“押牢使”の読み方と例文
読み方割合
おうろうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柴進さいしんも、ぎょっとして立ちどまる。が、それは死刑囚あずかりの押牢使おうろうし蔡福さいふくだった。——かねてこの蔡福、蔡慶さいけいの兄弟には、その私宅で柴進から莫大な砂金が賄賂わいろされていたことである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戴宗たいそうという名は、すでに宋江がもらってきた紹介状でわかっていたが、江州では両院の押牢使おうろうしという上位にあり、となえて、「たい院長」とけいせられているだけでなく、おどろくべき道術をもっていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)