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清潔
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せいけつ
ふりがな文庫
“
清潔
(
せいけつ
)” の例文
畑
(
はたけ
)
の
黒
(
くろ
)
い
土
(
つち
)
は
彼等
(
かれら
)
の
技巧
(
ぎかう
)
を
發揮
(
はつき
)
して
叮嚀
(
ていねい
)
に
耕
(
たがや
)
されゝば
日
(
ひ
)
がまだそれを
乾
(
ほ
)
さない
内
(
うち
)
は
只
(
たゞ
)
清潔
(
せいけつ
)
で
快
(
こゝろ
)
よい
感
(
かん
)
じを
見
(
み
)
る
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
與
(
あた
)
へるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さう言つて端居に出て來たのは、三十五六の、少し淋しいが、美しいといふよりは、
清潔
(
せいけつ
)
な感じのする、品の良い奧方でした。
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何しろ此の家の財産の
目星
(
めぼ
)
しい物といふ物が殘らずさらけ出してあるのだが、其れが始末好く
取片付
(
とりかたつ
)
けられてゐるから、
其處
(
そこら
)
がキチンと締ツて
清潔
(
せいけつ
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
湯は
槽
(
ふね
)
の四方に
溢
(
あぶ
)
れおつ、こゝをもつて此
湯
(
ゆ
)
温
(
ぬる
)
からず
熱
(
あつ
)
からず、天
工
(
こう
)
の
地
(
ち
)
火
(
くわ
)
尽
(
つく
)
る時なければ
人作
(
じんさく
)
の湯も
尽
(
つく
)
る
期
(
ご
)
なし、見るにも
清潔
(
せいけつ
)
なる事いふべからず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
すると、
明
(
あか
)
るい、
清潔
(
せいけつ
)
な、
設備
(
せつび
)
のよくいきとどいた、
近代
(
きんだい
)
ふうの
工場
(
こうば
)
が、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
に
浮
(
う
)
かび
上
(
あ
)
がります。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
と、
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
續
(
つゞ
)
けて。『
全體
(
ぜんたい
)
君
(
きみ
)
は
不自由
(
ふじいう
)
な
生活
(
せいくわつ
)
をされてゐるので、
家
(
いへ
)
と
云
(
い
)
へば
清潔
(
せいけつ
)
でなし、
君
(
きみ
)
の
世話
(
せわ
)
をする
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
し、
療治
(
れうぢ
)
をするには
錢
(
ぜに
)
は
無
(
な
)
し。ねえ
君
(
きみ
)
、で
我々
(
われ/\
)
は
切
(
せつ
)
に
君
(
きみ
)
に
勸
(
すゝ
)
めるのだ。 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
また
陸上
(
りくじよう
)
の
家
(
いへ
)
に
住
(
す
)
んで、
穢
(
きたな
)
い
塵埃
(
じんあい
)
をあたりにすてると
不潔
(
ふけつ
)
なばかりでなく、いろ/\の
病氣
(
びようき
)
に
罹
(
かゝ
)
ることを
實驗
(
じつけん
)
して、
不潔物
(
ふけつぶつ
)
を
水
(
みづ
)
にすて
清潔
(
せいけつ
)
な
生活
(
せいかつ
)
をするといふ
意味
(
いみ
)
もあつたかと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
町を案内してもらったが、なるほどじつににぎやかであり、また
清潔
(
せいけつ
)
であった。昔は、にぎやかな町ほど、砂ほこりが立ち、紙くずがとびまわり、路上にはきたないものがおちていたものだ。
三十年後の東京
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この時の私の
表向
(
おもてむ
)
きの用事は、靴を
誂
(
あつら
)
へる爲めに寸法をとらせることだつた。で、私は、最初にその用を
濟
(
すま
)
してしまつてから、
清潔
(
せいけつ
)
で靜かな小さい通りを、靴屋から郵便局へと歩いて行つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
庭
(
には
)
は
卯平
(
うへい
)
が
始終
(
しじゆ
)
草
(
くさ
)
を
挘
(
むし
)
つて
掃除
(
さうぢ
)
してあるのに、
蕎麥
(
そば
)
を
打
(
う
)
つ
前
(
まへ
)
に一
旦
(
たん
)
丁寧
(
ていねい
)
に
箒
(
はうき
)
が
渡
(
わた
)
つたので
見
(
み
)
るから
清潔
(
せいけつ
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
湯は
槽
(
ふね
)
の四方に
溢
(
あぶ
)
れおつ、こゝをもつて此
湯
(
ゆ
)
温
(
ぬる
)
からず
熱
(
あつ
)
からず、天
工
(
こう
)
の
地
(
ち
)
火
(
くわ
)
尽
(
つく
)
る時なければ
人作
(
じんさく
)
の湯も
尽
(
つく
)
る
期
(
ご
)
なし、見るにも
清潔
(
せいけつ
)
なる事いふべからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
狭
(
せま
)
いけれど、
清潔
(
せいけつ
)
だよ。あのおじさんは、
怖
(
こわ
)
い
顔
(
かお
)
をしているけれど、やさしいよ。
若
(
わか
)
いときは、
軍人
(
ぐんじん
)
で、
満洲
(
まんしゅう
)
へいったんだって、いろいろ
戦争
(
せんそう
)
の
話
(
はなし
)
をしてきかせたよ。
子供の床屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
続
(
つづ
)
けて。『
全体
(
ぜんたい
)
君
(
きみ
)
は
不自由
(
ふじゆう
)
な
生活
(
せいかつ
)
をされているので、
家
(
いえ
)
と
云
(
い
)
えば
清潔
(
せいけつ
)
でなし、
君
(
きみ
)
の
世話
(
せわ
)
をする
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
し、
療治
(
りょうじ
)
をするには
銭
(
ぜに
)
は
無
(
な
)
し。ねえ
君
(
きみ
)
、で
我々
(
われわれ
)
は
切
(
せつ
)
に
君
(
きみ
)
に
勧
(
すす
)
めるのだ。 ...
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
向う意氣が強くて、勤勉で、そして
清潔
(
せいけつ
)
な五十女。八五郎を自分の伜のやうに可愛がつてる叔母さん。こんな人と、煎餅を噛り乍ら、茶を呑む半刻の樂しさを勘定に入れ乍ら訪ねて來ると
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
湯
(
ゆ
)
でもつて
身體
(
しんたい
)
を
清潔
(
せいけつ
)
にすることが
出來
(
でき
)
るようになつたと
想像
(
そう/″\
)
せられます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
畑
(
はたけ
)
は
陸稻
(
をかぼ
)
を
刈
(
か
)
つた
儘
(
まゝ
)
の
處
(
ところ
)
が
幾
(
いく
)
らもあつた。
彼
(
かれ
)
は
陸稻
(
をかぼ
)
の
刈株
(
かりかぶ
)
を
叮嚀
(
ていねい
)
に
草鞋
(
わらぢ
)
の
先
(
さき
)
で
蹂
(
ふ
)
んで
見
(
み
)
た。
百姓
(
ひやくしやう
)
がちらほらと
動
(
うご
)
いて
麥
(
むぎ
)
を
蒔
(
ま
)
くべき
土
(
つち
)
が
清潔
(
せいけつ
)
に
耕
(
たがや
)
されつゝある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
潔
常用漢字
小5
部首:⽔
15画
“清潔”で始まる語句
清潔好
清潔法
清潔係
清潔室
清潔家