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献
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けん
ふりがな文庫
“
献
(
けん
)” の例文
旧字:
獻
それから
百済
(
くだら
)
の国の王からは、おうま一
頭
(
とう
)
、めうま一頭に
阿知吉師
(
あちきし
)
という者をつけて
献上
(
けんじょう
)
し、また刀や大きな鏡なぞをも
献
(
けん
)
じました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
大きな
石燈籠
(
いしどうろう
)
でも
献
(
けん
)
ずると、私生活は出鱈目で冷酷でも、極樂行の旅券は無條件でもらへるやうに思ひ込んでゐる人も少くはありません。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
智深
(
ちしん
)
は、その人を
莚
(
むしろ
)
に迎え、名乗りあってから、一
盞
(
さん
)
を
献
(
けん
)
じた。
漢
(
おとこ
)
は
漢
(
おとこ
)
を知り、道は道に通ずとか。二人はたちどころに、
肝胆
(
かんたん
)
相照
(
あいて
)
らして
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
現に
日清戦争
(
にっしんせんそう
)
の時にも、種々の
計
(
はかりごと
)
を
献
(
けん
)
じて支那政府の
採用
(
さいよう
)
を求めたる外国人ありしは、その頃の
新聞紙
(
しんぶんし
)
に見えて世人の
記憶
(
きおく
)
するところならん。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
カピ長 いや、なう、パリスどの、
女
(
むすめ
)
は
敢
(
あへ
)
て
献
(
けん
)
じまする。
彼
(
か
)
れめは
何事
(
なにごと
)
たりとも
吾等
(
われら
)
の
意志
(
こゝろざし
)
には
背
(
そむ
)
くまいでござる、いや、
其儀
(
そのぎ
)
は
聊
(
いさゝか
)
も
疑
(
うたが
)
ひ
申
(
まう
)
さぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
清
(
しん
)
の
雍正
(
ようせい
)
十年六月の夜に大雷雨がおこって、
献
(
けん
)
県の県城の西にある某村では、村民なにがしが落雷に撃たれて死んだ。
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
バアトンが第一巻を此のスタインホイザアに
献
(
けん
)
じてゐるのを以て
視
(
み
)
ても、
二人
(
ふたり
)
の
道中話
(
だうちうばなし
)
がどんなであつたかは分る。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
寛永三年九月
六日
(
むいか
)
主上
(
しゅじょう
)
二条の
御城
(
おんしろ
)
へ行幸遊ばされ妙解院殿へかの名香を御所望
有之
(
これあり
)
すなわちこれを
献
(
けん
)
ぜらるる
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
彼は
怖
(
こわ
)
くなって、早々に研究報告を
纏
(
まと
)
め上げ、これをアシュル・バニ・アパル大王に
献
(
けん
)
じた。
但
(
ただ
)
し、中に、若干の政治的意見を加えたことはもちろんである。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
今加州侯毎年六月朔日雪を
献
(
けん
)
じ玉ふも雪の氷なり。これにても
古
(
いにしへ
)
の氷室は雪の氷なるをおもふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ところで、この酒を一杯
献
(
けん
)
じよう。これはこの地方で申す
火酒
(
ウォッカ
)
の一種であって、特別
醸造
(
じょうぞう
)
になるもの、すこぶる
美味
(
びみ
)
じゃ。飲むときは、銀製の深い
盃
(
さかずき
)
で呑めといわれている。
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、やがて、
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
って、
南
(
みなみ
)
の
国
(
くに
)
の
王
(
おう
)
さまに
献
(
けん
)
じようといたしました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
叡山
(
えいざん
)
に
鱧
(
はも
)
を
献
(
けん
)
ずというから京都人は昔から鱧を利用したもんだね」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
を
献
(
けん
)
じていはく、
某
(
それかし
)
に
飛行自在
(
ひぎやうじざい
)
の
術
(
じゆつ
)
の候、
瞬時
(
またゝくま
)
にして
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「一杯
献
(
けん
)
じましょう。今年の
寒
(
さむさ
)
はまた別だね。」
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
草隠
(
そういん
)
の病骨へ、度々、おもの好きなるお
訪
(
たず
)
ね、おこころざしもだし難く、粗茶ひとつ
献
(
けん
)
じ参らすべく、待ち申し上げ候
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今加州侯毎年六月朔日雪を
献
(
けん
)
じ玉ふも雪の氷なり。これにても
古
(
いにしへ
)
の氷室は雪の氷なるをおもふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
が、魔王の
浅間
(
あさま
)
しさには、その乳糜を
献
(
けん
)
じたものが、
女人
(
にょにん
)
じゃと云う事を忘れて居った。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二人
(
ふたり
)
の
乗
(
の
)
っている
船
(
ふね
)
は、その
夕焼
(
ゆうや
)
けの
方
(
ほう
)
を
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
みました。そして、
多
(
おお
)
くの
日数
(
ひかず
)
を
経
(
へ
)
てから、ついに
船
(
ふね
)
は、
南
(
みなみ
)
の
志
(
こころざ
)
した
国
(
くに
)
の
港
(
みなと
)
に
着
(
つ
)
きました。
男
(
おとこ
)
は、さっそく
霊薬
(
れいやく
)
を
王
(
おう
)
さまに
献
(
けん
)
じたのであります。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するとまもなく
新羅国
(
しらぎのくに
)
から、八十一そうの船で
貢物
(
みつぎもの
)
を
献
(
けん
)
じて来ました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
多くの同朋衆は、手分けして、各詰所の小部屋で、
一筅
(
いっせん
)
をそそぎ、茶を
献
(
けん
)
じ、香を
薫
(
くん
)
じて、
犒
(
ねぎら
)
いを
扶
(
たす
)
けていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此さゝら内へ
摺
(
すれ
)
ば
凶作
(
きようさく
)
なりとて
外
(
そと
)
へ/\とすりならす。又
志願
(
しぐわん
)
の者
兼
(
かね
)
て
普光寺
(
ふくわうじ
)
へ達しおきて、小桶に
神酒
(
みき
)
を入れ
盃
(
さかづき
)
を
添
(
そへ
)
て
献
(
けん
)
ず。山男
挑燈
(
てうちん
)
をもたせ人をおしわくる者廿人ばかりさきにすゝみて堂に入る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それはお兄上の方へ
献
(
けん
)
ぜよとおおせになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「なかなか、貴公はおもしろいことをいう男だ、一杯
献
(
けん
)
じよう」と、杯をほして、彼の方へつきだした。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此さゝら内へ
摺
(
すれ
)
ば
凶作
(
きようさく
)
なりとて
外
(
そと
)
へ/\とすりならす。又
志願
(
しぐわん
)
の者
兼
(
かね
)
て
普光寺
(
ふくわうじ
)
へ達しおきて、小桶に
神酒
(
みき
)
を入れ
盃
(
さかづき
)
を
添
(
そへ
)
て
献
(
けん
)
ず。山男
挑燈
(
てうちん
)
をもたせ人をおしわくる者廿人ばかりさきにすゝみて堂に入る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「……
普門品念彼偈
(
ふもんぼんねんぴげ
)
(観音経)の一句一句を、各〻が詠題に分け持って、巻をおさめたなら、尊氏が浄書のうえ、当寺の法楽観音の
宝前
(
ほうぜん
)
に
献
(
けん
)
じたてまつること。いかがであろうな」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わが党の士か、あらためて一
盞
(
さん
)
献
(
けん
)
じ申そう。して、貴君はいずれの藩士」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
献
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
“献”を含む語句
献酬
献立表
一献
献物
献立
献上
献納
数献
文献
献上物
式三献
献策
貢献
献言
献上博多
茶献上
献身的
献帝
献身
靖献遺言
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