トップ
>
人情
>
にんじやう
ふりがな文庫
“
人情
(
にんじやう
)” の例文
掌
(
こぶし
)
ほどなるを三銭にうる、はじめは二三度賞味せしがのちには氷ともおもはざりき。およそ物の
得
(
え
)
がたきは
珍
(
めづ
)
らしく、
得易
(
えやすき
)
はめづらしからざるは
人情
(
にんじやう
)
の
恒
(
つね
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
藤川宿の町外れに
捨
(
すて
)
たるは是非もなき次第なり
嗚呼
(
あゝ
)
勿體
(
もつたい
)
なくも一
天
(
てん
)
萬乘
(
ばんじよう
)
の
皇帝
(
おほぎみ
)
も世の中
下樣
(
しもざま
)
の
人情
(
にんじやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我等をして之に
信
(
しん
)
を
置
(
お
)
かしむる勿れ、実行上の一致のみが
頼
(
たの
)
むに足るの一致なり、
自身
(
じしん
)
の
主義
(
しゆぎ
)
を
実行
(
じつかう
)
し得ざる人は
人情
(
にんじやう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
会得
(
くわいとく
)
し得ざるが故に他を
容
(
い
)
るゝ
雅量
(
がりよう
)
を有せず
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
隴
(
ろう
)
を
得
(
え
)
て
蜀
(
しよく
)
を
望
(
のぞ
)
むは
夫
(
そ
)
れ
人情
(
にんじやう
)
の
常
(
つね
)
なるかも、
百
(
ひやく
)
に
至
(
いた
)
れば
千
(
せん
)
をと
願
(
ねが
)
ひ
千
(
せん
)
にいたれば
又
(
また
)
萬
(
まん
)
をと
諸願
(
しよぐわん
)
休
(
やす
)
む
時
(
とき
)
なければ
心
(
こゝろ
)
常
(
つね
)
に
安
(
やす
)
からず、つら/\
思
(
おも
)
へば
無一物
(
むいちぶつ
)
ほど
氣樂
(
きらく
)
なるはあらざるべし
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いつたい
誰
(
だれ
)
でも
運勢
(
うんせい
)
が
傾
(
かたむ
)
いてくると、
自然
(
しぜん
)
とじたばたし
出
(
だ
)
すのは
人情
(
にんじやう
)
の
然
(
しか
)
らしむる
所
(
ところ
)
だが、五
段
(
だん
)
里見弴
(
さとみとん
)
は
紙入
(
かみいれ
)
からお
守札
(
まもりふだ
)
を
並
(
なら
)
べ
出
(
だ
)
す、四
段
(
だん
)
古川緑波
(
ふるかはりよくは
)
はシガアレツト・ライタアで
切
(
き
)
り
火
(
び
)
をする。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
へえーいえもうやきもちを
焼
(
や
)
かれる
雁首
(
がんくび
)
でもありませんが、
人情
(
にんじやう
)
でございますから、まるつきり見ず知らずで
御厄介
(
ごやくかい
)
になります。女「お休みなさいまし。○「それでは
御免
(
ごめん
)
下
(
くだ
)
さい。
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
行
(
ゆ
)
く。 ...
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
掌
(
こぶし
)
ほどなるを三銭にうる、はじめは二三度賞味せしがのちには氷ともおもはざりき。およそ物の
得
(
え
)
がたきは
珍
(
めづ
)
らしく、
得易
(
えやすき
)
はめづらしからざるは
人情
(
にんじやう
)
の
恒
(
つね
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
や見し成んと
一入
(
ひとしほ
)
哀
(
あは
)
れのいやませしと言つる心の御製なり
又芭蕉翁
(
ばせをおう
)
の
句
(
く
)
にも「
猿
(
ましら
)
さへ
捨子
(
すてご
)
は
如何
(
いか
)
に
秋
(
あき
)
の
暮
(
くれ
)
」是や
人情
(
にんじやう
)
の赴く處なるらん
扨
(
さて
)
又藤川宿にては夜明て
後
(
のち
)
所の
人々
(
ひと/″\
)
此捨子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ハツと
思
(
おも
)
ふは
我
(
わ
)
ればかり、
態
(
わざ
)
とつくるかまこと
見忘
(
みわす
)
れてか
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
に
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
かれて、
撫
(
な
)
で
下
(
お
)
ろす
胸
(
むね
)
にむら/\と
感
(
かん
)
じるはさても
人情
(
にんじやう
)
こそ
薄
(
うす
)
きものなれ
紙
(
かみ
)
といはゞ
吉
(
よし
)
の
紙
(
がみ
)
見
(
み
)
えすいたやうな
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
されど
二月
(
きさらぎ
)
の
空
(
そら
)
はさすがにあをみわたりて、
朗々
(
のどか
)
なる
窓
(
まど
)
のもとに
書読
(
ふみよむ
)
をりしも
遙
(
はるか
)
に
輴哥
(
そりうた
)
の
聞
(
きこゆ
)
るはいかにも春めきてうれし。是は我のみにあらず、雪国の人の
人情
(
にんじやう
)
ぞかし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
上
(
あげ
)
仰
(
おほ
)
せの如く此久八は元三州藤川宿の町外れに
捨置
(
すておか
)
れし身に御座候(
是
(
これ
)
より久八の
履歴
(
ことがら
)
は六右衞門が申立の
讀續
(
よみつゞ
)
きなれども
人情
(
にんじやう
)
の
貫徹
(
つらぬか
)
ざる所も有により
讀本
(
よみほん
)
の
口調
(
くてう
)
に
換
(
かゆ
)
れば
諸君
(
みなさん
)
怪給
(
あやしみたまふ
)
勿
(
なか
)
れ)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されど
二月
(
きさらぎ
)
の
空
(
そら
)
はさすがにあをみわたりて、
朗々
(
のどか
)
なる
窓
(
まど
)
のもとに
書読
(
ふみよむ
)
をりしも
遙
(
はるか
)
に
輴哥
(
そりうた
)
の
聞
(
きこゆ
)
るはいかにも春めきてうれし。是は我のみにあらず、雪国の人の
人情
(
にんじやう
)
ぞかし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
胡場
(
こば
)
北風
(
ほくふう
)
に
嘶
(
いなゝ
)
き、
越鳥
(
ゑつてう
)
南枝
(
なんし
)
に
巣
(
す
)
くふ、
故郷
(
こきやう
)
の
忘
(
わすれ
)
がたきは世界の
人情
(
にんじやう
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“人情”で始まる語句
人情噺
人情味
人情咄
人情深
人情話
人情本
人情的
人情地獄
人情談話