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二人連
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ふたりづれ
ふりがな文庫
“
二人連
(
ふたりづれ
)” の例文
と
是
(
これ
)
から
釣堀
(
つりぼり
)
へまゐりますと、
男女
(
なんによ
)
の
二人連
(
ふたりづれ
)
ゆゑ
先方
(
せんぱう
)
でも
気
(
き
)
を
利
(
き
)
かして
小間
(
こま
)
へ
通
(
とほ
)
して、
蜆
(
しゞみ
)
のお
汁
(
つけ
)
、お
芋
(
いも
)
の
煑転
(
につころ
)
がしで
一猪口
(
いつちよこ
)
出ました。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其後
(
そのあと
)
へ
自轉車隊
(
じてんしやたい
)
が
來
(
き
)
て、
居合
(
ゐあは
)
せた
農夫
(
のうふ
)
に、
二人連
(
ふたりづれ
)
の、
人相
(
にんさう
)
の
惡
(
わる
)
い
男子
(
をとこ
)
が、
此邊
(
このへん
)
をうろ/\して
居
(
ゐ
)
なかつたかと
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
農夫
(
のうふ
)
頗
(
すこぶ
)
る
振
(
ふる
)
つた
答
(
こた
)
へをした。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
土筆
(
つくし
)
ん
坊
(
ばう
)
が
二人連
(
ふたりづれ
)
で頭を
擡
(
もた
)
げるやうに、偉い主人は
屹度
(
きつと
)
秀れた家来を連れて出るものなのだ。熊本の名君細川霊感公の家来に堀
勝名
(
かつな
)
が居たのも
恰
(
ちやう
)
どそれである。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
聞いてみて、
妹
(
いもと
)
が兄の下宿へ行くところだということがわかった。三四郎はまたきれいな女と
二人連
(
ふたりづれ
)
で追分の方へ歩くべき
宵
(
よい
)
となった。日はまだまったく落ちていない。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
水
(
みづ
)
になり、
空
(
そら
)
になり、
面影
(
おもかげ
)
は
宿
(
やど
)
つても、
虹
(
にじ
)
のやうに、すつと
映
(
うつ
)
つて、
忽
(
たちま
)
ち
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く
姿
(
すがた
)
であるから、
確
(
しか
)
と
取留
(
とりと
)
めた
事
(
こと
)
はないが——
何時
(
いつ
)
でも
二人連
(
ふたりづれ
)
の——
其
(
そ
)
の
一人
(
ひとり
)
は、
年紀
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
黄いろい街灯の下をゴソゴソ
匍
(
は
)
うように歩いている
二人連
(
ふたりづれ
)
の人影があった。
見えざる敵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
羽織に着流しの裾をかかげ、ぱつちに
雪駄
(
せった
)
をはきし町人の
二人連
(
ふたりづれ
)
あり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
過
(
すぎ
)
たるは
及
(
およ
)
ばざる
二人連
(
ふたりづれ
)
とは
生憎
(
あやにく
)
や、
車
(
くるま
)
は
一人乘
(
いちにんの
)
りなるを。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『はア
今
(
いま
)
の
先
(
さ
)
き、
二人連
(
ふたりづれ
)
で、
何
(
な
)
んだか
知
(
し
)
んねえが、
金槌
(
かなづち
)
を
持
(
も
)
つて、
往來
(
わうらい
)
を
擲
(
たゝ
)
きながら
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
たツけ』
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
自分から一席置いて隣の
二人連
(
ふたりづれ
)
は、舞台の正面にかかっている幕の話をしていた。それには雅楽に何の
縁故
(
ゆかり
)
もなさそうに見える変な
紋
(
もん
)
が、
竪
(
たて
)
に何行も染め出されていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宵寐
(
よひね
)
をするにも
余
(
あま
)
り
早
(
はや
)
い、
一風呂
(
ひとふろ
)
浴
(
あ
)
びた
後
(
あと
)
……を、ぶらりと
二人連
(
ふたりづれ
)
で
山路
(
やまみち
)
へ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
たのが、
丁
(
ちやう
)
ど……
狐
(
きつね
)
の
穴
(
あな
)
には
灯
(
あかり
)
は
点
(
つ
)
かぬが、
猿
(
さる
)
の
店
(
みせ
)
には
燈
(
ともしび
)
の
点
(
つ
)
く
時分
(
じぶん
)
、
何
(
なに
)
となく
薄
(
うす
)
ら
寒
(
さむ
)
い、
其処等
(
そこら
)
の
霞
(
かすみ
)
も
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
婆「はい、あの只今ね
彼処
(
あすこ
)
のそれ
二人連
(
ふたりづれ
)
の病人の
処
(
とこ
)
へめえりました」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三四郎は又奇麗な女と
二人連
(
ふたりづれ
)
で追分の方へ
歩
(
ある
)
くべき
宵
(
よひ
)
となつた。日はまだ全く落ちてゐない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
家内
(
かない
)
と
二人連
(
ふたりづれ
)
で
来
(
き
)
たんです、
然
(
しか
)
も
婚礼
(
こんれい
)
を
為
(
し
)
たばかりでせう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
上がり口で
二人連
(
ふたりづれ
)
ではないと断わる筈の所を、
入
(
い
)
らつしやい、——どうぞ
御上
(
おあが
)
り——御案内——梅の四番
抔
(
など
)
とのべつに
喋舌
(
しやべ
)
られたので、
已
(
やむ
)
を得ず無言の儘
二人
(
ふたり
)
共梅の四番へ通されて仕舞つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぬっと
門口
(
かどぐち
)
を出た
二人連
(
ふたりづれ
)
の中折帽の上へ、うまい具合に
燃殻
(
もえがら
)
が乗っかった。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二三間離れた私にはそれが分らないくらい
四囲
(
あたり
)
が暗いのでした。けれども
時節柄
(
じせつがら
)
なんでしょう、避暑地だけあって人に会います。そうして会う人も会う人も、必ず
男女
(
なんにょ
)
二人連
(
ふたりづれ
)
に限られていました。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
“二人”で始まる語句
二人
二人前
二人共
二人静
二人限
二人三人
二人分
二人扶持
二人乗
二人切