“せいさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
星霜18.2%
盛裝18.2%
悽愴13.6%
凄愴9.1%
盛妝9.1%
西窓9.1%
井竈4.5%
凄壮4.5%
清爽4.5%
清霜4.5%
盛装4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はこのアルントを郁文堂いくぶんだうに売り金六円にかへたるを記憶す、時来じらい星霜せいさうけみすること十余、僕のアルントを知らざることは少しも当時に異ることなし。
その頃の赤門生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それと同時どうじに、一旦いつたんいへかへつた櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさは、きんモールのひかり燦爛さんらんたる海軍大佐かいぐんたいさ盛裝せいさうで、一隊いつたい水兵すいへい指揮しきして、屏風岩べうぶいわしたなる秘密造船所ひみつざうせんじよなかへと進入すゝみいつた。
すべてひと感情かんじやう動物どうぶつで、しきときには何事なにごとたのしくえ、かなしきときには何事なにごとかなしくおもはるゝもので、わたくしいま不圖ふとこの悽愴せいさうたる光景くわうけいたいして物凄ものすごいとかんじてたら
月の光は青白く落ちて、一層凄愴せいさうとした死の思を添へるのであつた。人々は同じやうに冷い光と夜気とを浴び乍ら、巡査や医者の来るのを待佗まちわびて居た。あるものは影のやうにうづくまつて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
然るに榛軒の既に去つて、上原の未だ来らざるに当つて、治を請はむがために訪うた一夫人が盛妝せいさうして坐してゐた。上原は驚いて退いた。榛軒は衣を整へて出でて夫人を見て云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
士卒しそつ(二四)次舍じしや(二五)井竈せいさう飮食いんしよくより、やまひ醫藥いやくするにいたるまで、みづかこれ(二六)拊循ふじゆんし、ことごと將軍しやうぐん(二七)資粮しりやうつて士卒しそつ(二八)きやうし、士卒しそつ粮食りやうしよく平分へいぶんして
やみのおそひ初めた街路を一人で帰つて行く途中、私の心の中には異常に凄壮せいさうな大きい青海原あをうなばらが見え初めた。
アリア人の孤独 (新字旧仮名) / 松永延造(著)
冬曉とうげうはやじよくはなれて斗滿川とまむがはき、氷穴中へうけつちゆうむすべるこほり手斧てをのもつやぶり(このこほりあつさにても數寸餘すうすんよあり)ぼつし、曉天げうてんかゞや星光せいくわうながめながら灌水くわんすゐときの、清爽せいさうなる情趣じやうしゆ
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
予等は梅花の一瓣にも、つるおもひ、初月しよげつを想ひ、空山くうざんを想ひ、野水やすゐを想ひ、断角だんかくを想ひ、書燈を想ひ、脩竹しうちくを想ひ、清霜せいさうを想ひ、羅浮らふを想ひ、仙妃せんぴを想ひ、林処士りんしよしの風流を想はざるあたはず。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
……曲線に依りて成りたちたる一個の物体ありとして、試みにかれ盛装せいさうして吾人ごじんまみゆるまでの順序を思へ
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)