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御勝手
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ごかつて
ふりがな文庫
“
御勝手
(
ごかつて
)” の例文
其處
(
そこ
)
は
乘組人
(
のりくみにん
)
の
御勝手
(
ごかつて
)
次第
(
しだい
)
、
他
(
た
)
の
區劃
(
くくわく
)
は
彈藥
(
だんやく
)
や
飮料
(
いんれう
)
や
鑵詰
(
くわんづめ
)
や
乾肉
(
ほしにく
)
や
其他
(
そのほか
)
旅行中
(
りよかうちう
)
の
必要品
(
ひつえうひん
)
を
貯
(
たくわ
)
へて
置
(
お
)
く
處
(
ところ
)
で、
固定旅櫃
(
こていトランク
)
の
形
(
かたち
)
をなして
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
阿蘭陀の女、それはあの方の
御勝手
(
ごかつて
)
ではありませんか? 一体わたしは日本出来や支那出来の
方
(
かた
)
は虫が好かないのです。
長崎小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
豆州
(
づしう
)
が
御勝手
(
ごかつて
)
不如意
(
ふによい
)
なるは、
一朝一夕
(
いつてういつせき
)
のことにはあらじを、よしや
目覺
(
めざま
)
しき
改革
(
かいかく
)
は
出來
(
でき
)
ずとも、
誰
(
たれ
)
も
汝
(
なんぢ
)
の
過失
(
あやまち
)
とは
謂
(
い
)
はじ、
唯
(
たゞ
)
誠
(
まこと
)
をだに
守
(
まも
)
らば
可
(
か
)
なり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かまれて
暖簾
(
のれん
)
に
見
(
み
)
る
恥
(
はぢ
)
は
誰
(
た
)
れゆゑぞ
原
(
もと
)
を
正
(
たゞ
)
せば
根分
(
ねわ
)
けの
菊
(
きく
)
親子
(
おやこ
)
の
中
(
なか
)
に
知
(
し
)
らぬといふ
道理
(
だうり
)
はなしよし
知
(
し
)
らぬにせよ
知
(
し
)
るにせよそれは
其方
(
そなた
)
の
御勝手
(
ごかつて
)
なり
仇敵
(
かたき
)
の
子
(
こ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
尤
(
もつと
)
も外へ出ますと
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
でも
何
(
なん
)
でもありますから
貴所方
(
あなたがた
)
のお
銭
(
あし
)
で
御勝手
(
ごかつて
)
に
召上
(
めしあが
)
りまして。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
御不如意
(
ごふによい
)
の
儀
(
ぎ
)
はいづれも
御同樣
(
ごどうやう
)
に
候
(
さふらふ
)
が、
別
(
べつ
)
して
豆州
(
づしう
)
(
幸豐
(
ゆきとよ
)
をいふ)には
御先代
(
ごせんだい
)
より
將軍家
(
しやうぐんけ
)
にまでも
知
(
し
)
れたる
御勝手
(
ごかつて
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
胃弱
(
ゐじやく
)
にして、うちたてをこなし
得
(
え
)
ないが
故
(
ゆゑ
)
に、ぐちやり、ぐちやりと、
唾
(
つば
)
とともに、のびた
蕎麥
(
そば
)
を
噛
(
か
)
むのは
御勝手
(
ごかつて
)
だが、その
舌
(
した
)
で、
時々
(
とき/″\
)
作品
(
さくひん
)
の
批評
(
ひへう
)
などすると
聞
(
き
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御勝手
(
ごかつて
)
になさい、
膠
(
にべ
)
のないこと
夥
(
おびたゞ
)
しい。
然
(
さ
)
やうでございませうとも、
成程
(
なるほど
)
晴
(
は
)
れたのではない。
窓
(
まど
)
をたよるほど
暗
(
くら
)
さが
増
(
ま
)
して
気
(
き
)
の
滅入
(
めい
)
る
事
(
こと
)
又
(
また
)
夥
(
おびたゞ
)
しい。
私
(
わたし
)
は
家
(
いへ
)
が
恋
(
こひ
)
しくなつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし、
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
ふのを
信
(
しん
)
じないで、
私
(
わたし
)
に
任
(
ま
)
かせることを
不安心
(
ふあんしん
)
と
思
(
おも
)
ふなら、
提灯
(
ちやうちん
)
の
上
(
うへ
)
に
松明
(
たいまつ
)
の
数
(
かず
)
を
殖
(
ふや
)
して、
鉄砲
(
てつぱう
)
持参
(
じさん
)
で、
隊
(
たい
)
を
造
(
つく
)
つて、
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いてお
捜
(
さが
)
しなさい、
其
(
それ
)
は
御勝手
(
ごかつて
)
です。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
多日
(
たじつ
)
病
(
やまひ
)
と
稱
(
しよう
)
して
引籠
(
ひきこも
)
り、
人知
(
ひとし
)
れず
諸家
(
しよか
)
に
立入
(
たちい
)
り、
内端
(
うちわ
)
の
樣子
(
やうす
)
を
伺
(
うかゞ
)
ひ
見
(
み
)
るに、
御勝手
(
ごかつて
)
空
(
むな
)
しく
御手許
(
おてもと
)
不如意
(
ふによい
)
なるにもかゝはらず、
御家中
(
ごかちう
)
の
面々
(
めん/\
)
、
分
(
わ
)
けて
老職
(
らうしよく
)
の
方々
(
かた/″\
)
はいづれも
存外
(
ぞんぐわい
)
有福
(
いうふく
)
にて
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“御勝手”で始まる語句
御勝手方
御勝手許
御勝手仕法立