不死ふし)” の例文
みかどは、てん一番いちばんちかやま駿河するがくににあるときこして、使つかひの役人やくにんをそのやまのぼらせて、不死ふしくすりかしめられました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
「それはそうさ、天子てんしさまも不死ふしくすりむことができなかったから、やはりとしってんでしまいなされたろう。」
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
人智じんちなるものが、動物どうぶつと、人間にんげんとのあひだに、おほいなる限界さかひをなしてつて、人間にんげん靈性れいせいしめし、程度ていどまで、實際じつさいところ不死ふしかはりをしてゐるのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
不死ふし真理しんり
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それからはこのやま不死ふしやまぶようになつて、そのくすりけむりはいまでもくもなかのぼるといふことであります。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
人智じんちなるものが、動物どうぶつと、人間にんげんとのあいだに、おおいなる限界さかいをなしておって、人間にんげん霊性れいせいしめし、程度ていどまで、実際じっさいところ不死ふしかわりをしているのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
にんは、かしのしたこしろして、西南せいなん国境くにざかいにある金峰仙きんぷせんほうながら、まだあのたかやまみねには不死ふしいずみがあるだろうかというようなことをはなして空想くうそうにふけりました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もしそんなことがあったらばとかんがえたが、霊魂れいこん不死ふしは、なにやらかれにはのぞましくなかった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
不死ふしくすりり、つつがなくかえってくるようにと、くれぐれもいわれました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おきなめようとあがくのをひめしづかにおさへて、形見かたみふみいておきなわたし、またみかどにさしげるべつ手紙てがみいて、それにつき人々ひと/″\つて不死ふしくすり一壺ひとつぼへて勅使ちよくしわたし、あま羽衣はごろも
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
ああ物質ぶっしつ新陳代謝しんちんたいしゃよ。しかしながら不死ふし代替だいたいもって、自分じぶんなぐさむるとうことは臆病おくびょうではなかろうか。自然しぜんにおいておこところ無意識むいしきなる作用さようは、人間にんげん無智むちにもおとっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
れとも物質ぶつしつ變換へんくわん……物質ぶつしつ變換へんくわんみとめて、すぐ人間にんげん不死ふしすとふのは、あだか高價かうかなヴアイオリンがこはれたあとで、其明箱そのあきばこかはつて立派りつぱものとなるとおなじやうに、まことわけわからぬことである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
しかしながら不死ふし代替だいたいもつて、自分じぶんなぐさむるとこと臆病おくびやうではなからうか。自然しぜんおいおこところ無意識むいしきなる作用さようは、人間にんげん無智むちにもおとつてゐる。なんとなれば、無智むちには幾分いくぶんか、意識いしき意旨いしとがある。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)