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つげぐち
ふりがな文庫
“
告口
(
つげぐち
)” の例文
告口
(
つげぐち
)
をしたのはラヴィニアだと、三人は知りました。ミンチン先生は、足を鳴らして進みよると、またベッキイの耳を打ちました。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
彼
(
かれ
)
は
與吉
(
よきち
)
の
無意識
(
むいしき
)
な
告口
(
つげぐち
)
から
酷
(
ひど
)
く
悲
(
かな
)
しく
果敢
(
はか
)
なくなつて
後
(
あと
)
で
獨
(
ひとり
)
で
泣
(
な
)
いた。
憤怒
(
ふんぬ
)
の
情
(
じやう
)
を
燃
(
もや
)
すのには
彼
(
かれ
)
は
餘
(
あまり
)
に
彼
(
つか
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そしてその晩
里方
(
さとかた
)
へ帰つて、父親の竹内栖鳳氏にかくと
告口
(
つげぐち
)
した。父親の偉いのを持つた嫁御寮は、何よりもよく里を利用する事を知つてゐるものだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
チベット政府へ
告口
(
つげぐち
)
をすれば賞金を
貰
(
もら
)
うことができるという考えで注意して居る人が随分あったです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ついて来た
老婢
(
ろうひ
)
が、なにかと
告口
(
つげぐち
)
をするのに、私は何も言わないので母に大層
折檻
(
せっかん
)
されたりした。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
お嬢様が見ていらつしやらないと思つて用事を
疎
(
おろそ
)
かにすると云ふやうな
告口
(
つげぐち
)
がされて居ました。
月夜
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
重「あゝいや驚かんでも宜しい、主人の事を有る事無い事
告口
(
つげぐち
)
を致す傳助、家に害をなす奴、
此処
(
こゝ
)
で
切殺
(
きりころ
)
せば
誰
(
たれ
)
も知る者はない、
試切
(
ためしぎり
)
か何かに
遭
(
あ
)
ったのだろうで済んでしまう」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勘ちゃんが
側
(
そば
)
へ来ると、最う私は
恟々
(
おどおど
)
して、呉れと言わない
中
(
うち
)
から持ってる物を遣り、勘ちゃん、あの、賢ちゃんがね、お前の事を泥棒だッて言ってたよと、余計な事迄
告口
(
つげぐち
)
して
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「兄さんのお
腹
(
なか
)
の中には、あたしが京都へ
告口
(
つげぐち
)
をしたという事が
始終
(
しじゅう
)
あるんでしょう」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
どうしても私共の手にのらぬやんちやなれば
貴君
(
あなた
)
から
叱
(
しか
)
つて下され、第一湯呑みで呑むは毒でござりましよと
告口
(
つげぐち
)
するに、結城は真面目になりてお力酒だけは少しひかへろとの厳命
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日ごろ西郷に
快
(
こころよ
)
からぬ人々が西郷の挙動をもって正反対の意味あるがごとくに言い放ち、西郷は名を浪士の
鎮撫
(
ちんぶ
)
に
藉
(
か
)
るが、実はこれを
煽動
(
せんどう
)
するものであると、
島津久光
(
しまづひさみつ
)
公に
告口
(
つげぐち
)
した。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「……野郎。この事を轟の親方に
告口
(
つげぐち
)
しやがったらタラバ
蟹
(
がに
)
の中へタタキ込むぞ」
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
門倉平馬の
告口
(
つげぐち
)
で、三斎一党にそれを知られてしまったのにもすくなからず当惑を感じたが、しかし、相手方が自分を松浦屋の一子雪太郎の後身とは、すこしも気がついていないのだから
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
事
(
こと
)
新
(
あた
)
らしく今更に道十郎が後家に
告口
(
つげぐち
)
なし此長庵が
命
(
いのち
)
を
縮
(
ちゞ
)
めさせたるは忝け
無
(
ない
)
共
(
とも
)
嬉
(
うれ
)
しいとも
禮
(
れい
)
が
言盡
(
いひつく
)
されぬ故今は
括
(
くゝ
)
られた身の
自由
(
じいう
)
成
(
なら
)
ねば
孰
(
いづ
)
れ
黄泉
(
あのよ
)
から
汝
(
おのれ
)
も直に取殺し共に
冥土
(
めいど
)
へ
連
(
つれ
)
て
行
(
ゆき
)
禮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして、あなたの事もちゃんと知っていて、あなたの
家
(
うち
)
の財産だとか、あなたの会社の月給まで、お母さんに
告口
(
つげぐち
)
して、とても初代さんの夫となりお母さんを養って行けるような人柄じゃない。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
栄二 お前、余計なことを
告口
(
つげぐち
)
するからだよ。
女の一生
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
などと近所の者にも
告口
(
つげぐち
)
するようになった。
果樹
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
お
品
(
しな
)
の
母
(
はゝ
)
との
關係
(
くわんけい
)
が
餘計
(
よけい
)
な
告口
(
つげぐち
)
から
女房
(
にようばう
)
の
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はひ
)
つた。
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
暑
(
あつ
)
さに
向
(
む
)
いて
居
(
ゐ
)
た
所爲
(
せゐ
)
でもあつたが
女房
(
にようばう
)
はそれを
苦
(
く
)
にし
始
(
はじ
)
めてからがつかりと
窶
(
やつ
)
れたやうに
見
(
み
)
えた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何
(
ど
)
うしても
私共
(
わたしども
)
の
手
(
て
)
にのらぬやんちやなれば
貴君
(
あなた
)
から
叱
(
しか
)
つて
下
(
くだ
)
され、
第
(
だい
)
一
湯呑
(
ゆの
)
みで
呑
(
の
)
むは
毒
(
どく
)
でござりましよと
告口
(
つげぐち
)
するに、
結城
(
ゆふき
)
は
眞面目
(
まじめ
)
になりてお
力
(
りき
)
酒
(
さけ
)
だけは
少
(
すこ
)
しひかへろとの
嚴命
(
げんめい
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これ山之助今更
懺悔
(
ざんげ
)
を致す訳でも無いが、余儀なく屋敷を出んければならない訳に成ったのは、武田から来た養子の重次郎と
同衾
(
ひとつね
)
を致さぬと云う
情
(
じょう
)
を……立てる其の間に
告口
(
つげぐち
)
を致す者も有って
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
孝助が
屹度
(
きっと
)
告口
(
つげぐち
)
をしますだろうと思いましたに、告口をしませんで、殿様に屋根瓦が落ちて頭へ当り怪我をしたと云ってね、其の時
私
(
わたくし
)
は弓の
折
(
おれ
)
で
打
(
ぶ
)
たれたと云わなければよいと胸が
悸動
(
どき/\
)
しましたが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
告
常用漢字
小5
部首:⼝
7画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“告”で始まる語句
告
告別
告白
告訴
告知
告朔
告文
告諭
告示
告解