“もんもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悶々96.4%
紋々3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物陰にいた馬超は激怒して、韓遂が帰るや否、彼を成敗するとたけったが、旗本たちに抱き止められて、悶々もんもんと一時剣をおさめた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「暮れて帰れば春の月」と蕪村ぶそんの時代は詩趣満々ししゅまんまんであった太秦うずまさを通って帰る車の上に、余は満腔まんこうの不平をく所なきに悶々もんもんした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そのお礼を申上げに来ましたという紋々もんもん倶利迦羅くりからなんどが、眼の色を変えて三等急行の改札口みたいに押かけて来る。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
不規則な円形を為した、鉛色の紋々もんもんが、まるで奇怪な模様みたいに、彼女の身体中を覆っていた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)