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父樣
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とうさま
ふりがな文庫
“
父樣
(
とうさま
)” の例文
新字:
父様
「お
父樣
(
とうさま
)
、しばらくお
暇
(
いとま
)
が
戴
(
いただき
)
きたうございます」とおそるおそる
父
(
ちゝ
)
の
前
(
まへ
)
にでて、お
願
(
ねが
)
ひしました。そして
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
では、どうか
聽容
(
きゝい
)
れてくれるといいが。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
丁度自分が、お
祖父樣
(
ぢいさま
)
や
父樣
(
とうさま
)
や
母樣
(
かあさま
)
や
姉樣
(
ねえさま
)
と
一所
(
いつしよ
)
に、
夕餐
(
ゆうげ
)
の
團欒
(
まどゐ
)
の
最中
(
さなか
)
に、此の聲が起るのだから
耐
(
たま
)
らない。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
旦那
(
だんな
)
さまの
思
(
おも
)
ひも、
私
(
わたし
)
の
思
(
おも
)
ひも
同
(
おな
)
じであるといふ
事
(
こと
)
は
此子
(
これ
)
が
抑
(
そもそ
)
も
教
(
をし
)
へて
呉
(
く
)
れたので、
私
(
わたし
)
が
此子
(
これ
)
をば
抱
(
だ
)
きしめて、
坊
(
ばう
)
は
父樣
(
とうさま
)
の
物
(
もの
)
ぢやあ
無
(
な
)
い、お
前
(
まへ
)
は
母樣
(
かあさま
)
一人
(
ひとり
)
のだよ
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
本當
(
ほんたう
)
にね、どうにかして
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ませうね。
私
(
わたし
)
は、ステイシヨンについたらすぐに、
車
(
くるま
)
でお
父樣
(
とうさま
)
のお
墓參
(
はかまゐ
)
りに
行
(
い
)
かうと
思
(
おも
)
ひますわ。
創生川
(
そうせいがは
)
ぶちから
豐平橋
(
とよひらばし
)
を
渡
(
わた
)
つて
行
(
ゆ
)
くんですわ。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
「いえ、何んにも變つたことはございませんが、私の
腑
(
ふ
)
に落ちないことを、親分さんにお訊ねし度いと思ひまして、
父樣
(
とうさま
)
にも内證で、出入りの若い衆に頼んで、送つて貰ひました」
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
と
父樣
(
とうさま
)
も
寒
(
さむ
)
いから、
湯
(
ゆ
)
を
浸
(
ひた
)
した
手拭
(
てぬぐひ
)
で、
額
(
ひたひ
)
を
擦
(
こす
)
つて、
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
を
肩
(
かた
)
へまはして、ぐしや/\と
背中
(
せなか
)
を
敲
(
たゝ
)
きながら、
胴震
(
どうぶるひ
)
に
及
(
およ
)
んで、
件
(
くだん
)
の
出尻
(
でつちり
)
の
据
(
すわ
)
らぬ
處
(
ところ
)
は、
落武者
(
おちむしや
)
が、
野武士
(
のぶし
)
に
剥
(
は
)
がれた
上
(
うへ
)
、
事
(
こと
)
の
難儀
(
なんぎ
)
は
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
遣
(
つか
)
はさるべきお
約束
(
やくそく
)
とや、
夫
(
それ
)
までのお
留守居
(
るすゐ
)
、
又
(
また
)
は
父樣
(
とうさま
)
折
(
をり
)
ふしのお
出遊
(
いで
)
に、
人任
(
ひとま
)
かせ
成
(
な
)
らずは
御不自由
(
ごふじいう
)
も
少
(
すく
)
なかるべく、
何卒
(
なにとぞ
)
其處
(
そこ
)
に
住
(
す
)
まはせて、
世
(
よ
)
を
白波
(
しらなみ
)
に
浦風
(
うらかぜ
)
おもしろく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「あツ、お
父樣
(
とうさま
)
!」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
父樣
(
とうさま
)
や
母樣
(
かあさま
)
に
御褒美
(
ごはうび
)
を
頂
(
いたヾ
)
くべしと
威張
(
ゐば
)
るに、
令孃
(
ひめ
)
は
微笑
(
ほヽゑ
)
みながら
勇
(
いさ
)
ましきを
賞
(
ほ
)
めて、その
樣
(
やう
)
な
大將
(
たいしやう
)
に
成
(
な
)
り
給
(
たま
)
ひても、
私
(
わた
)
しとは
今
(
いま
)
に
替
(
かは
)
らず
中
(
なか
)
よくして
下
(
くだ
)
されや、
大姉樣
(
おほねえさま
)
も
其外
(
そのほか
)
のお
人
(
ひと
)
も
夫々
(
それ/\
)
に
片付
(
かたづき
)
て
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「お
父樣
(
とうさま
)
」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
鎌倉
(
かまくら
)
へ
行
(
ゆ
)
かばお
歸
(
かへ
)
りの
無
(
な
)
きに
極
(
き
)
まりたれば、
殘
(
のこ
)
りて
淋
(
さび
)
しからんより
我
(
わ
)
れも
一處
(
とも
)
にゆき、
我
(
わ
)
れも
此邸
(
こヽ
)
に
歸
(
かへ
)
るまじ、
父樣
(
とうさま
)
も
嫌
(
い
)
や
母樣
(
かあさま
)
も
嫌
(
い
)
や、
誰
(
た
)
れを
捨
(
す
)
てヽも
諸共
(
もろとも
)
に
行
(
ゆ
)
かんと
計
(
ばか
)
り、
令孃
(
ひめ
)
は
靜
(
しづ
)
かに
諭
(
さと
)
して
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
樣
部首:⽊
15画
“父”で始まる語句
父
父親
父子
父母
父様
父娘
父御
父上
父爺
父君