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けいりやく
ふりがな文庫
“
計略
(
けいりやく
)” の例文
殺したことも
却
(
かへ
)
つて彼等三人に
疑
(
うたが
)
ひが
懸
(
かゝ
)
る道理だと三五郎の
計略
(
けいりやく
)
にて
已
(
すで
)
に火葬を頼んだ其時に
若
(
もし
)
もと
己
(
おれ
)
は不
承知
(
しようち
)
を言たら
汝
(
おの
)
れが
懷中
(
ふところ
)
から金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
東京驛
(
とうきやうえき
)
を
一番
(
いちばん
)
で
立
(
た
)
てば、
無理
(
むり
)
にも
右樣
(
みぎやう
)
の
計略
(
けいりやく
)
の
行
(
おこな
)
はれない
事
(
こと
)
もなささうだが、
籠城
(
ろうじやう
)
難儀
(
なんぎ
)
に
及
(
およ
)
んだ
處
(
ところ
)
で、
夜討
(
ようち
)
は
眞似
(
まね
)
ても、
朝
(
あさ
)
がけの
出來
(
でき
)
ない
愚將
(
ぐしやう
)
である。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「平次がそんな間拔な事を、人に聽かれるやうに言ふ筈はない、お前があわてゝ飛出す後を
跟
(
つ
)
けて、俺の巣を突きとめる
計略
(
けいりやく
)
だつたんだ。何と言ふ間拔けだ」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫れ
台所
(
だいどころ
)
に於ける
鼠
(
ねづみ
)
の
勢力
(
せいりよく
)
の
法外
(
はふぐわい
)
なる
飯焚男
(
めしたきをとこ
)
が
升落
(
ますおと
)
しの
計略
(
けいりやく
)
も更に
討滅
(
たうめつ
)
しがたきを思へば、
社会問題
(
しやくわいもんだい
)
に
耳
(
みゝ
)
傾
(
かたむ
)
くる人いかで此
一町内
(
いつちやうない
)
百「ダース」の
文学者
(
ぶんがくしや
)
を
等閑
(
なほざり
)
にするを
得
(
う
)
べき。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
ましてや
他人
(
たにん
)
の
底
(
そこ
)
ふかき
計略
(
けいりやく
)
の
淵
(
ふち
)
知
(
し
)
るべきならねば
陷
(
おとしい
)
れられて
後
(
のち
)
の
一悔恨
(
ひとくわいこん
)
空
(
むな
)
しく
呑
(
の
)
む
涙
(
なみだ
)
の
晴
(
は
)
れ
間
(
ま
)
は
無
(
な
)
くて
降
(
ふ
)
りかゝる
憂苦
(
いうく
)
と
繋
(
つな
)
がるゝ
情緒
(
じやうちよ
)
に
思慮
(
しりよ
)
分別
(
ぶんべつ
)
も
烏羽玉
(
ぬばたま
)
の
闇
(
やみ
)
くらき
中
(
なか
)
にも
星明
(
ほしあか
)
りに
目
(
め
)
と
目
(
め
)
見合
(
みあは
)
せて
莞爾
(
につこ
)
とばかり
名殘
(
なごり
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
うら
淋
(
さび
)
しくいざと
促
(
うなが
)
せばいざと
答
(
こた
)
へて
流石
(
さすが
)
にたゆたは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
なしにける斯て八山には
皆々
(
みな/\
)
打寄
(
うちより
)
實に明日こそ御親子御
對顏
(
たいがん
)
に相成に付
最早
(
もはや
)
事
(
こと
)
成就
(
じやうじゆ
)
せりと次右衞門が
計略
(
けいりやく
)
に乘りしとは
知
(
し
)
らず大いに悦び
斯樣
(
かやう
)
なる悦しき事は一夜を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
紅い扱帶を死骸の首に卷いたのは、お君を一度疑はせて置いてそれを助けて恩を賣る
計略
(
けいりやく
)
。
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
云
(
い
)
ひ
掛
(
か
)
けて、
極
(
きは
)
めて
計略
(
けいりやく
)
の
平凡
(
へいぼん
)
なのに、
我
(
われ
)
ながら
男
(
をとこ
)
は
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
らしかつた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
制
(
せい
)
し
凱歌
(
かちどき
)
の
聲
(
こゑ
)
いさましく
引揚
(
ひきあ
)
げしにそれとかはりて
松澤
(
まつざは
)
が
周章狼狽
(
しうしやうらうばい
)
まこと
寐耳
(
ねみゝ
)
に
出水
(
でみづ
)
の
騷動
(
さうどう
)
おどろくといふ
暇
(
ひま
)
もなく
巧
(
たく
)
みに
巧
(
たく
)
みし
計略
(
けいりやく
)
に
爭
(
あらそ
)
ふかひなく
敗訴
(
はいそ
)
となり
家藏
(
いへくら
)
のみか
數代
(
すだい
)
續
(
つゞ
)
きし
暖簾
(
のれん
)
までも
皆
(
みな
)
かれが
手
(
て
)
に
歸
(
き
)
したれば
木
(
き
)
より
落
(
おち
)
たる
山猿同樣
(
やまざるどうやう
)
たのむ
木蔭
(
こかげ
)
の
雨森新七
(
あめもりしんしち
)
といふ
番頭
(
ばんとう
)
の
白鼠
(
しろねづみ
)
去年
(
きよねん
)
生國
(
しやうこく
)
へ
歸
(
かへ
)
りし
後
(
のち
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
毒酒の
計略
(
けいりやく
)
は見事に見破りましたが、それだけで油斷をしてゐると、その夜の
丑刻
(
やつ
)
半頃、三方からあがつた火の手は、
瞬
(
またゝ
)
く間に平次の長屋を燒き落し、近所の二三軒を半燒にして
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
敵
(
かたき
)
と
覘
(
ねら
)
ひ
討
(
うた
)
んとて先生と
同道
(
どうだう
)
なし
元栗橋
(
もとくりばし
)
へ
行
(
ゆか
)
んとの
相談
(
さうだん
)
最中
(
さいちう
)
は全く
其奴等
(
そいつら
)
三人を
土手迄
(
どてまで
)
引出し
殺
(
ばら
)
して仕舞ふ
計略
(
けいりやく
)
ならんと悟りし故助太刀せんと先へ
廻
(
まは
)
り此處にて待伏したればこそ
此始末
(
このしまつ
)
と
語
(
かた
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
井上玄蕃樣は
木像
(
でく
)
も同樣、あとは馬子と青侍が二人だけ、錢形の親分の目さへ光らなきや、六千兩は此方のものと、
計略
(
けいりやく
)
は前々から、練りに練られました。最初に親分の
懷
(
ふところ
)
を拔く役目を
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三日ばかり海を眺め乍ら底拔け騷ぎをやらうといふ
計略
(
けいりやく
)
なんで
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「其處が
計略
(
けいりやく
)
だつたんで」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“計略”の意味
《名詞》
計 略(けいりゃく)
はかりごと。もくろみ。
(出典:Wiktionary)
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
略
常用漢字
小5
部首:⽥
11画
“計略”で始まる語句
計略三昧