また別の人がはひつて來た。重々おも/\しい雲が、一陣の風に吹き拂はれて、月をあらはした。
やがて老師らうしあらはれた。たゝみ見詰みつめてゐた宗助そうすけには、かれ何處どことほつて、何處どこから此所こゝたか薩張さつぱりわからなかつた。たゞかれはらつて曲彔きよくろく重々おも/\しい姿すがたた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こと今宵こよひ密雲みつうんあつてんおほひ、四へん空氣くうきへん重々おも/\しく、丁度ちやうど釜中ふちうにあつてされるやうにかんじたので、此儘このまゝ船室ケビンかへつたとて、とて安眠あんみん出來できまいとかんがへたので、喫煙室スモーキングルームかんか、其處そこあつ