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年月
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ねんげつ
ふりがな文庫
“
年月
(
ねんげつ
)” の例文
僕は以前架上の書籍を買ひ入れた
年月
(
ねんげつ
)
の順に
記
(
しる
)
し、その書籍の持ち主の一生の変化を
暗示
(
あんじ
)
する小品を書いて見ようかと思つた。
蒐書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
新時代の女子の生活が芸術的幻想を誘起し得るまでには、まだまだ多くの
年月
(
ねんげつ
)
を経た
後
(
のち
)
でなければならぬ。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
御丈
(
おんたけ
)
三尺というのはない、小さな
石仏
(
いしぼとけ
)
がすくすく並んで、最も長い
年月
(
ねんげつ
)
、
路傍
(
みちばた
)
へ転げたのも、倒れたのもあったでありましょうが、さすがに
跨
(
また
)
ぐものはないと見えます。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
図らずお柳の懐妊の
年月
(
ねんげつ
)
が分ったので、幸兵衛が龜甲屋へ出入を初めた
年月
(
としつき
)
を
糺
(
たゞ
)
すと、懐妊した
翌月
(
よくつき
)
でありますから、長二は幸兵衛の
胤
(
たね
)
でない事は明白でございますが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
製造
(
せいぞう
)
には、
極
(
きわ
)
めて
細密
(
さいみつ
)
なる
設計
(
せつけい
)
が
出來
(
でき
)
て、
一人
(
ひとり
)
の
不足
(
ふそく
)
をも
許
(
ゆる
)
さぬ
代
(
かは
)
りに、
一人
(
ひとり
)
も
増加
(
ぞうか
)
する
必要
(
ひつえう
)
がないのです、ちやんと三十三
名
(
めい
)
の
水兵
(
すいへい
)
が
或
(
ある
)
年月
(
ねんげつ
)
の
間
(
あひだ
)
働
(
はたら
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
此方
(
こちら
)
も会ふのが
億劫
(
おくゝふ
)
で、いつか/\と思ひながら、今だに
着手
(
ちやくしゆ
)
もせずに
居
(
を
)
ると
云
(
い
)
ふ
始末
(
しまつ
)
です、
今日
(
こんにち
)
お話を
為
(
す
)
るのは
些
(
ほん
)
の
荒筋
(
あらすぢ
)
で、
年月
(
ねんげつ
)
などは
別
(
べつ
)
して
記憶
(
きおく
)
して
居
(
を
)
らんのですから
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その
年月
(
ねんげつ
)
がどうしてわかるかといへば、
植
(
う
)
ゑつけた
記録
(
きろく
)
による
外
(
ほか
)
には、
木
(
き
)
を
横
(
よこ
)
に
切
(
き
)
つて、
生地
(
きじ
)
に
出
(
で
)
てゐる
圓
(
まる
)
い
環
(
わ
)
が
幾
(
いく
)
つも
重
(
かさな
)
つてゐるその
理
(
きめ
)
の
數
(
すう
)
を
數
(
かぞ
)
へてみるとわかるのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
總
(
そう
)
じて
他人
(
たにん
)
の
艱難
(
かんなん
)
に
對
(
たい
)
しては、
事務上
(
じむじやう
)
、
職務上
(
しよくむじやう
)
の
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
も
)
つてゐる
人々
(
ひと/″\
)
、
例
(
たと
)
へば
裁判官
(
さいばんくわん
)
、
警官
(
けいくわん
)
、
醫師
(
いし
)
、とかと
云
(
い
)
ふものは、
年月
(
ねんげつ
)
の
經過
(
けいくわ
)
すると
共
(
とも
)
に、
習慣
(
しふくわん
)
に
依
(
よ
)
つて
遂
(
つひ
)
には
其相手
(
そのあいて
)
の
被告
(
ひこく
)
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
渋江氏が亀沢町に来る時、五百はまた長尾一族のために、
本
(
もと
)
の
小家
(
こいえ
)
を新しい邸に
徙
(
うつ
)
して、そこへ一族を
棲
(
すま
)
わせた。
年月
(
ねんげつ
)
は
詳
(
つまびらか
)
にせぬが、長尾氏の二女の人に嫁したのは、亀沢町に来てからの事である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
しかし
年月
(
ねんげつ
)
はこの
厭世
(
えんせい
)
主義者をいつか部内でも評判の
善
(
よ
)
い海軍少将の一人に数えはじめた。彼は
揮毫
(
きごう
)
を
勧
(
すす
)
められても、
滅多
(
めった
)
に筆をとり上げたことはなかった。
三つの窓
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大佐
(
たいさ
)
の
心
(
こゝろ
)
では、
吾等
(
われら
)
兩人
(
ふたり
)
が
意外
(
いぐわい
)
の
椿事
(
ちんじ
)
の
爲
(
た
)
めに、
此樣
(
こん
)
な
孤島
(
はなれじま
)
へ
漂着
(
へうちやく
)
して、
之
(
これ
)
から
或
(
ある
)
年月
(
ねんげつ
)
の
間
(
あひだ
)
、
飛
(
と
)
ぶに
羽
(
はね
)
なき
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
、
空
(
むな
)
しく
故國
(
ここく
)
の
空
(
そら
)
をば
眺
(
なが
)
めて
暮
(
くら
)
すやうな
運命
(
うんめい
)
になつたのをば
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
外部
(
がいぶ
)
からの
影響
(
えいきよう
)
もあるので、
一樣
(
いちよう
)
ではありませんが、それ/″\の
木
(
き
)
は、おのおの
一定
(
いつてい
)
の
年月
(
ねんげつ
)
の
間
(
あひだ
)
生育
(
せいいく
)
するもので、
普通
(
ふつう
)
の
木
(
き
)
でも
二三百年
(
にさんびやくねん
)
から
五六百年
(
ごろつぴやくねん
)
ぐらゐ
生
(
い
)
きてゐるものが
多
(
おほ
)
く
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
総
(
そう
)
じて
他人
(
たにん
)
の
艱難
(
かんなん
)
に
対
(
たい
)
しては、
事務上
(
じむじょう
)
、
職務上
(
しょくむじょう
)
の
関係
(
かんけい
)
をもっている
人々
(
ひとびと
)
、
例
(
たと
)
えば
裁判官
(
さいばんかん
)
、
警官
(
けいかん
)
、
医師
(
いし
)
、とかと
云
(
い
)
うものは、
年月
(
ねんげつ
)
の
経過
(
けいか
)
すると
共
(
とも
)
に、
習慣
(
しゅうかん
)
に
依
(
よ
)
って
遂
(
つい
)
にはその
相手
(
あいて
)
の
被告
(
ひこく
)
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
五名に過ぎざる事を記したれど不幸にしてその
年月
(
ねんげつ
)
を
詳
(
つまびらか
)
にする事
能
(
あた
)
はず。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
年月
(
ねんげつ
)
のほどは、さる可き用もなければ云わず。
るしへる
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“年月”の意味
《名詞》
年月(ネンゲツ、としつき)
年と月。時間の流れ又は積み重ね。歳月。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“年月”で始まる語句
年月日