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まどぎは
ふりがな文庫
“
窓際
(
まどぎは
)” の例文
彼女は、
窓際
(
まどぎは
)
へいつた。「彼が來ましたわ。」と彼女は云つた。「ねえ、ジョン」(身を乘り出して)「何か見えたかい?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
まち
子
(
こ
)
は
疲
(
つか
)
れた
身體
(
からだ
)
をそつと
椅子
(
いす
)
にもたれて、
靜
(
しづ
)
かな
下
(
した
)
の
道
(
みち
)
をのぞこふと
窓
(
まど
)
をのぞくと、
窓際
(
まどぎは
)
に
川柳
(
かはやなぎ
)
の
青白
(
あをしろ
)
い
細
(
ほそ
)
い
葉
(
は
)
が
夜
(
よる
)
の
空
(
まど
)
に
美
(
うつく
)
しくのびてた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
悪戯気
(
いたづらぎ
)
のまじつた好奇心が、押へ切れず起つて来た。一蔵はいつものやうに
直
(
す
)
ぐに階下には降りず、新刊の小説を取り出して来て、
窓際
(
まどぎは
)
で読みはじめた。
姉弟と新聞配達
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
主
(
あるじ
)
はこの時
窓際
(
まどぎは
)
の
手合観
(
てあはせみ
)
に呼れたれば、貫一は独り残りて、未だ
乾
(
ひ
)
ぬ
袂
(
たもと
)
を
翳
(
かざ
)
しつつ、
愈
(
いよい
)
よ限無く惑ひゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
とまれ、十
年前
(
ねんまへ
)
の
秋
(
あき
)
の一
夜
(
や
)
、
乳色
(
ちゝいろ
)
の
夜靄
(
よもや
)
立
(
た
)
ち
罩
(
こ
)
めた
上海
(
シヤンハイ
)
のあの
茶館
(
ツアコハン
)
の
窓際
(
まどぎは
)
で
聞
(
き
)
いた
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
好
(
この
)
ましい
音
(
おと
)
は
今
(
いま
)
も
僕
(
ぼく
)
の
胸底
(
きようてい
)
に
懷
(
なつか
)
しい
支那風
(
しなふう
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
させずにはおかない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
彼は
剥
(
は
)
げた
一閑張
(
いつかんばり
)
の小机を、竹垣ごしに狭い通りに向いた
窓際
(
まどぎは
)
に
据
(
す
)
ゑた。その低い、
朽
(
くさ
)
つて白く
黴
(
かび
)
の生えた
窓庇
(
まどびさし
)
とすれ/\に、育ちのわるい
梧桐
(
あをぎり
)
がひよろ/\と植つてゐる。
哀しき父
(新字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
「
何
(
ど
)
うです此汽車で、神戸迄遊びに行きませんか」と勧めた。代助はたゞ難有うと答へた丈であつた。
愈
(
いよ/\
)
汽車の
出
(
で
)
る
間際
(
まぎは
)
に、梅子はわざと、
窓際
(
まどぎは
)
に
近寄
(
ちかよ
)
つて、とくに令嬢の名を呼んで
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その車もよく空いてゐたので眞中所の
窓際
(
まどぎは
)
の
席
(
せき
)
に
腰
(
こし
)
を
卸
(
おろ
)
し、
窓
(
そう
)
外に
眼
(
め
)
を
放
(
はな
)
つた。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
表
(
おもて
)
の
窓際
(
まどぎは
)
まで
立戻
(
たちもど
)
つて
雨戸
(
あまど
)
の一枚を
少
(
すこ
)
しばかり引き
開
(
あ
)
けて
往来
(
わうらい
)
を
眺
(
なが
)
めたけれど、
向側
(
むかうがは
)
の
軒燈
(
けんとう
)
には酒屋らしい
記号
(
しるし
)
のものは一ツも見えず、
場末
(
ばすゑ
)
の
街
(
まち
)
は
宵
(
よひ
)
ながらにもう
大方
(
おほかた
)
は戸を
閉
(
し
)
めてゐて
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
雲
(
くも
)
が
衝
(
つ
)
と
離
(
はな
)
れると、
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
が、
對
(
むか
)
うの
窓際
(
まどぎは
)
の
煤
(
すゝ
)
けた
戸袋
(
とぶくろ
)
を
一間
(
ひとま
)
、
美人
(
びじん
)
の
袖
(
そで
)
を
其處
(
そこ
)
に
縫留
(
ぬひと
)
めた
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
に、
露
(
つゆ
)
を
貫
(
つらぬ
)
いたが
見
(
み
)
ゆるまで、
颯
(
さつ
)
と
薄紙
(
うすがみ
)
の
靄
(
もや
)
を
透
(
とほ
)
して、
明
(
あきら
)
かに
照
(
て
)
らし
出
(
だ
)
す、と
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に、
曇
(
くも
)
つて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
アデェルは
窓際
(
まどぎは
)
へ飛んで行つた。私もその後からいつて、窓掛の蔭になつて人に見られずに、見ることが出來るようにと注意して一方の側に立つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
窓際
(
まどぎは
)
の
紫檀
(
しだん
)
の
卓
(
たく
)
を
挾
(
はさ
)
んで
腰
(
こし
)
を
降
(
おろ
)
し、お
互
(
たがひ
)
に
疲
(
つか
)
れ
顏
(
がほ
)
でぼんやり
煙草
(
たばこ
)
をふかしてゐると、
女
(
をんな
)
が
型通
(
かたどほ
)
り
瓜子
(
クワスワ
)
と
茶
(
ツア
)
を
運
(
はこ
)
んでくる。
一人
(
ひとり
)
は
丸顏
(
まるがほ
)
、
一人
(
ひとり
)
は
瓜實顏
(
うりさねがほ
)
、
其
(
それ
)
に
口紅
(
くちべに
)
赤
(
あか
)
く、
耳環
(
みゝわ
)
の
翡翠
(
ひすゐ
)
が
青
(
あを
)
い。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
夕方など、よく彼は
窓際
(
まどぎは
)
に坐り、机と紙を前に讀書も書きものも止めて了ひ、兩手に顎を支へて、私には想像もつかない思索に耽つてゐるのであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
窓
常用漢字
小6
部首:⽳
11画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“窓際”で始まる語句
窓際席