清潔せいけつ)” の例文
はたけくろつち彼等かれら技巧ぎかう發揮はつきして叮嚀ていねいたがやされゝばがまだそれをさないうちたゞ清潔せいけつこゝろよいかんじをひとこゝろあたへるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さう言つて端居に出て來たのは、三十五六の、少し淋しいが、美しいといふよりは、清潔せいけつな感じのする、品の良い奧方でした。
何しろ此の家の財産の目星めぼしい物といふ物が殘らずさらけ出してあるのだが、其れが始末好く取片付とりかたつけられてゐるから、其處そこらがキチンと締ツて清潔せいけつだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
湯はふねの四方にあぶれおつ、こゝをもつて此ぬるからずあつからず、天こうくわつくる時なければ人作じんさくの湯もつくなし、見るにも清潔せいけつなる事いふべからず。
すると、あかるい、清潔せいけつな、設備せつびのよくいきとどいた、近代きんだいふうの工場こうばが、まえかびがります。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、かれさらつゞけて。『全體ぜんたいきみ不自由ふじいう生活せいくわつをされてゐるので、いへへば清潔せいけつでなし、きみ世話せわをするものし、療治れうぢをするにはぜにし。ねえきみ、で我々われ/\せつきみすゝめるのだ。 ...
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
また陸上りくじよういへんで、きたな塵埃じんあいをあたりにすてると不潔ふけつなばかりでなく、いろ/\の病氣びようきかゝることを實驗じつけんして、不潔物ふけつぶつみづにすて清潔せいけつ生活せいかつをするといふ意味いみもあつたかとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
町を案内してもらったが、なるほどじつににぎやかであり、また清潔せいけつであった。昔は、にぎやかな町ほど、砂ほこりが立ち、紙くずがとびまわり、路上にはきたないものがおちていたものだ。
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この時の私の表向おもてむきの用事は、靴をあつらへる爲めに寸法をとらせることだつた。で、私は、最初にその用をすましてしまつてから、清潔せいけつで靜かな小さい通りを、靴屋から郵便局へと歩いて行つた。
には卯平うへい始終しじゆくさむしつて掃除さうぢしてあるのに、蕎麥そばまへに一たん丁寧ていねいはうきわたつたのでるから清潔せいけつつてたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
湯はふねの四方にあぶれおつ、こゝをもつて此ぬるからずあつからず、天こうくわつくる時なければ人作じんさくの湯もつくなし、見るにも清潔せいけつなる事いふべからず。
せまいけれど、清潔せいけつだよ。あのおじさんは、こわかおをしているけれど、やさしいよ。わかいときは、軍人ぐんじんで、満洲まんしゅうへいったんだって、いろいろ戦争せんそうはなしをしてきかせたよ。
子供の床屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、かれさらつづけて。『全体ぜんたいきみ不自由ふじゆう生活せいかつをされているので、いええば清潔せいけつでなし、きみ世話せわをするものし、療治りょうじをするにはぜにし。ねえきみ、で我々われわれせつきみすすめるのだ。 ...
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
向う意氣が強くて、勤勉で、そして清潔せいけつな五十女。八五郎を自分の伜のやうに可愛がつてる叔母さん。こんな人と、煎餅を噛り乍ら、茶を呑む半刻の樂しさを勘定に入れ乍ら訪ねて來ると
でもつて身體しんたい清潔せいけつにすることが出來できるようになつたと想像そう/″\せられます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
はたけ陸稻をかぼつたまゝところいくらもあつた。かれ陸稻をかぼ刈株かりかぶ叮嚀ていねい草鞋わらぢさきんでた。百姓ひやくしやうがちらほらとうごいてむぎくべきつち清潔せいけつたがやされつゝある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)