“天禄”の読み方と例文
読み方割合
てんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
味方の一兵一卒も損せず、主君の領土の一木一石も用いずに、築きあげたこの城だ。五百貫の禄地も、敵から斬り取って、天禄てんろく
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを思えば、こん夜の酒は、どうせ百姓家から盗みだした地酒で味はわるいが、時にとっての天禄てんろくの美味っていうやつだ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飯のため、飯に使われてあくせくせんのが武士だ。天職のために、御奉公の本分のために、生涯する。飯はつき物、人間の天禄てんろくだ。——頼むから、貴様あ、飯を
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)