“縫留”の読み方と例文
読み方割合
ぬひと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水淺葱(みづあさぎ)に白(しろ)を重(かさ)ねた涼(すゞ)しい涼傘(ひがさ)をさしたのが、すら/\と捌(さば)く褄(つま)を、縫留(ぬひと)められたやうに、ハタと立留(たちど)まつたと思(おも)ふと、うしろへ、よろ/\と退(しさ)りながら、翳(かざ)した涼傘(ひがさ)の裡(うち)で
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
雲(くも)が衝(つ)と離(はな)れると、月(つき)の影(かげ)が、對(むか)うの窓際(まどぎは)の煤(すゝ)けた戸袋(とぶくろ)を一間(ひとま)、美人(びじん)の袖(そで)を其處(そこ)に縫留(ぬひと)めた蜘蛛(くも)の巣(す)に、露(つゆ)を貫(つらぬ)いたが見(み)ゆるまで、颯(さつ)と薄紙(うすがみ)の靄(もや)を透(とほ)して、明(あきら)かに照(て)らし出(だ)す、と見(み)る間(ま)に、曇(くも)つて
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)