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ねんげつ
図らずお柳の懐妊の
年月が分ったので、幸兵衛が龜甲屋へ出入を初めた
年月を
糺すと、懐妊した
翌月でありますから、長二は幸兵衛の
胤でない事は明白でございますが
海底戰鬪艇の
製造には、
極めて
細密なる
設計が
出來て、
一人の
不足をも
許さぬ
代りに、
一人も
増加する
必要がないのです、ちやんと三十三
名の
水兵が
或年月の
間働いて
此方も会ふのが
億劫で、いつか/\と思ひながら、今だに
着手もせずに
居ると
云ふ
始末です、
今日お話を
為るのは
些の
荒筋で、
年月などは
別して
記憶して
居らんのですから