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時日
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じじつ
ふりがな文庫
“
時日
(
じじつ
)” の例文
「そちがさぐってきた、
若君
(
わかぎみ
)
のご
異変
(
いへん
)
、また
都田川
(
みやこだがわ
)
の
刑場
(
けいじょう
)
でおこなわれる
時日
(
じじつ
)
、かならずまちがいのないことであろうな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これを見これを
聞
(
きゝ
)
て、雪の
遠
(
とほ
)
からざるをしる。年の
寒暖
(
かんだん
)
につれて
時日
(
じじつ
)
はさだかならねど、たけまはり・どうなりは秋の
彼岸
(
ひがん
)
前後
(
ぜんご
)
にあり、
毎年
(
まいねん
)
かくのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
けれども、
時日
(
じじつ
)
を経過するに従つて、肝癪が
何時
(
いつ
)
となく薄らいできて、次第に自分の
頭
(
あたま
)
が、周囲の空気と融和する様になつた。又成るべくは、融和する様に
力
(
つと
)
めた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
後
(
のち
)
幸
(
さいわ
)
い
一
(
ひ
)
と
月
(
つき
)
ばかりは何の変事も
起
(
おこ
)
らなかった、がさすがにその当座は夜分便所に行く事だけは出来なかった、そのうち
時日
(
じじつ
)
も
経
(
た
)
ったし職務上
種々
(
しゅじゅ
)
な事があったので
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
塔
(
たう
)
は
高
(
たか
)
さ三
尺
(
じやく
)
五
寸
(
すん
)
、
三尖方形
(
さんせんほうけい
)
の
大理石
(
だいりせき
)
で、
其
(
その
)
滑
(
なめらか
)
なる
表面
(
ひやうめん
)
には「
大日本帝國新領地朝日島
(
だいにつぽんていこくしんりようちあさひとう
)
」なる十一
字
(
じ
)
が
深
(
ふか
)
く
刻
(
きざ
)
まれて、
塔
(
たふ
)
の
裏面
(
うら
)
には、
發見
(
はつけん
)
の
時日
(
じじつ
)
と、
發見者
(
はつけんしや
)
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
名
(
な
)
とが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
つまり、かなりの
時日
(
じじつ
)
をかけないと、おわかりになれないと思うのです。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ソコデ出来ることなら
外
(
ほか
)
の処も写したいと
云
(
いっ
)
たが
時日
(
じじつ
)
が許さない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
時日
(
じじつ
)
の
逼
(
せま
)
れると、検束なき読書法が、当時の余をして、
茫然
(
ぼうぜん
)
と自失せしめたる外に、余を促がして、在来の軌道外に逸せしめたる他の原因あり。余は少時好んで漢籍を学びたり。
『文学論』序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
はじめて
奧樣
(
おくさま
)
や
日出雄樣
(
ひでをさま
)
が、
日本
(
にほん
)
へお
皈
(
かへ
)
りになると
承
(
うけたまは
)
つた
時
(
とき
)
は
本當
(
ほんたう
)
に
魂消
(
たまぎ
)
えましたよ、
然
(
しか
)
しそれは
致方
(
いたしかた
)
もありませんが、
其後
(
そのゝち
)
よく
承
(
うけたまは
)
ると、
御出帆
(
ごしゆつぱん
)
の
時日
(
じじつ
)
は
時
(
とき
)
もあらうに、
今夜
(
こんや
)
の十一
時
(
じ
)
半
(
はん
)
……。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
昔
(
むかし
)
は
數學
(
すうがく
)
が
好
(
すき
)
で、
隨分
(
ずゐぶん
)
込
(
こ
)
み
入
(
い
)
つた
幾何
(
きか
)
の
問題
(
もんだい
)
を、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
明暸
(
めいれう
)
な
圖
(
づ
)
にして
見
(
み
)
る
丈
(
だけ
)
の
根氣
(
こんき
)
があつた
事
(
こと
)
を
憶
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
すと、
時日
(
じじつ
)
の
割
(
わり
)
には
非常
(
ひじやう
)
に
烈
(
はげ
)
しく
來
(
き
)
た
此
(
この
)
變化
(
へんくわ
)
が
自分
(
じぶん
)
にも
恐
(
おそ
)
ろしく
映
(
うつ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
は
此間
(
このあひだ
)
にも
安井
(
やすゐ
)
と
約束
(
やくそく
)
のある
事
(
こと
)
は
忘
(
わす
)
れなかつた。
家
(
うち
)
へ
歸
(
かへ
)
つた
當座
(
たうざ
)
は、まだ二ヶ
月
(
げつ
)
も
先
(
さき
)
の
事
(
こと
)
だからと
緩
(
ゆつ
)
くり
構
(
かま
)
へてゐたが、
段々
(
だん/\
)
時日
(
じじつ
)
が
逼
(
せま
)
るに
從
(
したが
)
つて、
安井
(
やすゐ
)
の
消息
(
せうそく
)
が
氣
(
き
)
になつてきた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今から十日以内に
阪地
(
はんち
)
で落ち合おう、そうしていっしょに
高野
(
こうや
)
登りをやろう、もし
時日
(
じじつ
)
が許すなら、伊勢から名古屋へ
廻
(
まわ
)
ろう、と取りきめた時、どっちも指定すべき場所をもたないので
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
の
經過
(
けいくわ
)
から
推
(
お
)
して、
凡
(
すべ
)
ての
創口
(
きずぐち
)
を
癒合
(
ゆがふ
)
するものは
時日
(
じじつ
)
であるといふ
格言
(
かくげん
)
を、
彼
(
かれ
)
は
自家
(
じか
)
の
經驗
(
けいけん
)
から
割
(
わ
)
り
出
(
だ
)
して、
深
(
ふか
)
く
胸
(
むね
)
に
刻
(
きざ
)
み
付
(
つ
)
けてゐた。それが
一昨日
(
をとゝひ
)
の
晩
(
ばん
)
にすつかり
崩
(
くづ
)
れたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“時日”の意味
《名詞》
日にちと時間。暇。日数。
日取りと時刻。期日。
(出典:Wiktionary)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節