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わがはい
ふりがな文庫
“
我輩
(
わがはい
)” の例文
彼等の言ひ分は重々
尤
(
もつと
)
もであると思ふが、また
我輩
(
わがはい
)
善蔵君としても、震災以来のナンについてはやはり
遺憾
(
ゐかん
)
に思つてゐるんだ。
椎の若葉
(新字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
「ボートルレ君、
我輩
(
わがはい
)
はまず君に、君が我輩の手紙を見て気持よく逢ってくれたことに、御礼を申し上げなければならない。」
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
空嘯
(
そらうそぶ
)
ける侯爵「
金儲
(
かねまうけ
)
のことなら、
我輩
(
わがはい
)
の所では、山木、チト方角が違ふ様ぢヤ——新年早々から
齷齪
(
あくせく
)
として、
金儲
(
かねまうけ
)
も骨の折れたものぢやの」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
我輩
(
わがはい
)
なぞは天下国家をどうするとかこうするとか、
無闇
(
むやみ
)
に粗大な
迂闊
(
うかつ
)
な問題にばかり
空騒
(
からさわ
)
ぎをして自分の腹の中を治める事が出来なかったのです。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
こいつはひどい。
我輩
(
わがはい
)
の足跡までこんなに深く入るというのは実際少し
恐
(
おそ
)
れ入った。けれどもそれでも探求の目的を
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
「どのように
我輩
(
わがはい
)
を誘惑したところで、我輩は決して誘惑されはしないよ」——といったようなところがあった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
我輩
(
わがはい
)
は、もう君をすっかり信用しているからね、とでも言うように、桶のところへちょこちょこ近づいて来て、いっしょにえんどう豆をいく粒かついばんだ。
カシタンカ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
我輩
(
わがはい
)
は
先
(
ま
)
づ
建築
(
けんちく
)
の
最
(
もつと
)
も
重要
(
ぢうえう
)
なる一
例
(
れい
)
即
(
すなは
)
ち
住家
(
ぢうか
)
を
取
(
とつ
)
て
之
(
これ
)
を
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
るに「
住
(
ぢう
)
は
猶
(
なほ
)
食
(
しよく
)
の
如
(
ごと
)
し」と
云
(
い
)
ふ
感
(
かん
)
がある。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
我輩
(
わがはい
)
はこの一段に至りて、勝氏の
私
(
わたくし
)
の
為
(
た
)
めには
甚
(
はなは
)
だ気の毒なる
次第
(
しだい
)
なれども、
聊
(
いささ
)
か
所望
(
しょもう
)
の
筋
(
すじ
)
なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
すると
件
(
くだん
)
の書生は、先生の序文で光彩を添えようというのじゃない、
我輩
(
わがはい
)
の作は面白いから先生も小説が好きなら読んで見て、面白いと思ったら序文をお書きなさい
露伴の出世咄
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
我輩
(
わがはい
)
一昨日は、英国大使館の
園遊会
(
ガードンパーティ
)
に行きましたがね。とても、本日の盛況には及びませんね。
尤
(
もっと
)
も、
此
(
この
)
名園を見る
丈
(
だけ
)
でも、来る
価値
(
ねうち
)
は十分ありますからね。ハヽヽヽ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
聞く所によれば野蛮人は
赤色
(
せきしょく
)
を愛すると云うが、
我輩
(
わがはい
)
文明人にしても
尚
(
なお
)
野蛮の域に居る所の子供は赤色を好み、段々と大きくなるに従って、色の浅いものを好むようになる
猫と色の嗜好
(新字新仮名)
/
石田孫太郎
(著)
我輩
(
わがはい
)
は一家の御主人と思って頭の上へ載せんばかりにしてですね、大事にいたしますよ。
源氏物語:22 玉鬘
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「球突随意ピヤノあり gay society, late dinner」これも珍らしくない。「レートジンナー」と云うのはこの頃の流行なのだ。
我輩
(
わがはい
)
などには
至極
(
しごく
)
不便だ。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いけないよ、ここで話そうよ、
我輩
(
わがはい
)
は外に立っている、君はなかに居給え」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「それこそ
我輩
(
わがはい
)
のねがう所で、大慶この上もない」と、いった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「諸君!
我輩
(
わがはい
)
は……」
一老人
(新字新仮名)
/
犬田卯
(著)
料理の事はその通りで
我輩
(
わがはい
)
は今まで毎日西洋料理屋から二品三品ずつ取寄せて食べていたがどうしてこういう料理を作るかと研究した事もありません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「今度は
我輩
(
わがはい
)
うたって見せよう。こら楽隊、In the good summer time をやれ。」
ポラーノの広場
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
我輩
(
わがはい
)
が
曾
(
かつ
)
てトルコに
遊
(
あそ
)
んだ
時
(
とき
)
、その
宮廷
(
きうてい
)
の
常用語
(
ぜうようご
)
が
自國語
(
じこくご
)
でなくして
佛語
(
ふつご
)
であつたのを
見
(
み
)
ておどろいた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
この点に
就
(
つい
)
ては
我輩
(
わがはい
)
も氏の事業を
軽々
(
けいけい
)
看過
(
かんか
)
するものにあらざれども、
独
(
ひと
)
り
怪
(
あや
)
しむべきは、氏が維新の
朝
(
ちょう
)
に
曩
(
さ
)
きの敵国の士人と
並立
(
ならびたっ
)
て
得々
(
とくとく
)
名利
(
みょうり
)
の地位に
居
(
お
)
るの一事なり
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
お小夜と珠太郎の
媾曳
(
あいびき
)
をだね、築山の蔭から見ていたのは、
我輩
(
わがはい
)
ばかりではなかったのさ。館林様も見ていたのさ。それを互いに知ったものだから、大声で暴露し合ったのさ。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
なさるには及びませんよ。どんな
盲目
(
めくら
)
でも、いざりでも私は
護
(
まも
)
っていってあげます。
我輩
(
わがはい
)
が人並みの身体に直してあげますよ。肥後一国の神仏は我輩の意志どおりに何事も加勢してくれますからね
源氏物語:22 玉鬘
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「よし、
我輩
(
わがはい
)
も行こう」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
我輩
(
わがはい
)
の家なぞは
隣屋敷
(
となりやしき
)
に馬が飼ってあるためか蠅が多くて
仕方
(
しかた
)
がありません。蠅のおらんのは何より
心持
(
こころもち
)
がよい
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
近頃
(
ちかごろ
)
時々
(
とき/″\
)
我輩
(
わがはい
)
に
建築
(
けんちく
)
の
本義
(
ほんぎ
)
は
何
(
なん
)
であるかなどゝ
云
(
い
)
ふ
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
し
)
い
質問
(
しつもん
)
を
提出
(
ていしゆつ
)
して
我輩
(
わがはい
)
を
困
(
こま
)
らせる
人
(
ひと
)
がある。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
左
(
さ
)
れば当時
積弱
(
せきじゃく
)
の幕府に
勝算
(
しょうさん
)
なきは
我輩
(
わがはい
)
も勝氏とともにこれを知るといえども、士風維持の一方より論ずるときは、国家
存亡
(
そんぼう
)
の
危急
(
ききゅう
)
に
迫
(
せま
)
りて勝算の
有無
(
うむ
)
は言うべき限りにあらず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「坐っておいでになっても立っておいでになっても、
我輩
(
わがはい
)
は我輩じゃないか。おっとよろしい。諸君は我輩のために乾杯しようというんだな。よしよし、プ、プ、プロージット。」
ポラーノの広場
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
勿論
(
もちろん
)
この
問題
(
もんだい
)
は
專門家
(
せんもんか
)
に
由
(
よつ
)
て
飽迄
(
あくまで
)
も
研究
(
けんきう
)
されねばならぬのであるが。
我輩
(
わがはい
)
は、
茲
(
こゝ
)
には
深
(
ふか
)
い
哲學的議論
(
てつがくてきぎろん
)
には
立
(
た
)
ち
入
(
い
)
らないで、
極
(
きは
)
めて
通俗的
(
つうぞくてき
)
に
之
(
これ
)
に
關
(
くわん
)
する
感想
(
かんさう
)
の一
端
(
たん
)
を
述
(
の
)
べて
見
(
み
)
よう。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
斯
(
こ
)
う納まって見ると、
我輩
(
わがはい
)
もさながら、
洞熊
(
ほらくま
)
か、
洞窟
(
どうくつ
)
住人だ。ところでもう寝よう。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
而
(
しか
)
して之を再生せしめたる恩人は神田氏にして、
我輩
(
わがはい
)
の共に永く忘れざる所なり。
蘭学事始再版序
(新字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
輩
常用漢字
中学
部首:⾞
15画
“我”で始まる語句
我
我儘
我慢
我家
我邦
我々
我身
我等
我執
我子