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婆
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ばゞあ
ふりがな文庫
“
婆
(
ばゞあ
)” の例文
私のような弱い
婆
(
ばゞあ
)
の前では、
咽喉
(
のど
)
をしめるの
何
(
なん
)
のと云って脅しました、先生の前では
何
(
なん
)
とも云えまい、咽喉をしめるなら締めて見ろ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところが運悪く、あの
婆
(
ばゞあ
)
がはひつて来ました。あなたが、その時、突然僕に加へられた皮肉な刑罰は、聊か僕を
面喰
(
めんくら
)
はせました。
ママ先生とその夫
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
芝雀
(
しじやく
)
の
演
(
す
)
る、福助の
演
(
す
)
るあの梅川が八十三の皺くちや
婆
(
ばゞあ
)
になるまで生き
存
(
なが
)
らへてゐた事を考へるのは、恋をする者にとつて良い教訓である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
俺
(
お
)
ら
見
(
み
)
てえな
婆
(
ばゞあ
)
はどうで
此
(
こ
)
れから
娶
(
よめ
)
にでも
行
(
い
)
くあてがあんぢやなし、
構
(
かま
)
あねえこたあ
構
(
かま
)
あねえがな」といつて
笑
(
わら
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
固
(
もと
)
より
身
(
み
)
をやつす
色氣
(
いろけ
)
十分
(
じふぶん
)
の
男
(
をとこ
)
であるから、
道中笠
(
だうちうがさ
)
の
中
(
なか
)
ながら
目
(
め
)
やにのついた
顏
(
かほ
)
は、
茶店
(
ちやや
)
の
婆
(
ばゞあ
)
にも
覗
(
のぞ
)
かせたくない。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
此処
(
こゝ
)
に
婆
(
ばゞあ
)
が居っては……他聞を
憚
(
はゞか
)
ることじゃ……婆が聞いても
委
(
くわ
)
しいことは分るまいが……、婆嘉八とも
暫時
(
ざんじ
)
彼方
(
あっち
)
へ
退
(
の
)
いてくれ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
酷
(
ひど
)
くおめえ
近頃
(
ちかごろ
)
ぽさ/\しつちやつてんだな、あゝだ
婆
(
ばゞあ
)
でも
焦
(
こが
)
れてる
所爲
(
せゐ
)
ぢやあんめえ、
頭髮
(
あたま
)
まで
拔
(
ぬけ
)
た
樣
(
やう
)
だな」
剽輕
(
へうきん
)
な
相手
(
あひて
)
は
爺
(
ぢい
)
さんの
頭
(
あたま
)
へ
手
(
て
)
を
掛
(
かけ
)
てゆさ/\と
動
(
うご
)
かした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やあ、えらい
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
りました。……
柳原
(
やなぎはら
)
の
燒
(
やけ
)
あとへ、
何
(
ど
)
うです。……
夜鷹
(
よたか
)
より
先
(
さき
)
に
幽靈
(
いうれい
)
が
出
(
で
)
ます。……
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
の
眞白
(
まつしろ
)
なんで。——
自警隊
(
じけいたい
)
の
一豪傑
(
あるがうけつ
)
がつかまへて
見
(
み
)
ると、それが
婆
(
ばゞあ
)
だ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
○「へえー
肋骨
(
あばらぼね
)
が出て、歯のまばらな
白髪頭
(
しらがあたま
)
の
婆
(
ばゞあ
)
が、片手に
鉈
(
なた
)
見たような物を持って出たんだね、一つ
家
(
や
)
の婆で、上から石が落ちたんでげしょう」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
浪「いつもの
婆
(
ばゞあ
)
がまいりました、あの大きな
籠
(
かご
)
を
脊負
(
しょ
)
ってお芋だの大根だの、
菜
(
な
)
や何かを売りに来る婆でございます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私の様な
婆
(
ばゞあ
)
でも久しく話をして入らっしゃいますのですから御心配なく
寛
(
ゆっく
)
りとお休みなすって入らっしゃいまし
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と事を分けての話に文治も
大
(
おおい
)
に悦んで、帰り掛けに柳橋の
同朋町
(
どうぼうちょう
)
に居るお村の母親お崎
婆
(
ばゞあ
)
の所へ参りました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
森「旦那黙っておいでなせえ、此の
婆
(
ばゞあ
)
こん畜生、今聞いていりゃア勾引だ、誰の事を勾引と云やアがるんだ、娘の命を助けて話を付けてやるに勾引たア
何
(
なん
)
だ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
悪い事は勧めないと申しますから、
私
(
わたくし
)
は立腹致して、不埓至極な
婆
(
ばゞあ
)
だ、
仮令
(
たとい
)
浪人しても武士だ、一人の娘を見苦しい目掛手掛に遣れるものか、
何
(
なん
)
と心得て居る
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
番「是は大屋さん入らっしゃいまし、相手は帰りましたが、本郷町の桂庵
婆
(
ばゞあ
)
のお虎てえいけない奴で」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆
(
ばゞあ
)
は少し借財の有る処で身請というから、先ず是で
宜
(
よ
)
いと喜んだ甲斐もなく、打って違って奧州屋新助は腹を切って死んだと云うので、ぱったり目的が外れました。
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私が元三の倉に居た時分、御領主小栗上野さまのお
妾腹
(
てかけばら
)
のお嬢さまと分ったので、私も旧弊なア人間だから、まア
宜
(
い
)
い塩梅に助かったって、
婆
(
ばゞあ
)
とも相談のう
打
(
ぶ
)
って
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
色気も恋も
醒
(
さ
)
めてしまった、
余
(
あんま
)
り
実地過
(
じっちすぎ
)
るが、それじゃア
婆
(
ばゞあ
)
が
最
(
も
)
う五円くすねたな、
太
(
ふて
)
え奴だなア、それはいゝが、その大事な観音様と云うのはどんな観音様だえ、お見せ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又「なに、いゝや、旦那の御退屈
凌
(
しの
)
ぎだ、
爺
(
じゞい
)
婆
(
ばゞあ
)
の昔話だから
忌
(
いや
)
らしい事も何もねえじゃねえか」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の
婆
(
ばゞあ
)
は元は深川の泥水育ちのあば
摺
(
ず
)
れもので、頭の
真中
(
まんなか
)
が河童の皿のように
禿
(
は
)
げて、附け
髷
(
まげ
)
をして居ますから、お辞儀をすると時々髷が落ちまする、
頑丈
(
がんじょう
)
な婆さんですから
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云われ、清次は煙草盆を手に
提
(
さ
)
げ二階へ上るのを見て、
婆
(
ばゞあ
)
は土間へ
下
(
お
)
り、
上総戸
(
かずさど
)
を明け。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
でもお互に昔は……旦那
私
(
わたくし
)
はねえ、ちょっと気がさすので、
然
(
そ
)
ういう事を云いますが、この
婆
(
ばゞあ
)
を連れて私が逃げまする時にゃア、この婆が若い時分だのにくり/\坊主に致しましてねえ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又「旦那此の
婆
(
ばゞあ
)
はもと根津の増田屋で
小澤
(
こさわ
)
と云った
女郎
(
じょうろ
)
でございます」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
手前
(
てめえ
)
は
家
(
うち
)
に置かれないからと栄町へ
裏店
(
うらだな
)
同様な
所
(
とこ
)
へ
世帯
(
しょたい
)
を持たして、何だか雇い
婆
(
ばゞあ
)
とも妾ともつかぬ様な
仕合
(
しあわせ
)
で、私も詰らねえから、何しろ身を固めるには夫を持たなければ心細いからと思いまして
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おしの
婆
(
ばゞあ
)
は
只
(
たっ
)
た一人の忰が
斯
(
か
)
ような悪人に生れ附いたのも前世の約束事だろうと思い諦め、所持の田畠を残らず人に譲り、恭太郎を連れて向島へ参りまして、白髭の蟠竜軒の美惠比丘尼の弟子になり
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
婆
(
ばゞあ
)
は金を受取り珠数を渡します。馬作は珠数を首に掛け
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“婆”を含む語句
老婆
婆様
雇婆
爺婆
鬼婆
婆々
産婆
娑婆気
古婆
阿婆
阿婆摺
洗濯婆
卒塔婆
塔婆
湯婆
悪婆
耆婆扁鵲
提婆達多
取揚婆
烏婆
...