“銃(じゅう)” の例文
青服(あおふく)がなにかいいかけるのを聞(き)かばこそ、台(だい)じりをさかさに銃(じゅう)を振(ふ)り上(あ)げて、力(ちから)いっぱい折(お)れよとばかり地面(じめん)にたたきつけました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、思(おも)いました。そしてまだじっとしていますと、猟(りょう)はなおもその頭(あたま)の上(うえ)ではげしく続(つづ)いて、銃(じゅう)の音(おと)が水草(みずくさ)を通(とお)して響(ひび)きわたるのでした。
四人は四日分の食料(しょくりょう)を準備(じゅんび)した、めいめい一ちょうの旋条銃(せんじょうじゅう)と、短銃(じゅう)をたずさえ、ほかに斧(おの)、磁石(じしゃく)、望遠鏡(ぼうえんきょう)、毛布(もうふ)などを持ってゆくことにした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
今日(きょう)の不成績は、ひきょうないい方だが、銃(じゅう)がよくなかったというよりも、ぼくの使った銃(じゅう)の研究がたりなかった。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
(私はいまもその銃(じゅう)を記念として大事にしている)両眼(りょうがん)は憎(にく)しみといかりに青く燃(も)え、私をにらんで底うなりを発したとき、私の乗馬は震(ふる)えてあとずさりした。
何(なん)だかこれがまた彼(かれ)には只事(ただごと)でなく怪(あや)しく思(おも)われて、家(いえ)に帰(かえ)ってからも一日中(にちじゅう)、彼(かれ)の頭(あたま)から囚人(しゅうじん)の姿(すがた)、銃(じゅう)を負(お)うてる兵卒(へいそつ)の顔(かお)などが離(はな)れずに、眼前(がんぜん)に閃付(ちらつ)いている
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
こんどのことで、いちばん損(そん)をしたのは、高価(こうか)な銃(じゅう)をなくし、世間(せけん)からわるく思(おも)われた家主(やぬし)であろうと、考(かんが)えたので、画家(がか)にそう話(はな)すと
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
十一月の五日、めいめいこしに短銃(たんじゅう)をさげ、ゴルドン、ドノバン、イルコックの三人は、さらに鳥打ち銃(じゅう)をかたにかけた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
やはり毎朝(まいあさ)のようにこの朝(あさ)も気(き)が引立(ひきた)たず、沈(しず)んだ調子(ちょうし)で或(あ)る横町(よこちょう)に差掛(さしかか)ると、折(おり)から向(むこう)より二人(ふたり)の囚人(しゅうじん)と四人(にん)の銃(じゅう)を負(お)うて附添(つきそ)うて来(く)る兵卒(へいそつ)とに、ぱったりと出会(でっくわ)す。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「いいえ、あの子(こ)たちは、そんなわるいことをしませんよ。それに、もうこのごろは、銃(じゅう)を持(も)つ季節(きせつ)でありませんからね。」
木の上と下の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
平作(へいさく)は、銃(じゅう)を持(も)って、家(いえ)の外(そと)に走(はし)り出(で)ました。そして、おじいさんの振(ふ)り向(む)く方(ほう)を見(み)て、「あれか。」といって、黒(くろ)いものをねらって打(う)ちました。
正吉(しょうきち)はあとで、この事件(じけん)を聞(き)いたのであるが、これがため、青服(あおふく)は家主(やぬし)に銃(じゅう)を返(かえ)されなくなったので、弁償(べんしょう)することに、話(はなし)がついたといいました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、どこにもすばしこい猟犬(りょうけん)の鳴(な)き声(ごえ)をきくし、狡猾(こうかつ)な人間(にんげん)の銃(じゅう)をかついだ姿(すがた)を見受(みう)けるし、安心(あんしん)して、みんなの休(やす)むところがなかったのです。
がん (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、このとき、灰色(はいいろ)の影(かげ)が、銃(じゅう)をかついで、あちらから橋(はし)を渡(わた)って、足音(あしおと)をたてずに、きかかりました。
夕焼けがうすれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
秋(あき)の日(ひ)のこと、この村(むら)を洋服(ようふく)を着(き)て、銃(じゅう)を肩(かた)にした男(おとこ)が、猟犬(りょうけん)をつれて通(とお)りました。日(ひ)ごろ怖(おそ)ろしいもの知(し)らずの金持(かねも)ちの鶏(とり)は、犬(いぬ)に向(む)かって不意(ふい)に飛(と)びつきましたので、犬(いぬ)は怒(おこ)りました。
金持ちと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年(しょうねん)は、やっとわかったとみえてうなずきました。そして、銃(じゅう)を持(も)ちかえると、ねらいをつけました。同(おな)じく、お父(とう)さんも、その方(ほう)を見(み)ていられたが、あのすずめは親(おや)すずめと子(こ)すずめらしい。
すずめを打つ (新字新仮名) / 小川未明(著)