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買
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かつ
ふりがな文庫
“
買
(
かつ
)” の例文
好
(
よ
)
いのがあつたら二つばかり
買
(
かつ
)
て
来
(
こ
)
いツて、
姐
(
ねえ
)
さんが
小遣
(
こづけえ
)
を
呉
(
く
)
れやしたから、
何卒
(
どうぞ
)
私
(
わつし
)
に
丁度
(
ちやうど
)
宜
(
よ
)
さそうな
世辞
(
せじ
)
があつたら
売
(
うつ
)
てお
呉
(
く
)
んなせえな。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
(
こ
)
の
汽車
(
きしや
)
は
新橋
(
しんばし
)
を
昨夜
(
さくや
)
九時半
(
くじはん
)
に
発
(
た
)
つて、
今夕
(
こんせき
)
敦賀
(
つるが
)
に
入
(
はい
)
らうといふ、
名古屋
(
なごや
)
では
正午
(
ひる
)
だつたから、
飯
(
めし
)
に
一折
(
ひとをり
)
の
鮨
(
すし
)
を
買
(
かつ
)
た。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いつでも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
は
耳
(
みゝ
)
にたこが
出來
(
でき
)
て
氣
(
き
)
の
藥
(
くすり
)
にはならぬ、
酒
(
さけ
)
でも
買
(
かつ
)
て
來
(
き
)
てくれ
氣
(
き
)
まぎれに
呑
(
の
)
んで
見
(
み
)
やうと
言
(
い
)
ふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
此花
(
このはな
)
は
何
(
ど
)
うしたんです。
買
(
かつ
)
て
来
(
き
)
たんですか」と
聞
(
き
)
いた。三千代は
黙
(
だま
)
つて
首肯
(
うなづ
)
いた。さうして
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
竅
(
あな
)
の
數
(
かず
)
と
孔中
(
こうちゆう
)
の
堂宇
(
だうゝ
)
の二
證據
(
しようこ
)
で、石は
雲飛
(
うんぴ
)
のものといふに
定
(
きま
)
り、石賣は或人より二十兩出して
買
(
かつ
)
た
品
(
しな
)
といふことも
判然
(
はんぜん
)
して
無罪
(
むざい
)
となり、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も石は
首尾
(
しゆび
)
よく雲飛の手に
還
(
かへ
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
五両も六両も
借
(
かり
)
てるもんに一銭があになるべいと思つたが、よく/\思ひ直して、今夜つける油もねいから、よし/\これで
蝋燭
(
らふそく
)
一
挺
(
ちやう
)
買
(
かつ
)
てぢいさんとふたり
暗闇
(
くらやみ
)
で今夜泣くとこを、このおかげに
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
卯平
(
うへい
)
は
其麽
(
そんな
)
果敢
(
はか
)
ない
仕事
(
しごと
)
でも、
彼
(
かれ
)
の
身體
(
からだ
)
が
滯
(
とゞこほ
)
りなく
又
(
また
)
勘次
(
かんじ
)
との
間
(
あひだ
)
が
融和
(
ゆうわ
)
されて
居
(
ゐ
)
るならば
彼
(
かれ
)
は
好
(
す
)
きなコツプ
酒
(
ざけ
)
の一
杯
(
ぱい
)
を
傾
(
かたむ
)
ける
序
(
ついで
)
に、
酒
(
さけ
)
を
壜
(
びん
)
に
買
(
かつ
)
て
勘次
(
かんじ
)
に
與
(
あた
)
へることさへ
不自由
(
ふじいう
)
を
感
(
かん
)
じもしなければ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
買
(
かつ
)
たと申が
然樣
(
さやう
)
に相違無やと尋ぬるに十兵衞脇差を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
聞
(
き
)
いたからとて
買
(
かつ
)
てやらうと
言
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
は
猶更
(
なほさら
)
なし、あの
時近處
(
ときゝんじよ
)
に
川
(
かは
)
なり
池
(
いけ
)
なりあらうなら
私
(
わたし
)
は
定
(
さだめ
)
し
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げて
仕舞
(
しま
)
ひましたろ、
話
(
はな
)
しは
誠
(
まこと
)
の百分一、
私
(
わたし
)
は
其頃
(
そのころ
)
から
氣
(
き
)
が
狂
(
くる
)
つたのでござんす
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
請取し時さし出したるなりと云に
聢
(
しか
)
と夫に相違
無
(
なき
)
やと申せば
然樣
(
さやう
)
に御座りますと云時原田シテ其
脇差
(
わきざし
)
は何所から
買
(
かつ
)
た其賣口は知て
居樣
(
ゐやう
)
なと云れ治助は甚だ氣味
惡
(
わる
)
く思ひながら
其品
(
そのしな
)
は稻荷町の十兵衞と申者の
宿
(
やど
)
に於て
去
(
きよ
)
月の
市
(
いち
)
に
買取
(
かひとり
)
たり然し其節は二十品ばかりの
買物
(
かひもの
)
にて賣主は
誰
(
たれ
)
やら
聢
(
しか
)
とは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“買”を含む語句
女郎買
売買
買出
買物
人買
買取
買求
買調
傾城買
仲買人
商買
仲買
繭買
買冠
紙屑買
買占
屑買
故買
買被
買人
...