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つきひ
語句 | 割合 |
月日 | 94.5% |
光陰 | 1.4% |
星霜 | 1.4% |
歳月 | 1.4% |
年月 | 1.4% |
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月日のたつのは
早いもので、そのときから、もう六、七
年はたちました。その
間に
叔父さんは、
病気でなくなってしまわれました。
初めければ
是又所々の屋敷に出入も
殖段々と勝手も
能成凡夫盛なるときは神も
祟らずといふこと
宜なるかな各自仕合能
光陰を
云送らんと
艷書に認め懷中しつゝ
好機もあらばお浪に渡さんものと來る
度毎に
窺ひ居けれ共其
間のあらざれば
空しく
光陰を
それでもこの
永い
星霜の
間には
何や
彼やと
後から
後からさまざまの
事件が
湧いてまいり、とてもその
全部を
御伝えする
訳にもまいりませぬ。
それから
数えてももうずいぶんの
星霜が
積ったであろう。一たん
神木となってからは、
勿体なくもこの
通り
幹の
周囲に
注連縄が
張りまわされ、
誰一人手さえ
触れようとせぬ。
三十
年と
申すと
現世ではなかなか
長い
歳月でございますが、こちらでは
時を
量る
標準が
無い
故か、一
向それほどにも
感じないのでございまして……。
もちろんこちらの
世界には
昼夜の
区別も、
歳月のけじめもありませぬから、
私はただ
神さまから
伺って、
成るほどそうかと
思う
丈のことに
過ぎませぬ。
天下は広い、
年月は
際涯無い。