“てんろく”の漢字の書き方と例文
語句割合
天禄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄匪こうひの害に泣いている地方はたくさんある。まずその地方へ行って、黄巾賊を追っぱらうことだ。その後には、正しい税と食物とが収穫される。それは掠奪でない。天禄てんろくだ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「孫家の兄弟は、いずれも才能はあるが、どれも天禄てんろくを完うして終ることができまい。ただ末弟の孫仲謀そんちゅうぼうだけは異相である。おそらく孫家を保って寿命長久なのはあの児だろう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうやって、横手を打っていられるが、それらの罪業ざいごうはみな、自分にかえってくるものなのだ。おのれの天禄てんろくをおのれで奪い、おのれの肉身をおのれで苦患くげんへ追いやっているのだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)