“けらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家来75.3%
家隷6.7%
家來5.6%
臣下4.5%
2.2%
家従1.1%
家臣1.1%
家郎1.1%
臣僕1.1%
資人1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人がしきりにすすめますものですから、王様も承知なさいました。そしてすぐに、その用意を家来けらいに言い付けられました。
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「きみ、校長はこわいぜ。担任たんにんもナカナカきびしい。けれども秋山って先生がいる。やっぱりうち家来けらいだ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
主は家隷けらいを疑い、郎党は主を信ぜぬ今の世に対しての憤懣ふんまんと悲痛との慨歎がいたんである。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
己は中央に吊る燭台の明かりをためすために、窓を締めて窓掛を卸すことを、家隷けらい共に命じた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
そこへ家來けらいどもがけつけて、お見舞みまひをまをげると、大納言だいなごんすもゝのようにあかくなつたひらいて、
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
ベンヺ うん、父者てゝぢゃいへへは。家來けらいうていた。
昔の大名は領土を持っていて、百姓から自分勝手に取立てをして、立派な城廓しろを築いたり、また大勢の臣下けらいを抱えたりしていた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
「……一番部屋係り京二郎。二番部屋係り咲二郎。何んだこれは、臣下けらいどもではないか」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、監物の背後うしろを歩いていたけらいの一人が云った。その臣の背には獲物の牡鹿が乗っていた。
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
けらいの耳には裏山の林に吹きつける風の音が聞えるばかりであった。
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
われほかに子なければ年老としおいいよいよ恋しく信州にのみ三人も家従けらいをやってさがさせたるに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
言うに事をかいて、源さまのお身に変事などとは! 源様も、そちのような家臣けらいをもたれて、さぞおよろこびなされることでしょう。ひろい日本中に、源三郎さまに刃の立つ者が、一人でもいますか。お前が何を言っても、わたしは信じません。そんなことより、ここにこうしていては、後日の誤解の種です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「駄目だよ。トテモ駄目だよ。池田家に取ってその落胤が飛出したので都合が悪いに相違無いのだから、先方に好意が無いのに、こちらから押売してもイカン。召抱えられて見れば池田家の家郎けらい。池田家の家来となって見れば、主命に依って切腹仰付けられ、となって見る日になって見ると、お受けをしない訳にも行くまいから。諦めろッ」
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「此の事なんぢにありしにる、またなんぢわが契約をわが爾に命じたる法憲のりを守らざりしによりて、我必ず爾より国を裂きはなして、これを爾の臣僕けらいに与ふべし。」
崇峻紀に物部守屋の資人けらいである捕鳥部万ととりべのよろずが官軍に抗し、自ら頸を刺して敗死したが、朝廷ではその屍体を八段に斬り、八ヶ国に散梟さんきょうしたと載せている。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)