吾々われ/\)” の例文
吾々われ/\覺醒かくせいせりとさけぶひまに、私達はなほ暗の中をわが生命いのちかわきのために、いづみちかしめりをさぐるおろかさをりかへすのでした。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
たゝ以上いじやうなに意味いみくてはならない』とつて歩兵ほへいは、あいちやんにかまはずつゞけました、『吾々われ/\二人ふたりあひだがあつたとしたら。 ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
吾々われ/\が十六七のとき文天祥ぶんてんしやう正気せいきの歌などにかぶれて、ひそかに慷慨かうがい家列伝に編入してもらひたい希望で作つたものと同程度の出来栄できばえである。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
したがつこゝ堅實けんじつなる基礎きそ出來でき以上いじやう基礎きそうへつて今後こんごおほい日本にほん産業さんげふ振興しんこう貿易ぼうえき發達はつたつはかつてくことが、吾々われ/\政府せいふ責務せきむであり
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
カピ長 モンタギューとてもみぎ同樣どうやう懲罰おとがめにて謹愼きんしん仰附おほせつけられた。したが、吾々われ/\老人らうじんっては、平和へいわまもることはさまで困難むづかしうはあるまいでござる。
吾々われ/\は曲者の計略に載られて居たのだ、藻西太郎に罪は無い、爾とすれば本統ほんとうの罪人は誰だろう警「爾さ誰だろう目「夫を見出すは判「目科君、君の役目だ」
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それは吾々われ/\に限り知られぬ煩悶をいざなつたばかりで、それを訴ふべく託すべき何物をも与へなかつた。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
彼は吾々われ/\ぜい、あい、しいの金七万八千ドルを奪つて日本へ逃げて来てぜい、あい、しいの暗号を日本の外務省に送りました。彼はぜ、あ、しから死の宣言を受けました。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
したがつて吾々われ/\らずらずばけものからあたへられる趣味しゆみ如何いか豊富ほうふなるかは、想像さうざうあまりあることであつて、たしかにばけものは社會生活しやくわいせいくわつうへに、もつとくべからざる要素えうその一つである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
自體人間の生存税は滅切めつきり高價かうかになツて來た、こと吾々われ/\藝術家は激戰げきせんさい中で平和演説へいわえんぜつツてゐるやうなもんだから、存立そんりつあやふい!………これからは誰が俺のみたして呉れるんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
余輩よはいはんとほつするところのものは』と憤激ふんげきしてドードてうひました、『吾々われ/\かわかせる唯一ゆゐいつ方法はうはふ候補コーカス競爭レース西洋せいやうおにごつこ)である』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それであるから吾々われ/\財政ざいせい整理緊縮せいりきんしゆくをして、國民こくみんをして消費節約せうひせつやくをさせて、さうしてきん解禁かいきん決行けつかうする
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
いや心配しないでもい。いづれゆつくりはなす。先生が君がしばらくないと云つて、聞いてゐたぜ。時々くがい。先生は一人ひとりものだからな。吾々われ/\が慰めてらんと、不可いかん。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しからば化物ばけものかんがへはどうしてたか、これ研究けんきうするのは心理學しんりがく領分れうぶんであつて、吾々われ/\門外漢もんぐわいかんであるが、わたしかんがへでは「自然界しぜんかいたいする人間にんげん觀察くわんさつ」これがこの根本こんぽんであるとおもふ。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
マーキュ 吾々われ/\をおきゃって。あとはいでもぢゃ。
日本にほん輸出超過ゆしゆつてうくわくに變化へんくわしない以上いじやうこの買取かひとつたかね永久えいきう吾々われ/\手許てもとのこらうとはかんがへられぬ。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
らに吾々われ/\
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)