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利發
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りはつ
ふりがな文庫
“
利發
(
りはつ
)” の例文
新字:
利発
父
(
ちゝ
)
にまで
遠慮
(
ゑんりよ
)
がちなれば
自
(
おの
)
づから
詞
(
ことば
)
かずも
多
(
おほ
)
からず、一
目
(
め
)
に
見
(
み
)
わたした
處
(
ところ
)
では
柔和
(
おとな
)
しい
温順
(
すなほ
)
の
娘
(
むすめ
)
といふばかり、
格別
(
かくべつ
)
利發
(
りはつ
)
ともはげしいとも
人
(
ひと
)
は
思
(
おも
)
ふまじ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
達
(
たつ
)
しける萬事
利發
(
りはつ
)
の
取廻
(
とりまは
)
しゆゑ
重役衆
(
ぢうやくしう
)
には其樣に
計
(
はから
)
ひ下役人へは
賄賂
(
わいろ
)
を
贈
(
おく
)
り
萬事
(
ばんじ
)
拔目
(
ぬけめ
)
なきゆゑ上下
擧
(
こぞ
)
つて吉兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの娘は氣丈で
利發
(
りはつ
)
だから、死んだ振りをして石垣の下に隱れ、曲者がゐなくなつてから、大きな聲で人を呼ぶと、庭男の久六が飛んで來て引揚げてくれたさうで
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
七歳の時から感應院の
手元
(
てもと
)
で
育
(
そだ
)
ち殊には
利發
(
りはつ
)
で
愛敬者
(
あいきやうもの
)
なり誰か
違背
(
いはい
)
すべき
孰
(
いづれ
)
も其儀然るべしと
相談
(
さうだん
)
爰
(
こゝ
)
に決したり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此方
(
こちら
)
は
眞
(
しん
)
から
盡
(
つく
)
す
氣
(
き
)
でも
取
(
と
)
りやうに
寄
(
よ
)
つては
面白
(
おもしろ
)
くなく
見
(
み
)
える
事
(
こと
)
もあらう、
勇
(
いさむ
)
さんだからとて
彼
(
あ
)
の
通
(
とほ
)
り
物
(
もの
)
の
道理
(
だうり
)
を
心得
(
こゝろえ
)
た、
利發
(
りはつ
)
の
人
(
ひと
)
ではあり
隨分
(
ずいぶん
)
學者
(
がくしや
)
でもある
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
も久八と附て夫婦の
寵愛
(
ちようあい
)
淺
(
あさか
)
らず養育しけるに一日々々と
智慧
(
ちゑ
)
付
(
つく
)
に
隨
(
したが
)
ひ
他所
(
よそ
)
の兒に
優
(
まさ
)
りて
利發
(
りはつ
)
なるにより
末
(
すゑ
)
頼母敷
(
たのもしき
)
小兒
(
せうに
)
なりと
慈
(
いつく
)
しみける中月立年暮て早くも七歳の春を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
幸
(
さいは
)
ひ
海軍
(
かいぐん
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
が
知人
(
ちじん
)
の
子
(
こ
)
に
素性
(
すぜう
)
も
惡
(
わ
)
るからで
利發
(
りはつ
)
に
生
(
うま
)
れつきたる
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
あるよし、
其方
(
そなた
)
に
異存
(
いぞん
)
なければ
其
(
そ
)
れを
貰
(
もら
)
ふて
丹精
(
たんせい
)
したらばと
思
(
おも
)
はるゝ、
悉皆
(
しつかい
)
の
引受
(
ひきう
)
けは
鳥居
(
とりゐ
)
がして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
赤尾
(
あかを
)
の
彦
(
ひこ
)
が
息子
(
むすこ
)
のやうに
氣
(
き
)
ちがひに
成
(
な
)
つて
歸
(
かへ
)
つたも
見
(
み
)
て
居
(
を
)
り候へば、もと/\
利發
(
りはつ
)
の
貴君樣
(
あなたさま
)
に
其
(
その
)
氣
(
き
)
づかひはあるまじきなれど、
放蕩
(
ほうたう
)
ものにでもお
成
(
な
)
りなされては
取返
(
とりかへ
)
しがつき申さず
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思
(
おも
)
ひのまゝに
遊
(
あそ
)
びて
母
(
はゝ
)
が
泣
(
な
)
きをと
父親
(
てゝおや
)
の
事
(
こと
)
は
忘
(
わす
)
れて、十五の
春
(
はる
)
より
不了簡
(
ふりようけん
)
をはじめぬ、
男振
(
をとこぶり
)
にがみありて
利發
(
りはつ
)
らしき
眼
(
まな
)
ざし、
色
(
いろ
)
は
黒
(
くろ
)
けれど
好
(
よ
)
き
樣子
(
ふう
)
とて
四隣
(
あたり
)
の
娘
(
むすめ
)
どもが
風説
(
うわさ
)
も
聞
(
きこ
)
えけれど
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わざと
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
つくりながらも
潮
(
さ
)
す
紅
(
くれなゐ
)
の
我
(
われ
)
しらず
掩
(
おほ
)
ふ
袖屏風
(
そでびやうぶ
)
にいとゞ
心
(
こゝろ
)
のうちあらはれて
今更
(
いまさら
)
泣
(
な
)
きたる
事
(
こと
)
もあり
人
(
ひと
)
みぬひまの
手習
(
てならひ
)
に
松澤
(
まつざは
)
たかとかいて
見
(
み
)
て
又
(
また
)
塗隱
(
ぬりかく
)
すあどけなさ
利發
(
りはつ
)
に
見
(
み
)
えても
未通女氣
(
おぼこぎ
)
なり
同
(
おな
)
じ
心
(
こゝろ
)
の
芳之助
(
よしのすけ
)
も
射
(
ゐ
)
る
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
しと
口
(
くち
)
にはいへど
待
(
ま
)
つ
歳月
(
としつき
)
はわが
爲
(
ため
)
に
弦
(
ゆづる
)
たゆみしやうに
覺
(
おぼ
)
えて
明
(
あ
)
かし
暮
(
く
)
らす
程
(
ほど
)
のまどろかしさよ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
發
部首:⽨
12画
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