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退治
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たいぢ
ふりがな文庫
“
退治
(
たいぢ
)” の例文
細
(
ほそ
)
い
針
(
はり
)
ほどな
侏儒
(
いつすんぼふし
)
が、
一
(
ひと
)
つ/\、と、
歩行
(
ある
)
き
出
(
だ
)
しさうな
氣勢
(
けはひ
)
がある。
吃驚
(
びつくり
)
して、
煮湯
(
にえゆ
)
で
雜巾
(
ざふきん
)
を
絞
(
しぼ
)
つて、よく
拭
(
ぬぐ
)
つて、
先
(
ま
)
づ
退治
(
たいぢ
)
た。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一度
(
いちど
)
新技巧派と云ふ名が出来ると、その名をどこまでも人に押しかぶせて、それで
胡麻
(
ごま
)
をする時は胡麻をするし、
退治
(
たいぢ
)
する時は退治しようとするんですからな。
饒舌
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『
眞個
(
ほんとう
)
に/\、
海軍
(
かいぐん
)
の
叔父
(
おぢ
)
さんが
海賊船
(
かいぞくせん
)
を
退治
(
たいぢ
)
するなら、
私
(
わたくし
)
は
敵
(
てき
)
の
大將
(
たいしやう
)
と
勝負
(
しようぶ
)
を
决
(
けつ
)
しようと
思
(
おも
)
ふんです。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いかんとなればおん身は光る石を
拾
(
ひろは
)
んとの
企
(
くはだて
)
にはあらず、
妖物
(
ばけもの
)
を
退治
(
たいぢ
)
せんとて川へいたり、おん身よりは
我先
(
われさき
)
に川へ飛いり光りものを
探
(
さぐ
)
りあてゝかづきあげしも我なり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
虎
(
とら
)
を
退治
(
たいぢ
)
の
竹
(
たけ
)
の
槍
(
やり
)
。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
▼ もっと見る
此
(
こ
)
れなら、
一生涯
(
いつしやうがい
)
に一
度
(
ど
)
ぐらゐ
買
(
か
)
へまいとも
限
(
かぎ
)
らない。
其
(
そ
)
のかはり
武者修行
(
むしやしゆぎやう
)
に
退治
(
たいぢ
)
られます。
此
(
これ
)
を
見懸
(
みか
)
けたのは
難有
(
ありがた
)
い。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いかんとなればおん身は光る石を
拾
(
ひろは
)
んとの
企
(
くはだて
)
にはあらず、
妖物
(
ばけもの
)
を
退治
(
たいぢ
)
せんとて川へいたり、おん身よりは
我先
(
われさき
)
に川へ飛いり光りものを
探
(
さぐ
)
りあてゝかづきあげしも我なり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此
(
この
)
男
(
をとこ
)
は
正直
(
せうじき
)
だから、
猛狒
(
ゴリラ
)
退治
(
たいぢ
)
の
手柄話
(
てがらばなし
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
自分
(
じぶん
)
の
大失策
(
おほしくじり
)
をも、
人一倍
(
ひといちばい
)
の
大聲
(
おほごゑ
)
でやツて
退
(
の
)
けた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
龍?(少し困つた顔をしてゐたが、突然)好いや、僕はスサノヲ尊になつて
退治
(
たいぢ
)
しちまふから。
比呂志との問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
野鼠
(
のねずみ
)
を
退治
(
たいぢ
)
るものは
狸
(
たぬき
)
と
聞
(
き
)
く。……
本所
(
ほんじよ
)
、
麻布
(
あざぶ
)
に
續
(
つゞ
)
いては、この
邊
(
あたり
)
が
場所
(
ばしよ
)
だつたと
言
(
い
)
ふのに、あゝ、その
狸
(
たぬき
)
の
影
(
かげ
)
もない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此兄弟
剛気
(
がうき
)
なるものゆゑかの光り物を見きはめ、もし
妖怪
(
ばけもの
)
ならば
退治
(
たいぢ
)
して村のものどもが
肝
(
きも
)
をひしがんとて、ある夜兄弟かしこにいたりしに、をりしも秋の頃水もまさりし川
面
(
づら
)
をみるに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
晩
(
ばん
)
もお
總菜
(
さうざい
)
に
鮭
(
さけ
)
を
退治
(
たいぢ
)
た、
北海道
(
ほくかいだう
)
の
産
(
さん
)
である。
茶
(
ちや
)
うけに
岡山
(
をかやま
)
のきび
團子
(
だんご
)
を
食
(
た
)
べた
處
(
ところ
)
で、
咽喉
(
のど
)
に
詰
(
つま
)
らせる
法
(
はふ
)
はない。これしかしながら
旅
(
たび
)
の
心
(
こゝろ
)
であらう。——
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此兄弟
剛気
(
がうき
)
なるものゆゑかの光り物を見きはめ、もし
妖怪
(
ばけもの
)
ならば
退治
(
たいぢ
)
して村のものどもが
肝
(
きも
)
をひしがんとて、ある夜兄弟かしこにいたりしに、をりしも秋の頃水もまさりし川
面
(
づら
)
をみるに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と
又
(
また
)
退治
(
たいぢ
)
るのを、「
頼
(
たの
)
もしいわ、
私
(
わたし
)
たちの
主人
(
しゆじん
)
にはそれが
出來
(
でき
)
ないの。」と
感状
(
かんじやう
)
に
預
(
あづか
)
つた
得意
(
とくい
)
さに、
頭
(
づ
)
にのつて
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
豆府屋
(
とうふや
)
の
通帳
(
かよひちやう
)
のあるのは、
恐
(
おそ
)
らく
松本
(
まつもと
)
の
家
(
いへ
)
ばかりだらうと
言
(
い
)
つたものである。いまの
長
(
ながし
)
もよく
退治
(
たいぢ
)
る。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
馴
(
な
)
れない
料理人
(
れうりにん
)
が、むしるのに、
幾
(
い
)
くらか
鎧皮
(
よろひがは
)
が
附着
(
くつゝ
)
いて
居
(
ゐ
)
たでせうか。
一口
(
ひとくち
)
触
(
さは
)
つたと
思
(
おも
)
ふと、
舌
(
した
)
が
切
(
き
)
れたんです。
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
を
退治
(
たいぢ
)
ようと
言
(
い
)
ふ、
意気
(
いき
)
が
壮
(
さかん
)
なだけ
実
(
じつ
)
に
悲惨
(
ひさん
)
です。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一呼吸
(
ひといき
)
拔
(
ぬ
)
いて
置
(
お
)
いて、
唐突
(
だしぬけ
)
に、ばり/\ばり/\、びしり、どゞん、
廊下
(
らうか
)
の
雨戸外
(
あまどそと
)
のトタン
屋根
(
やね
)
がすさまじく
鳴響
(
なりひゞ
)
く。ハツと
起
(
お
)
きて、
廊下
(
らうか
)
へ
出
(
で
)
た。
退治
(
たいぢ
)
る
氣
(
き
)
ではない、
逃路
(
にげみち
)
を
搜
(
さが
)
したのである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“退治”の意味
《名詞》
魔を滅ぼすこと。
害となるものを征伐すること。
(出典:Wiktionary)
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“退治”で始まる語句
退治譚