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婢女
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をんな
ふりがな文庫
“
婢女
(
をんな
)” の例文
何も表向き實家の
惡
(
わ
)
るいを風聽なされて、召使ひの
婢女
(
をんな
)
どもに顏の見られるやうな事なさらずとも宜かりさうなもの
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何も表向き実家の悪るいを
風聴
(
ふうちやう
)
なされて、召使ひの
婢女
(
をんな
)
どもに顔の見られるやうな事なさらずとも宜かりさうなもの
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
も
表向
(
おもてむ
)
き
實家
(
ぢつか
)
の
惡
(
わ
)
るいを
風聽
(
ふうちやう
)
なされて、
召使
(
めしつか
)
ひの
婢女
(
をんな
)
どもに
顏
(
かほ
)
の
見
(
み
)
られるやうな
事
(
こと
)
なさらずとも
宜
(
よ
)
かりさうなもの
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
ては
際限
(
さいげん
)
もなく
募
(
つの
)
つて
夫
(
そ
)
れは
夫
(
そ
)
れは
癖
(
くせ
)
に
成
(
な
)
つて
仕舞
(
しま
)
ひます、
第
(
だい
)
一は
婢女
(
をんな
)
どもの
手前
(
てまへ
)
奧樣
(
おくさま
)
の
威光
(
ゐくわう
)
が
削
(
そ
)
げて、
末
(
すゑ
)
には
御前
(
おまへ
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
く
者
(
もの
)
もなく
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
物
(
もの
)
いふ
聲
(
こゑ
)
がけんどんで
荒
(
あら
)
らかで、
假初
(
かりそめ
)
の
事
(
こと
)
にも
婢女
(
をんな
)
たちを
叱
(
しか
)
り
飛
(
と
)
ばし、
私
(
わたし
)
の
顏
(
かほ
)
をば
尻目
(
しりめ
)
にお
睨
(
にら
)
み
遊
(
あそ
)
ばして
小言
(
こごと
)
は
仰
(
おつ
)
しやらぬなれども
其
(
その
)
お
氣
(
き
)
むづかしい
事
(
こと
)
と
言
(
い
)
ふては
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
物が出来るの出来ぬのと宜くそんな口が
利
(
き
)
けた物、黙つてゐては際限もなく募つてそれはそれは癖に成つてしまひます、第一は
婢女
(
をんな
)
どもの手前奥様の威光が
削
(
そ
)
げて
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思ひ切つて置いては來たれど今頃は目を覺して母さん母さんと
婢女
(
をんな
)
どもを迷惑がらせ、
煎餅
(
おせん
)
やおこしの
哆
(
たら
)
しも利かで、皆々手を引いて鬼に喰はすと
威
(
おど
)
かしてゞも居やう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思ひ切つて置いては来たれど今頃は目を覚して
母
(
かか
)
さん母さんと
婢女
(
をんな
)
どもを迷惑がらせ、
煎餅
(
おせん
)
やおこしの
哆
(
たら
)
しも
利
(
き
)
かで、皆々手を引いて鬼に喰はすと
威
(
おど
)
かしてでもゐやう
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
置
(
お
)
いては
來
(
き
)
たれど
今頃
(
いまごろ
)
は
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
して
母
(
かゝ
)
さん
母
(
かゝ
)
さんと
婢女
(
をんな
)
どもを
迷惑
(
めいわく
)
がらせ、
煎餅
(
おせん
)
やおこしの
哆
(
たら
)
しも
利
(
き
)
かで、
皆々
(
みな/\
)
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いて
鬼
(
おに
)
に
喰
(
く
)
はすと
威
(
おど
)
かしてゞも
居
(
ゐ
)
やう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小言
(
こごと
)
の
一
(
ひと
)
つも
言
(
い
)
はれましやうなら
火
(
ひ
)
のやうに
成
(
な
)
つて
腹
(
はら
)
だゝしく、
言葉返
(
ことばがへ
)
しはつひしか
爲
(
し
)
ませんかつたけれど、
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
はず
物
(
もの
)
を
喰
(
た
)
べず、
隨分
(
ずゐぶん
)
婢女
(
をんな
)
どもには
八
(
や
)
つ
當
(
あた
)
りもして
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
座敷
(
ざしき
)
へは
婢女
(
をんな
)
ばかり
出
(
だ
)
して
私
(
わたし
)
は
齒
(
は
)
が
痛
(
いた
)
いの
頭痛
(
づつう
)
のと
言
(
い
)
つて、お
客
(
きやく
)
の
有無
(
あるなし
)
にかゝはらず
勝手氣儘
(
かつてきまゝ
)
の
身持
(
みもち
)
をして
呼
(
よ
)
ばれましたからとて
返事
(
へんじ
)
をしやうでもない、あれをば
他人
(
ひと
)
は
何
(
なん
)
と
見
(
み
)
ましたか
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ざれたる
婢女
(
をんな
)
は
輕口
(
かるくち
)
の
落
(
おと
)
しばなしして、お
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
る
時
(
とき
)
は
御褒賞
(
ごほうび
)
の
何
(
なに
)
や
彼
(
か
)
や、
人
(
ひと
)
に
物
(
もの
)
を
遣
(
や
)
り
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
は
幼少
(
ちいさい
)
よりの
蕩樂
(
だうらく
)
にて、これを
父親
(
てゝおや
)
二もなく
憂
(
う
)
がりし、一ト
口
(
くち
)
に
言
(
い
)
はゞ
機嫌
(
きげん
)
かちの
質
(
たち
)
なりや
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
苦
(
く
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
やと
我身
(
わがみ
)
に
比
(
くら
)
べて
最憐
(
いとおし
)
がり
心
(
こゝろ
)
の
限
(
かぎ
)
り
慰
(
なぐさ
)
められ
優子
(
いうこ
)
眞實
(
しんじつ
)
たのもしく
深
(
ふか
)
くぞ
染
(
そ
)
めし
初花
(
はつはな
)
ごろも
色
(
いろ
)
には
出
(
いで
)
じとつゝみしは
和女
(
そなた
)
への
隔心
(
かくしん
)
ならず
有樣
(
ありやう
)
は
打明
(
うちあけ
)
てと
幾
(
いく
)
たびも
口元
(
くちもと
)
までは
出
(
で
)
しものゝ
恥
(
はづ
)
かしさにツイ
云
(
い
)
ひそゝくれぬ
和女
(
そなた
)
はまだ
昨日今日
(
きのふけふ
)
とて
見參
(
みまゐ
)
らせし
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
きならんが
婢女
(
をんな
)
どもは
蔭口
(
かげぐち
)
にお
名
(
な
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
婢
漢検1級
部首:⼥
11画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“婢女”で始まる語句
婢女共