“島津久光”の読み方と例文
読み方割合
しまづひさみつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日ごろの競争者で薩摩さつまに名高い中将斎彬なりあきらの弟にあたる島津久光しまづひさみつがすでにその勢力を京都の方に扶植し始めたことを知り
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
幕政改革をめざす折衷派の盟主島津久光しまづひさみつが上洛するその直前をねらって、七百の同志をもって伏見と江戸で同時に事を挙げ、京都所司代しょしだいと江戸閣老を斃し
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
日ごろ西郷にこころよからぬ人々が西郷の挙動をもって正反対の意味あるがごとくに言い放ち、西郷は名を浪士の鎮撫ちんぶるが、実はこれを煽動せんどうするものであると、島津久光しまづひさみつ公に告口つげぐちした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)