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敬
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けい
ふりがな文庫
“
敬
(
けい
)” の例文
五百が強いて帰ろうとすると、宗右衛門は安の生んだお
敬
(
けい
)
お
銓
(
せん
)
の二人の
女
(
むすめ
)
に、おばさんを留めいという。二人の女は泣いて留める。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
〔評〕或ひと岩倉公幕を佐くと
讒
(
ざん
)
す。公
薙髮
(
ていはつ
)
して岩倉邸に
蟄居
(
ちつきよ
)
す。大橋
愼藏
(
しんざう
)
、
香
(
か
)
川
敬
(
けい
)
三、玉松
操
(
みさを
)
、北島
秀朝
(
ひでとも
)
等、公の志を知り、深く
結納
(
けつなふ
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
(四)「
敬
(
けい
)
」「
帝
(
てい
)
」「
命
(
めい
)
」のようにエ段音の次にイ音が来たものは、文字通りケイテイメイと発音していたのであるが、江戸後半の京都方言では
国語音韻の変遷
(新字新仮名)
/
橋本進吉
(著)
また真に、主君を
敬
(
けい
)
する者は、敬する主君が、
敵手
(
てきしゅ
)
にかかって
梟
(
きょう
)
せられるのを、眼で見るに忍べるものではありません。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
遣
(
や
)
つたので床次氏は勿論の事、原
敬
(
けい
)
迄が半分偉人になつた積りの顔を歪めて苦笑してゐたさうだ。その男といふのは何でも帖佐辺の村長だといふ事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
子曰く、
雍
(
よう
)
や南面せしむべしと。仲弓、子桑伯子を問う。子曰く、可なり、簡なりと。仲弓曰く、
敬
(
けい
)
に居りて簡を行い、以て其の民に臨まば、亦可ならずや。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
凡
(
およ
)
そ
説
(
ぜい
)
の
務
(
つと
)
め、
説
(
と
)
く
所
(
ところ
)
の
敬
(
けい
)
する
所
(
ところ
)
を
飾
(
かざ
)
り・
而
(
しかう
)
して
其
(
そ
)
の
醜
(
にく
)
む
所
(
ところ
)
を
(八五)
滅
(
めつ
)
するを
知
(
し
)
るに
在
(
あ
)
り。
彼
(
かれ
)
自
(
みづか
)
ら
其計
(
そのけい
)
を
知
(
ち
)
とせば、
則
(
すなは
)
ち
其失
(
そのしつ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
(八六)
窮
(
きは
)
むる
無
(
な
)
かれ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
風流自喜偶歩
(
ふうりうおのづからぐうほをよろこぶ
)
、と
云
(
い
)
ふので、
一六
(
いちろく
)
が
釜日
(
かまび
)
でえす、とそゝり
出
(
で
)
る。
懷中
(
くわいちう
)
には
唐詩選
(
たうしせん
)
を
持參
(
ぢさん
)
の
見當
(
けんたう
)
。
世間
(
せけん
)
では、あれは
次男坊
(
じなんばう
)
と、
敬
(
けい
)
して
遠
(
とほ
)
ざかつて、
御次男
(
ごじなん
)
とさへ
云
(
い
)
ふくらゐ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其處には若い番頭の
敬
(
けい
)
太郎が、何彼と應接して居るのを見付けると、そつと裏の方へ呼んで
銭形平次捕物控:272 飛ぶ若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
らば
則
(
すなわ
)
ち万一の変あるも
控制
(
こうせい
)
し
易
(
やす
)
しと、帝
敬
(
けい
)
に
対
(
こた
)
えたまわく、燕王は骨肉至親なり、何ぞ
此
(
これ
)
に及ぶことあらんやと。敬曰く、
隋
(
ずい
)
文揚広
(
ぶんようこう
)
は父子にあらずやと。敬の言実に然り。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
われは幻影と
傀儡
(
くわいらい
)
とを
敬
(
けい
)
せず、ディヤナも「義務」も「自由」も牛の姿のアピスも
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
主人は細君をそれほど
重
(
おも
)
んじてはいないが、ただ
以上
(
いじょう
)
の
点
(
てん
)
をおおいに
敬
(
けい
)
している。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
学士
(
がくし
)
ですの
何
(
なん
)
のと云ツた
処
(
ところ
)
で
味噌摺
(
みそすり
)
の
法
(
はふ
)
を
知
(
し
)
らずお
辞義
(
じぎ
)
の
礼式
(
れいしき
)
に
熟
(
じゆく
)
せざれば
何処
(
どこ
)
へ
行
(
いつ
)
ても
敬
(
けい
)
して
遠
(
とほ
)
ざけらる〻が
結局
(
おち
)
にて
未
(
ま
)
だしも
敬
(
けい
)
さるゝだけを
得
(
とく
)
にして
責
(
せ
)
めてもの
大出来
(
おほでき
)
といふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
余輩のいわゆる遠ざかるとは、たがいに遠隔して敵視するをいうに非ず、また
敬
(
けい
)
してこれを遠ざくるの義にも非ず。遠ざかるは近づくの術なり、離るるは合するの方便なり。近くその例を示さん。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
喰
(
しよく
)
をはりて
後
(
のち
)
あるじがいふ、
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
の
旦那
(
だんな
)
(秋山のことばに人を
敬
(
けい
)
して茶の間の旦那といふ、茶の間をももちし人といふ事にや)どつふりに入らずといふ、此ことばさとしがたくて案内に
問
(
と
)
へば
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
わが
敬
(
けい
)
する
龍三郎
(
りゆうざぶらう
)
の君
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
跡に
遣
(
のこ
)
ったのは未亡人安四十四歳、長女
敬
(
けい
)
二十一歳、次女
銓
(
せん
)
十九歳の三人である。五百は台所町の
邸
(
やしき
)
の
空地
(
くうち
)
に小さい家を建ててこれを迎え入れた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕
周子
(
しうし
)
靜
(
せい
)
を
主
(
しゆ
)
とす、
心
(
こゝろ
)
本體
(
ほんたい
)
を守るを謂ふなり。
※説
(
づせつ
)
に、「
欲
(
よく
)
無し故に
靜
(
せい
)
」と
自註
(
じちゆう
)
す、
程伯氏
(
ていはくし
)
此
(
これ
)
に因つて天
理
(
り
)
人
欲
(
よく
)
の
説
(
せつ
)
有り。
叔子
(
しゆくし
)
敬
(
けい
)
を
持
(
ぢ
)
する
工夫
(
くふう
)
も亦
此
(
こゝ
)
に在り。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
戴宗
(
たいそう
)
という名は、すでに宋江がもらってきた紹介状でわかっていたが、江州では両院の
押牢使
(
おうろうし
)
という上位にあり、
称
(
とな
)
えて、「
戴
(
たい
)
院長」と
敬
(
けい
)
せられているだけでなく、おどろくべき道術をもっていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わが
敬
(
けい
)
する画家よ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
この計画のために、抽斎は二階の四室を明けて、宗右衛門夫妻、
敬
(
けい
)
、
銓
(
せん
)
の二女、女中
一人
(
いちにん
)
、
丁稚
(
でっち
)
一人を
棲
(
す
)
まわせた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕爲す無くして爲す有る之を
誠
(
まこと
)
と謂ふ。爲す有つて爲す無し之を
敬
(
けい
)
と謂ふ。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
わが
敬
(
けい
)
する画家よ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“敬”の解説
敬(けい)とは、儒学における、つつしみあざむかない心のこと。
(出典:Wikipedia)
敬
常用漢字
小6
部首:⽁
12画
“敬”を含む語句
愛敬
敬虔
尊敬
畏敬
失敬
定敬
敬礼
恭敬
崇敬
愛敬者
敬々
心敬
敬仰
敬田院
和敬
沈惟敬
敬服
敬意
敬慕
敬畏
...