大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それを解説した物語はほぼ一様で、いずれもかつて人間であった頃の誤りを悔い悲しみ、我とその罪業を名乗って子供等の前に来て啼くというのであった。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
銭形平次捕物控:223 三つの菓子 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語 (新字新仮名) / 上田秋成(著)
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
もろもろの罪業が、みんな自分を中に置いてめぐるように思い出す。この罪業のためには、持てる何物をも放捨して、答えなければならないという心に責められる。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銭形平次捕物控:069 金の鯉 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
容易ならぬ罪業の人である。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「助けられて不足をいうんじゃあないけれど、あの時死んでしまわなかったお蔭に、まだ罪業がつきないで、こんな姿をうろつかせておりますよ」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「委細は左少弁殿からお願い申し上げた通りで、あまりに罪業の深い女子の身、未来がおそろしゅうてなりませぬ。自他平等のみ仏の教えにいつわりなくば、何とぞお救いくださりませ」
『なんの、おそらくは、死んでおるまい。そう、やすやすと死ねるほど、浅い罪業ではないからな。……いや、時に平太、そちならではの用がある』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『盛遠が捕われるのは、いつの日やらわからぬし、そういう気にもなるかもしれぬな。おもえば、盛遠も、どこまで罪業のふかい男よ。なお、生き心地もあらず、生きつつおろうか』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新・平家物語:02 ちげぐさの巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これも、自分のなせる罪業のむくいかとしみじみと思う。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)