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心
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ごゝろ
ふりがな文庫
“
心
(
ごゝろ
)” の例文
中の巻の発端に「かゝる親には似ぬ娘、お夏は深き
濡
(
ぬれ
)
ゆゑに、菩提
心
(
ごゝろ
)
と意地ばりて、嫁入も
背
(
せい
)
ものび/\の」………と
書出
(
かきいだ
)
して、お夏に既に恋ある事を示せり
「歌念仏」を読みて
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
人事
(
ひとごと
)
我事
(
わがこと
)
分別
(
ふんべつ
)
をいふはまだ
早
(
はや
)
し、
幼
(
おさな
)
な
心
(
ごゝろ
)
に
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
花
(
はな
)
のみはしるく、
持
(
もち
)
まへの
負
(
ま
)
けじ
氣性
(
ぎせう
)
は
勝手
(
かつて
)
に
馳
(
は
)
せ
廻
(
まわ
)
りて
雲
(
くも
)
のやうな
形
(
かたち
)
をこしらへぬ、
氣違
(
きちが
)
ひ
街道
(
かいだう
)
、
寢
(
ね
)
ぼけ
道
(
みち
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鏡の前へ
一寸
(
ちよつと
)
嘘坐
(
うそずわ
)
りして中を
覗
(
のぞ
)
くと、今の紫の襟が黒くなつた顔の傍に、
見得
(
みえ
)
を切つた役者のやうに光つて居た。
良人
(
をつと
)
が居ないのだからと鏡子は不快な
投
(
なげ
)
やり
心
(
ごゝろ
)
を
起
(
おこ
)
して立つた。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
この日の夕飯は食堂のも日本料理なれば
彼処
(
かしこ
)
へ
出
(
い
)
で給へとの人の言葉を
反
(
そむ
)
くも少し憎げなりと思ひ
候
(
さふら
)
ふうへ、物
好
(
ず
)
き
心
(
ごゝろ
)
も進み
居
(
を
)
り
候
(
さふら
)
ひけん、私は船に
入
(
い
)
り
候
(
さふら
)
うて
後
(
のち
)
初めての洋装を致して下へ参り
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
おほみ
心
(
ごゝろ
)
も
掬
(
むす
)
びえて、よみがへる
身
(
み
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
▼ もっと見る
子供
心
(
ごゝろ
)
のはかなさは
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
肥えたる
腮
(
あご
)
の
二重
(
ふたへ
)
なるなど、かかる人さへある身にて、我れは
二
(
ふ
)
タ
心
(
ごゝろ
)
を持ちて済むべきや。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ふくろ
心
(
ごゝろ
)
の
奧
(
おく
)
ぶかに
隱
(
かく
)
るとせしが
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
外
(
そと
)
の
事
(
こと
)
といふと
少
(
すこ
)
しも
聞
(
き
)
かせて
下
(
くだ
)
さらぬ、それはお
隔
(
へだ
)
て
心
(
ごゝろ
)
だと
言
(
い
)
つて
恨
(
うら
)
みますると、
何
(
なに
)
そんな
水臭
(
みづくさ
)
い
事
(
こと
)
はしない、
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
聞
(
き
)
かせるではないかと
仰
(
おつ
)
しやつて
相手
(
あひて
)
にせずに
笑
(
わら
)
つていらつしやるのです
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
をとめ
心
(
ごゝろ
)
はありわびぬ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
假初
(
かりそめ
)
ならぬ三
世
(
ぜ
)
の
縁
(
えん
)
おなじ
乳房
(
ちぶさ
)
の
寄
(
よ
)
りし
身
(
み
)
なり
山川
(
さんせん
)
遠
(
とほ
)
く
隔
(
へだ
)
たりし
故郷
(
こきやう
)
に
在
(
あ
)
りし
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
さへ
東
(
ひがし
)
の
方
(
かた
)
に
足
(
あし
)
な
向
(
む
)
けそ
受
(
う
)
けし
御恩
(
ごおん
)
は
斯々此々
(
かく/\しか/″\
)
母
(
はゝ
)
の
世
(
よ
)
にては
送
(
おく
)
りもあえぬに
和女
(
そなた
)
わすれてなるまいぞと
寐
(
ね
)
もの
語
(
がたり
)
に
云
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かされ
幼
(
をさ
)
な
心
(
ごゝろ
)
の
最初
(
そも/\
)
より
胸
(
むね
)
に
刻
(
きざ
)
みしお
主
(
しゆう
)
の
事
(
こと
)
ましてや
續
(
つゞ
)
く
不仕合
(
ふしあはせ
)
に
寄
(
よ
)
る
方
(
かた
)
もなき
浮草
(
うきくさ
)
の
我
(
わ
)
れ
孤子
(
みなしご
)
の
流浪
(
るらう
)
の
身
(
み
)
の
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
むは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“心”の解説
心(こころ)は、非常に多義的・抽象的な概念であり文脈に応じて多様な意味をもつ言葉であり、人間(や生き物)の精神的な作用や、それのもとになるものなどを指し、感情、意志、知識、思いやり、情などを含みつつ指している。
(出典:Wikipedia)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“心”を含む語句
焦心
中心
心付
心配
心情
心地
心懸
心持
心臓
心中
心得違
心細
心掛
御心
真心
心遣
心附
心象
心底
下心
...