“四天王”の読み方と例文
読み方割合
してんのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そもそも、つつしみ、うやまって申したてまつるは、かみ梵天ぼんてん帝釈たいしゃく四天王してんのう、下界に至れば閻魔法王えんまほうおう……」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
松明たいまつったる巡査とほか数名の勇者は、頼光らいこう四天王してんのう大江山おおえやまったような態度で、再び窟へ引返ひっかえした。巡査がふごに乗って降りた。の者も順々に降りた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
このガランとした壇上の四隅に埃にまみれて四天王してんのうが立っているのである。しかも空前絶後と称せられる貴い四天王が。それを見ると全く妙なアイロニイを感ずる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)