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斷然
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だんぜん
尤も、あれで
若しどつちかが
斷然強くでもなつたとしたら、
恐らく
進まぬ方は
憤然町内を
蹴つて
去つたかも知れない。
桑原、
桑原!
日本人が
歐文を
書く
場合、この
慣例を
尊重して、
小より
大に
入るのは
差支ないが、その
内の
固有名は
斷然いぢくられてはならぬ。
其斷然たる
樣子と、
其握り
拳の
小さゝと、
之に
反して
主人の
仰山らしく
大きな
拳骨が、
對照になつて
皆の
笑を
惹いた。
火鉢の
傍に
見てゐた
細君は
僅な
收入は
母の
給養にも
供せねばならず、
彼は
遂に
此の
生活には
堪へ
切れず、
斷然大學を
去つて、
古郷に
歸つた。
翌日、
同志達は
皆から
醵金した
入院料を
持つて、
彼女の
屍體を
受け
取りに
來た。すると、
黒衣の
坊さん
達が、
彼女の
周圍を
取り
捲いたが、K
氏は
斷然それを
拒絶した。
〔評〕南洲城山に
據る。官軍
柵を
植ゑて之を守る。
山縣中將書を南洲に寄せて兩軍
殺傷の
慘を
極言す。南洲其の書を見て曰ふ、我れ山縣に
負かずと、
斷然死に
就けり。
煙草入は
虚空であつた。
彼は
自分の
體力が
滅切と
減て
仕事をするのに
手が
利かなくなつて、
小遣錢の
不足を
感じた
時、
自棄に
成つた
心から
斷然其噛む
程好な
煙草を
廢さうとした。
雪三斷然お
斷り申す
御歸邸のうへ
御前体よろしく
仰せ
上げられたしといひ
放てば、
然る
仰せあらんとは
存ぜしなり、
然らば
聟君としては
迎へさせ
給はずやといふ、
否とよ
兎に
角に
御身分柄つり
合はず