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大通
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おほどほり
ふりがな文庫
“
大通
(
おほどほり
)” の例文
其
(
その
)
前の広場の石畳が反対の側へ幾段かに高まつて居て、
其処
(
そこ
)
が
大通
(
おほどほり
)
から少し離れて裏町である為に車馬の往来しないのが好かつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
誰だったか独逸人を地獄へ
堕
(
おと
)
したら、
屹度
(
きつと
)
地獄と
伯林
(
ベルリン
)
との比較研究を始めて、地獄の道にも伯林の
大通
(
おほどほり
)
のやうに菩提樹の
並樹
(
なみき
)
を植付けたい。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と、お
互
(
たがひ
)
に
微醺
(
びくん
)
を
帶
(
お
)
びて
變
(
へん
)
に
彈
(
はづ
)
み
立
(
た
)
つた
氣分
(
きぶん
)
で
黄包車
(
ワンポイソオ
)
を
驅
(
か
)
り、
再
(
ふたゝ
)
び
四馬路
(
スマロ
)
の
大通
(
おほどほり
)
へ
出
(
で
)
たのはもう
夜
(
よる
)
の一
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎだつた。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
心
(
こゝろ
)
は
不覺
(
そゞろ
)
、
氣
(
き
)
は
動顛
(
どうてん
)
して、
匇卒
(
いきなり
)
、
室
(
へや
)
を
飛出
(
とびだ
)
したが、
帽
(
ばう
)
も
被
(
かぶ
)
らず、フロツクコートも
着
(
き
)
ずに、
恐怖
(
おそれ
)
に
驅
(
か
)
られたまゝ、
大通
(
おほどほり
)
を
眞
(
ま
)
一
文字
(
もんじ
)
に
走
(
はし
)
るのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其
(
その
)
二階屋の表の
通
(
とほり
)
を
私
(
わたし
)
は
夕餐
(
ゆふめし
)
の
後
(
のち
)
に通つて見た。
其処
(
そこ
)
が
此
(
この
)
田舎町の
大通
(
おほどほり
)
で——
矢張
(
やはり
)
狭かつた——西洋小間物
店
(
みせ
)
、
葉茶屋
(
はぢやや
)
、呉服商、絵葉書屋などが並んで
居
(
ゐ
)
た。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
火
(
ひ
)
は、
尾
(
を
)
の
二筋
(
ふたすぢ
)
に
裂
(
さ
)
けた、
燃
(
も
)
ゆる
大蛇
(
おろち
)
の
兩岐
(
ふたまた
)
の
尾
(
を
)
の
如
(
ごと
)
く、
一筋
(
ひとすぢ
)
は
前
(
さき
)
のまゝ
五番町
(
ごばんちやう
)
へ
向
(
むか
)
ひ、
一筋
(
ひとすぢ
)
は、
別
(
べつ
)
に
麹町
(
かうぢまち
)
の
大通
(
おほどほり
)
を
包
(
つゝ
)
んで、
此
(
こ
)
の
火
(
ひ
)
の
手
(
て
)
が
襲
(
おそ
)
ひ
近
(
ちかづ
)
いたからである。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
偶
(
たまた
)
ま
市
(
いち
)
の
大通
(
おほどほり
)
に
行
(
ゆ
)
き会ひし時
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「今の芸当だね、あれを何処で習つたと思はつしやる。一年前
紐育
(
ニユーヨーク
)
の
大通
(
おほどほり
)
で、せつせと
辻自動車
(
タキシ
)
を
扱
(
こ
)
き使つたお蔭でさ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
コンメルスの
大通
(
おほどほり
)
に出て土地に過ぎた程立派な二つの大劇場を眺め、美術学校前の
広場
(
プラス
)
を横ぎつてヷン・ダイクの新しい石像を一
瞥
(
べつ
)
して
旅館
(
オテル
)
へ帰つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『肥後の
八代
(
やつしろ
)
とも言はれる町が、まさかこんなでもあるまい。
此処
(
こゝ
)
は裏町か何かで、
賑
(
にぎや
)
かな
大通
(
おほどほり
)
は別にあるだらう』と
私
(
わたし
)
は思つた。
成程
(
なるほど
)
、少し行くと、
通
(
とほり
)
がいくらか
綺麗
(
きれい
)
になつた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
今
(
いま
)
から
大凡
(
おほよそ
)
十三四
年
(
ねん
)
以前
(
いぜん
)
、
此
(
こ
)
の
町
(
まち
)
の一
番
(
ばん
)
の
大通
(
おほどほり
)
に、
自分
(
じぶん
)
の
家
(
いへ
)
を
所有
(
も
)
つてゐたグロモフと
云
(
い
)
ふ、
容貌
(
ようばう
)
の
立派
(
りつぱ
)
な、
金滿
(
かねもち
)
の
官吏
(
くわんり
)
が
有
(
あ
)
つて、
家
(
いへ
)
にはセルゲイ
及
(
およ
)
びイワンと
云
(
い
)
ふ
二人
(
ふたり
)
の
息子
(
むすこ
)
もある。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
……
前
(
さき
)
へ/\、
行
(
ゆ
)
くのは、
北西
(
きたにし
)
の
市
(
いち
)
ヶ
谷
(
や
)
の
方
(
はう
)
で、あとから/\、
來
(
く
)
るのは、
東南
(
ひがしみなみ
)
の
麹町
(
かうぢまち
)
の
大通
(
おほどほり
)
の
方
(
はう
)
からである。
數
(
かず
)
が
知
(
し
)
れない。
道
(
みち
)
は
濡地
(
ぬれつち
)
の
乾
(
かわ
)
くのが、
秋
(
あき
)
の
陽炎
(
かげろふ
)
のやうに
薄白
(
うすじろ
)
く
搖
(
ゆ
)
れつゝ、ほんのり
立
(
た
)
つ。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
ど
)
うかすると夜間に
此
(
この
)
界隈へ
大通
(
おほどほり
)
から一歩迷ひ込んだ
旅客
(
りよかく
)
の一人や二人が
其儘
(
そのまゝ
)
生死
(
しやうじ
)
不明になつて
仕舞
(
しま
)
ふ例もあると云ふ。
併
(
しか
)
し其れは昔のことに違ひない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
演奏のある日の
午
(
ひる
)
過ぎ、アルマ・グルツク女史は好きな菓子を買ひに
大通
(
おほどほり
)
の店屋に入つて往つた。番頭は朋輩を相手に頻りとその晩の演奏会の事を噂してゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“大通(
大通り
)”の解説
大通り、大通(おおどおり)とは、街の中心部を貫くその街の中心となる通りのことである。都市部では交通の基軸となるため、多くの自動車が往来できるようその道幅は広く取られている。地方部では商店街などを大通りと称している場合がある。大通りの中でも、最も人通りが多く中心的な通りのことを目抜き通りと言う。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“大通”で始まる語句
大通り
大通詞
大通漫歩
大通智勝国師