“婢女(をんな)” の例文
何も表向き實家の惡(わ)るいを風聽なされて、召使ひの婢女(をんな)どもに顏の見られるやうな事なさらずとも宜かりさうなもの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何も表向き実家の悪るいを風聴(ふうちやう)なされて、召使ひの婢女(をんな)どもに顔の見られるやうな事なさらずとも宜かりさうなもの
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何(なに)も表向(おもてむ)き實家(ぢつか)の惡(わ)るいを風聽(ふうちやう)なされて、召使(めしつか)ひの婢女(をんな)どもに顏(かほ)の見(み)られるやうな事(こと)なさらずとも宜(よ)かりさうなもの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
默(だま)つて居(ゐ)ては際限(さいげん)もなく募(つの)つて夫(そ)れは夫(そ)れは癖(くせ)に成(な)つて仕舞(しま)ひます、第(だい)一は婢女(をんな)どもの手前(てまへ)奧樣(おくさま)の威光(ゐくわう)が削(そ)げて、末(すゑ)には御前(おまへ)の言(い)ふ事(こと)を聞(き)く者(もの)もなく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
物(もの)いふ聲(こゑ)がけんどんで荒(あら)らかで、假初(かりそめ)の事(こと)にも婢女(をんな)たちを叱(しか)り飛(と)ばし、私(わたし)の顏(かほ)をば尻目(しりめ)にお睨(にら)み遊(あそ)ばして小言(こごと)は仰(おつ)しやらぬなれども其(その)お氣(き)むづかしい事(こと)と言(い)ふては
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
物が出来るの出来ぬのと宜くそんな口が利(き)けた物、黙つてゐては際限もなく募つてそれはそれは癖に成つてしまひます、第一は婢女(をんな)どもの手前奥様の威光が削(そ)げて
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
思ひ切つて置いては來たれど今頃は目を覺して母さん母さんと婢女(をんな)どもを迷惑がらせ、煎餅(おせん)やおこしの哆(たら)しも利かで、皆々手を引いて鬼に喰はすと威(おど)かしてゞも居やう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
思ひ切つて置いては来たれど今頃は目を覚して母(かか)さん母さんと婢女(をんな)どもを迷惑がらせ、煎餅(おせん)やおこしの哆(たら)しも利(き)かで、皆々手を引いて鬼に喰はすと威(おど)かしてでもゐやう
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
思(おも)ひ切(き)つて置(お)いては來(き)たれど今頃(いまごろ)は目(め)を覺(さま)して母(かゝ)さん母(かゝ)さんと婢女(をんな)どもを迷惑(めいわく)がらせ、煎餅(おせん)やおこしの哆(たら)しも利(き)かで、皆々(みな/\)手(て)を引(ひ)いて鬼(おに)に喰(く)はすと威(おど)かしてゞも居(ゐ)やう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小言(こごと)の一(ひと)つも言(い)はれましやうなら火(ひ)のやうに成(な)つて腹(はら)だゝしく、言葉返(ことばがへ)しはつひしか爲(し)ませんかつたけれど、物(もの)を言(い)はず物(もの)を喰(た)べず、隨分(ずゐぶん)婢女(をんな)どもには八(や)つ當(あた)りもして
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
座敷(ざしき)へは婢女(をんな)ばかり出(だ)して私(わたし)は齒(は)が痛(いた)いの頭痛(づつう)のと言(い)つて、お客(きやく)の有無(あるなし)にかゝはらず勝手氣儘(かつてきまゝ)の身持(みもち)をして呼(よ)ばれましたからとて返事(へんじ)をしやうでもない、あれをば他人(ひと)は何(なん)と見(み)ましたか
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ざれたる婢女(をんな)は輕口(かるくち)の落(おと)しばなしして、お氣(き)に入(い)る時(とき)は御褒賞(ごほうび)の何(なに)や彼(か)や、人(ひと)に物(もの)を遣(や)り給(たま)ふ事(こと)は幼少(ちいさい)よりの蕩樂(だうらく)にて、これを父親(てゝおや)二もなく憂(う)がりし、一ト口(くち)に言(い)はゞ機嫌(きげん)かちの質(たち)なりや
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又(また)苦(く)の世(よ)の中(なか)やと我身(わがみ)に比(くら)べて最憐(いとおし)がり心(こゝろ)の限(かぎ)り慰(なぐさ)められ優子(いうこ)眞實(しんじつ)たのもしく深(ふか)くぞ染(そ)めし初花(はつはな)ごろも色(いろ)には出(いで)じとつゝみしは和女(そなた)への隔心(かくしん)ならず有樣(ありやう)は打明(うちあけ)てと幾(いく)たびも口元(くちもと)までは出(で)しものゝ恥(はづ)かしさにツイ云(い)ひそゝくれぬ和女(そなた)はまだ昨日今日(きのふけふ)とて見參(みまゐ)らせし事(こと)も無(な)きならんが婢女(をんな)どもは蔭口(かげぐち)にお名(な)は
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)