家來けらい)” の例文
新字:家来
無理むりに申させても取上には相成あひならぬぞ其源次郎と申はナ細川の家來けらいにて井戸源次郎と云者新吉原の三浦屋四郎左衞門かゝへの遊女いうぢようつせみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そこで天皇てんのう大勢おほぜい家來けらいたちをおつれになりそのながい/\丸木橋まるきばしうへをおわたりになつたといふことが、日本書紀につぽんしよきといふほんてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
また家來けらいまた家來けらいふんだけれど、おたがひつまりませんや。これぢや、なんぼお木像もくざうでも鬱陶うつたうしからう、おどくだ。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ところが家來けらいたちは主人しゆじんおろかなことをそしり、たまりにくふりをして、めい/\の勝手かつてほうかけたり、自分じぶんいへこもつたりしてゐました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
……マーキューシオーの親戚しんせきのパリス殿どのぢゃ! うまって途中とちゅう家來けらいめがなんとかうた
ことばはすがものうくて、病氣びやうきなどゝありもせぬいつはりはなにゆゑにひけん、そらおそろしさにうちふるへて、はらたちしならば雪三せつざうゆるしてよ、へだつるこゝろ微塵みぢんもなけれど、しゆう家來けらいむかしはもあれ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
家來けらいを呼んで云ひつけよう。
歌時計:童謡集 (旧字旧仮名) / 水谷まさる(著)
相違つかまつり候ては御役儀もかろ相成あひなり候故私しの内意仕つり候に付私再吟味御免をかうむり其後病氣と披露ひろう仕つり引籠ひきこもちう家來けらい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
四番よばんめの大伴おほとも大納言だいなごんは、家來けらいどもをあつめて嚴命げんめいくだし、かならたつくびたまつていといつて、邸内やしきうちにあるきぬ綿わたぜにのありたけをして路用ろようにさせました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
ロミオ あ、これ、おち。やがて、あのてら塀外へいそとへ、おぬしにわたために、繩梯子なはばしごのやうにあはせたものを家來けらいたせてりませう。それこそはしの夜半やはうれしいこと頂點ちゃうてん此身このみはこえんつな
されば嘉川主税之助家來けらい安間平左衞門の兩人は多年たねん積惡せきあく一時にあらはれ又々此度再應さいおうの吟味に及ばれける處に安間平左衞門はとてものがれぬ處と覺悟かくご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やう/\のこと、くに役人やくにん世話せわ手輿てごしせられていへきました。そこへ家來けらいどもがけつけて、お見舞みまひをまをげると、大納言だいなごんすもゝのようにあかくなつたひらいて
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
ベンヺ うん、父者てゝぢゃいへへは。家來けらいうていた。