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的
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てき
ふりがな文庫
“
的
(
てき
)” の例文
盲
(
めくら
)
の上にツン
的
(
てき
)
ときたひにゃ、それこそ、でくの
坊
(
ぼう
)
よりなッちゃあいねえからな。ええオイ竹童……おッと、こいつは
俺
(
おれ
)
がまちがった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然うしたら社會の人として、
或
(
あるひ
)
は
安楽
(
あんらく
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
爲
(
な
)
し
得
(
う
)
るかも知れない。
併
(
しか
)
し精神
的
(
てき
)
には、
全
(
まつた
)
く
死
(
し
)
んで了ツたのも
同
(
おな
)
じことなんだ!
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
巧に国民の
趨向
(
すうかう
)
に投じ、
詳
(
つまびら
)
かに其の傾くところに従ひ、或意味より言はゞ国民の機嫌を取ることを主眼とする
的
(
てき
)
の思想家より多くを得る能はず。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
人間
(
にんげん
)
全體
(
ぜんたい
)
は、
餓
(
うゑ
)
だとか、
寒
(
さむさ
)
だとか、
凌辱
(
はづかし
)
めだとか、
損失
(
そんしつ
)
だとか、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
するハムレツト
的
(
てき
)
の
恐怖
(
おそれ
)
などの
感覺
(
かんかく
)
から
成立
(
なりた
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
名人
决
(
けつ
)
定
戰
(
せん
)
の金、花田
兩
(
れう
)
八
段
(
だん
)
の
對局
(
たいきよく
)
、相踵いで大崎、木見
兩
(
れう
)
八
段
(
だん
)
の
對局
(
たいきよく
)
を
觀戰
(
くわんせん
)
して、
僕
(
ぼく
)
は
專
(
せん
)
門
的
(
てき
)
な
棋戰
(
きせん
)
の如何に
苦
(
くる
)
しく辛きものであるかをつくづく
思
(
おも
)
ひやつた。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
ノルムはその
語原
(
ごげん
)
を調べると
大工
(
だいく
)
の使用する
物指
(
ものさし
)
すなわち
定規
(
じょうぎ
)
である。この定規に
適
(
かな
)
ったものがノルム
的
(
てき
)
すなわち英語にいうノーマル(normal)である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
けだし今日欧州各国において平民主義の運動なるものは、かの東洋の偽英雄が
竜驤虎変
(
りゅうじょうこへん
)
、手を大沢のうちに揮うてその万一を
倖僥
(
こうぎょう
)
する
大博奕
(
だいばくち
)
的
(
てき
)
の閑事業にあらず。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
というのは少し行き過ぎかも知れないが、何かの
的
(
てき
)
で少なくも考えることは出来る。しかし解決はもちろんのこと、考えることすらも出来ないのは、死の問題である。
露伴先生と神仙道
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
駆落
(
かけお
)
ちたりと申す
語
(
ご
)
、
今日
(
こんにち
)
の
国民新聞
(
こくみんしんぶん
)
に見え
申候
(
まうしそろ
)
茶漬
(
チヤヅ
)
る
的
(
てき
)
筆法
(
ひつぱふ
)
の
脱化
(
だくわ
)
とも申すべく
候
(
そろ
)
。(十九日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
それはそれとして正岡君のごときは孔子のいわゆる
下聞
(
かぶん
)
を恥じず
下学
(
かがく
)
して上達す
的
(
てき
)
の人でごく低い程度から始めて、徐々に高処に
攀
(
よ
)
じ、ついにその絶頂に達し、
眸
(
ひとみ
)
を四顧に放ち
子規と和歌
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「……? はてな? いねえぞ、いねえぞ、三
的
(
てき
)
! 三的! ずらかッちまったぜ。いい
椋鳥
(
むくどり
)
だったにな。おめえがあんまり荒ッぽい真似するんで、
胆
(
きも
)
をつぶして逃げちまったぜ」
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
横綱だか、取り
的
(
てき
)
だか知らんが、ともかく、雷はイヤですね、実に
厭
(
いや
)
だ。
雷嫌いの話
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
こういうふうに幾千とも幾万ともいえない層があるのでございます。そこで真ん中に中心があります。ここに当たるところの芸術が、ここになると
的
(
てき
)
とはいわない、芸術といってよいと思います。
古陶磁の価値:――東京上野松坂屋楼上にて――
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
弥八
取
(
と
)
り
的
(
てき
)
か。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
人間
(
にんげん
)
全体
(
ぜんたい
)
は、
餓
(
うえ
)
だとか、
寒
(
さむさ
)
だとか、
凌辱
(
はずかし
)
めだとか、
損失
(
そんしつ
)
だとか、
死
(
し
)
に
対
(
たい
)
するハムレット
的
(
てき
)
の
恐怖
(
おそれ
)
などの
感覚
(
かんかく
)
から
成立
(
なりた
)
っているのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
険を冒し奇を競ふ世の
中
(
なか
)
には、利益と名誉とを
修
(
をさ
)
むるの途甚だ多し、而して尤も利益あり、尤も成功ありと見ゆるものは人を害し人を
傷
(
そこな
)
ふ
的
(
てき
)
の物品の製造なり。
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
豐島さんの
至極
(
しごく
)
落
(
お
)
ち着いた瞑
想
(
そう
)
家
的
(
てき
)
の
突
(
つ
)
き
振
(
ふ
)
り、里見さんは持
點
(
てん
)
はたしか四十
點
(
てん
)
で、まあ十
兩
(
れう
)
つけ出しといつた
格
(
かく
)
だが、時々
實
(
じつ
)
に鋭い、
實
(
じつ
)
にこまかい
球
(
たま
)
の
取
(
と
)
り方を見せる。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その代りに、ちょろちょろと、やって来たのは、どじょう殺し持参のあの三
的
(
てき
)
でした。
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
再言すれば敢て国民を率ゐて或処にまで達せんとする
的
(
てき
)
の預言者は、斯かる時代に希ふ可からず。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
でもね、
美奈
(
みな
)
子。二千円あつたら、どうにか
家
(
うち
)
が
建
(
た
)
てられるかも
知
(
し
)
れないよ。そしてそんな一つ一つの品
物
(
もの
)
なんかよりも、
考
(
かんが
)
へてみりや、その
方
(
はう
)
がずつと
根
(
こん
)
本
的
(
てき
)
な
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
ふ……
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
人間の根本の生命を尋ぬるを責むる
勿
(
なか
)
れ、読者よ、吾人が眼に見うる
的
(
てき
)
の事業に心を注がずして、人間の根本の生命を暗索するものを重んぜんとするを責むる勿れ、読者よ
内部生命論
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
公
爵
(
しやく
)
、男
爵
(
しやく
)
、
老
(
ろう
)
政客、天文學
博士
(
はくし
)
、
實業
(
じつげう
)
家など、
藝苑
(
げいえん
)
では一時
的
(
てき
)
に中村時
藏
(
ぞう
)
や千
葉
(
は
)
早智
(
さち
)
子なども
住
(
す
)
んでゐたし、シロタやトドロヰッチ夫人のピアノ
彈奏
(
だんそう
)
を立ち聽きした事もあるし
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
政事の論議に従事し、一代の時流を矯正して、民心の帰向を明らかにする思想家、素より偏見
僻説
(
へきせつ
)
を頑守し、衆を以て天下を脅かす
的
(
てき
)
の
所謂
(
いはゆる
)
政事家なるものに比較すべきにあらず。
国民と思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“的”の意味
《名詞》
(まと)攻撃や打撃を加えるべき対象。標的。
(出典:Wiktionary)
“的”の解説
的(てき)とは、接尾辞の一つ。
漢字「的」の本義は「あきらか」で、この意味での熟語には「的確」などがある。後に音を仮借し、「まと」の意味と、助詞を表すようになった。
(出典:Wikipedia)
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“的”を含む語句
目的
浪漫的
的確
的中
羅曼的
古典的
精神的
人間的
虚無的
衒学的
煽情的
幻想的
確的
能動的
対蹠的
標的
致命的
感傷的
目的地
射的
...