大江山おおえやま)” の例文
藤園池辺氏が丹波たんばに遊んで大江山おおえやまあたりを歩いたとき、九州辺で彼岸花ひがんばなというものを、土地の人に聞けばきつねばなと答えたといって
また他の方面で最も自分の周囲の人々を愉快がらせたのは、かの大江山おおえやまの「酒顛童子しゅてんどうじ」が「恐ろしき悪魔」と訳されたりするのであった。
さていよいよ大江山おおえやまけてつことにきめると、頼光らいこうはじめ六にん武士ぶしはいずれも山伏やまぶし姿すがたになって、あたま兜巾ときんをかぶり、篠掛すずかけました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
入れかわりに、廊下をパタパタ草履ぞうりを鳴らしながら、警視庁の大江山おおえやま捜査課長と帆村ほむら探偵とが、肩を並べながら歩いて来た。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
のつそつしながらすすびたる行燈あんどんの横手の楽落らくがきよめば山梨県士族山本勘介やまもとかんすけ大江山おおえやま退治の際一泊と禿筆ちびふであと、さては英雄殿もひとり旅の退屈に閉口してのおんわざくれ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
松明たいまつったる巡査とほか数名の勇者は、頼光らいこう四天王してんのう大江山おおえやまったような態度で、再び窟へ引返ひっかえした。巡査がふごに乗って降りた。の者も順々に降りた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おめえみたいな容貌きりょうよしが、そんな……誰が見たって、事情わけのありそうな、ぼんやり顔でうろうろ歩いていてみな、今の都には、羅生門らしょうもん大江山おおえやまはないが、そのかわり
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一寸法師いっすんぼうしの話に出てくる鬼も一身の危険を顧みず、物詣ものもうでの姫君に見とれていたらしい。なるほど大江山おおえやま酒顛童子しゅてんどうじ羅生門らしょうもん茨木童子いばらぎどうじ稀代きだいの悪人のように思われている。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「昔丹波たんば大江山おおえやま。」と子供の歌う声がして、急に鉦はそれと調子を合せて早く叩かれた。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
大江山おおえやまの鬼が食べたいとおっしゃる方があるなら、大江山の鬼を酢味噌すみそにして差し上げます。足柄山あしがらやまくまがお入用いりようだとあれば、ぐここで足柄山の熊をおわんにして差し上げます……
梨の実 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
中にはもう此処等ここいらから仮声こわいろをつかって壮佼わかものがある、浅黄あさぎ襦袢じゅばん膚脱はだぬいく女房がある、その演劇しばいの恐しさ。大江山おおえやまの段か何か知らず、とても町へは寄附よりつかれたものではない。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その翌日のひるさがり、警視庁の大江山おおえやま捜査課長は、昨夜来さくやらいめかけている新聞記者団にどうしても一度会ってやらねばならないことになった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのころ丹波たんば大江山おおえやまに、酒呑童子しゅてんどうじばれたおそろしいおにんでいて、毎日まいにちのようにみやこまちへ出てては、方々ほうぼういえ子供こどもをさらって行きました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
小栗判官おぐりはんかん頼光らいこう大江山おおえやま鬼退治、阿波あわ鳴戸なると三荘太夫さんしょうだゆう鋸引のこぎりびき、そういったようなものの陰惨にグロテスクな映画がおびえた空想のやみに浮き上がり
青衣童女像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
わはははは、富士の裾野すそのだの大江山おおえやまだのにこもっているより、いくらしだか知れやしねえ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ともかくも古来有名な物になって居りまして、かの頼光らいこう大江山おおえやま入りなども恐らくこれが粉本ふんぼんであろうと思われますから、事実の有無うむを問わず、ここに紹介することに致します。
また大江山おおえやま酒顛童子しゅてんどうじの話とよく似た話がシナにもあるそうであるが、またこの話はユリシースのサイクロップス退治の話とよほど似たところがある。
化け物の進化 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
どうして頼政よりまさがそういう名誉めいよになうようになったかともうしますと、いったいこの頼政よりまさは、あの大江山おおえやまおに退治たいじした頼光らいこうには五だいめのまごたりました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
とバネじかけのように椅子から飛び上ったのは大江山おおえやま捜査課長だった。それほど驚いたのも無理ではなかった。岩というのは、不死身ふじみといわれるおそろしい強盗紳士だ。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大江山おおえやま
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中納言ちゅうなごん奥方おくがたもびっくりして、ぬほどかなしがって、上手じょうずうらなしゃにたのんでみてもらいますと、やはり大江山おおえやまおにられたということがわかりました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
警報をうけて警視庁の大江山おおえやま捜査課長以下は、鑑識かんしき課員を伴って現場げんじょうに急行した。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ばかな。おに大江山おおえやま退治たいじてしまったばかりだ。そんなにいくつもおにが出てたまるものか。」
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「オヤオヤ、これは帆村君」と、顔馴染かおなじみ大江山おおえやま捜査課長があかい顔を現した。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
事件に関する僕の知識は大江山おおえやま捜査課長の報告にもとづいているものも少くない
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頼光らいこう大江山おおえやまおに退治たいじしてから、これはそののちのおはなしです。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大江山おおえやま酒顛童子しゅてんどうじ。」
鬼六 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)