三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
人並みに都を出たのはよかったが、どうにも、都に残した妻子のことが思い切れず、日夜悶々としておったのじゃが、この有様が他の人にわからぬはずはない。
現代語訳 平家物語:10 第十巻 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
さすがに冷淡にはお取り扱いにはならないで、人づてのお返辞はくださるというのであったから、源氏は悶々とするばかりであった。次第に夜がふけて、風の音もはげしくなる。
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
奇談クラブ〔戦後版〕:04 枕の妖異 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お聞きもいただきたいと存じながら果たしえませんことで悶々としておりました
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉―― (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
私はまた長い間口へ出してお願いすることができませんで悶々としておりました
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
心臓盗難:烏啼天駆シリーズ・2 (新字新仮名) / 海野十三(著)
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は悶々、自己を責めた。幾日かを空しく守りながら陣小屋の内にかくれて、じっと軍書にばかり眼をさらしていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その悶々たる彼をも、総立ちとなった人々をも、正成はまた、まるで知らないかのような姿だった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さもあらん、さもあらん。——英雄の心情、悶々たるものがあろう」と、独りつぶやいていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)