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筋骨
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きんこつ
ふりがな文庫
“
筋骨
(
きんこつ
)” の例文
その
頃
(
ころ
)
良人
(
おっと
)
はまだ
若
(
わこ
)
うございました。たしか二十五
歳
(
さい
)
、
横縦
(
よこたて
)
揃
(
そろ
)
った、
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たくま
)
ましい
大柄
(
おおがら
)
の
男子
(
おとこ
)
で、
色
(
いろ
)
は
余
(
あま
)
り
白
(
しろ
)
い
方
(
ほう
)
ではありません。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
大柄で
筋骨
(
きんこつ
)
逞
(
たく
)
ましい身體や、額の
疵
(
きず
)
や、赤銅色の刻みの深い顏など、惡人らしくはありませんが、大親分の昔を忍ばせるには充分です。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
別に、肩には
更紗
(
さらさ
)
を
投掛
(
なげか
)
け、腰に長剣を
捲
(
ま
)
いた、目の鋭い、
裸
(
はだか
)
の
筋骨
(
きんこつ
)
の
引緊
(
ひきしま
)
つた、威風の
凜々
(
りんりん
)
とした男は、島の王様のやうなものなの……
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
食人鬼
(
しょくじんき
)
のごとくどうもうなる
暴漢
(
ぼうかん
)
である、味方は数こそ多いが、
筋骨
(
きんこつ
)
いまだ固まらざる十六歳に満つや満たずの少年たちである、これを思うと
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
おそろしく
背
(
せ
)
のたかい武士。
筋骨
(
きんこつ
)
も太く、
容貌
(
ようぼう
)
がまたなくすごいようにみえたが——オオなるほどこれには蛾次郎が仰天したのも
無理
(
むり
)
ではない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それに照らすと人の
筋骨
(
きんこつ
)
から
臓腑
(
ぞうふ
)
まではっきりと映ったので、最初に見た者はおどろいて気絶した。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこへ向うからながらみ取りが
二人
(
ふたり
)
、(ながらみと言うのは
螺
(
にし
)
の一種である。)
魚籃
(
びく
)
をぶら
下
(
さ
)
げて歩いて来た。彼等は二人とも
赤褌
(
あかふんどし
)
をしめた、
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たくま
)
しい男だった。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やよ
悴
(
せがれ
)
、今言ひしは慥に齋藤時頼が眞の言葉か、幼少より
筋骨
(
きんこつ
)
人に勝れて逞しく、膽力さへ
座
(
すわ
)
りたる其方、行末の出世の程も頼母しく、我が
白髮首
(
しらがくび
)
の
生甲斐
(
いきがひ
)
あらん日をば
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
雲水の僧は身の丈六尺有余、
筋骨
(
きんこつ
)
隆々として、手足は古木のようであった。両眼は
炬火
(
きょか
)
の如くに燃え、両頬は岩塊の如く、
鼻孔
(
びこう
)
は風を吹き、口は荒縄を
縒
(
よ
)
り合せたようであった。
閑山
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
『
武村
(
たけむら
)
、
怪
(
け
)
しからんな、
我
(
わが
)
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
道塲破
(
だうじやうやぶ
)
りをやつたな、よし、
乃公
(
おれ
)
が
相手
(
あひて
)
にならう。』と
突然
(
とつぜん
)
大檣
(
だいしやう
)
の
影
(
かげ
)
から
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たのは、
色
(
いろ
)
の
黒々
(
くろ/″\
)
とした、
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たく
)
ましい
年少
(
ねんせう
)
少尉
(
せうゐ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
筋骨
(
きんこつ
)
的な線のはっきりした西洋人の顔が多く効果的に写る——ともかく日本の様式建築が、独逸の効果的写真帖の影や深味
迄
(
まで
)
を東洋人の感覚で了解し、原型伯林の建築より効果を出している。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
別
(
べつ
)
に、
肩
(
かた
)
には
更紗
(
さらさ
)
を
投掛
(
なげか
)
け、
腰
(
こし
)
に
長劍
(
ちやうけん
)
を
捲
(
ま
)
いた、
目
(
め
)
の
鋭
(
するど
)
い、
裸
(
はだか
)
の
筋骨
(
きんこつ
)
の
引緊
(
ひきしま
)
つた、
威風
(
ゐふう
)
の
凛々
(
りん/\
)
とした
男
(
をとこ
)
は、
島
(
しま
)
の
王樣
(
わうさま
)
のやうなものなの……
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まして
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たく
)
ましい、
武家育
(
ぶけそだ
)
ちの
私
(
わたくし
)
の
良人
(
おっと
)
などは、三
度
(
ど
)
の
食事
(
しょくじ
)
を一
度
(
ど
)
にしてもよい
位
(
くらい
)
の
熱心
(
ねっしん
)
さでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
數珠
(
じゆず
)
を首に卷いて
經帷子
(
きやうかたびら
)
、不氣味な白い眼を
剥
(
む
)
いて、凄まじい死に顏ですが、五十五といふにしては達者な老人で、小造りながら
筋骨
(
きんこつ
)
も
逞
(
たくま
)
しく、不意を襲はれなければ
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
現
(
あら
)
はれ
來
(
きた
)
つた
二個
(
ふたり
)
の
人
(
ひと
)
は
紛
(
まぎら
)
ふ
方
(
かた
)
なき
日本人
(
につぽんじん
)
で、
一人
(
ひとり
)
は
色
(
いろ
)
の
黒々
(
くろ/″\
)
とした
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たく
)
ましい
水兵
(
すいへい
)
の
姿
(
すがた
)
、
腰
(
こし
)
に
大刀
(
だいたう
)
を
横
(
よこた
)
へたるが、キツと
此方
(
こなた
)
を
眺
(
なが
)
めた、
他
(
た
)
の
一人
(
いちにん
)
は、
威風
(
ゐふう
)
凛々
(
りん/\
)
たる
帝國海軍士官
(
ていこくかいぐんしくわん
)
の
服裝
(
ふくさう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
とにかく、
筋骨
(
きんこつ
)
隆々たる美丈夫である。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此時
(
このとき
)
徐
(
しづ
)
かに
艇頭
(
ていとう
)
を
廻
(
めぐ
)
らして
此方
(
こなた
)
に
近
(
ちか
)
づいて
來
(
き
)
たが、あゝ、
其
(
その
)
光譽
(
ほまれ
)
ある
觀外塔上
(
くわんぐわいたふじやう
)
を
見
(
み
)
よ※
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い、
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たく
)
ましい、三十
餘名
(
よめい
)
の
慓悍
(
へうかん
)
無双
(
ぶさう
)
なる
水兵
(
すいへい
)
を
後
(
うしろ
)
に
從
(
したが
)
へて、
雄風
(
ゆうふう
)
凛々
(
りん/\
)
たる
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
読
(
よ
)
む
人々
(
ひと/″\
)
も、
恁
(
か
)
くては
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たくま
)
しく、
膝節
(
ひざぶし
)
手
(
て
)
ふしもふしくれ
立
(
だ
)
ちたる、がんまの
娘
(
むすめ
)
を
想像
(
さうざう
)
せずや。
知
(
し
)
らず、
此
(
こ
)
の
方
(
かた
)
は
或
(
あるひ
)
は
画像
(
ぐわざう
)
などにて、
南谿
(
なんけい
)
が
目
(
ま
)
のあたり
見
(
み
)
て
写
(
うつ
)
し
置
(
お
)
ける
木像
(
もくざう
)
とは
違
(
たが
)
へるならむか。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“筋骨”の意味
《名詞》
筋骨(きんこつ)
筋肉と骨。体格。
体力。体。
(出典:Wiktionary)
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
“筋骨”で始まる語句
筋骨隆々