トップ
>
名古屋
>
なごや
ふりがな文庫
“
名古屋
(
なごや
)” の例文
母は峠のお
頭
(
かしら
)
に
名古屋
(
なごや
)
まで見送られ、それから汽車で上京しました。当時はまだ東京駅もなく、新橋の旧停車場が東海道線の入口でした。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
噂
(
うはさ
)
も
知
(
し
)
らなかつた
隧道
(
トンネル
)
が
此
(
これ
)
だとすると、
音
(
おと
)
に
響
(
ひゞ
)
いた
笹子
(
さゝご
)
は
可恐
(
おそろ
)
しい。
一層
(
いつそ
)
中仙道
(
なかせんだう
)
を
中央線
(
ちうあうせん
)
で、
名古屋
(
なごや
)
へ
大𢌞
(
おほまは
)
りをしようかと
思
(
おも
)
つたくらゐ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私を育ててくれた
乳母
(
うば
)
が
名古屋
(
なごや
)
に居まして、私が子供の内に
銀杏
(
ぎんなん
)
が
好
(
すき
)
で仕様がないものだから、東京へ来ても、わざわざ心にかけて贈ってくれる。
薄どろどろ
(新字新仮名)
/
尾上梅幸
(著)
名古屋
(
なごや
)
の秋風に飛んだ小さい羽虫とほとんど同じような白い虫が東京にもある。瓊音氏も東京で見たと書いてあった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
自分はどういうものかきっと三つ四つのころに住んでいた
名古屋
(
なごや
)
の町に関するいろいろな記憶をよび起こされる。
試験管
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
いまにおれの
気合
(
きあ
)
いが乗って、この
水独楽
(
みずごま
)
がブンとうなって見ろ、
悪
(
あく
)
たれをいったその口がまがって、
面目
(
めんぼく
)
名古屋
(
なごや
)
の
乾大根
(
ほしだいこん
)
、
尻尾
(
しっぽ
)
を
巻
(
ま
)
いて
逃
(
に
)
げだすだろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多能な
小堀遠州
(
こぼりえんしゅう
)
は、
桂
(
かつら
)
の離宮、
名古屋
(
なごや
)
の城および
孤篷庵
(
こほうあん
)
に、彼が天才の著名な実例をのこしている。日本の有名な庭園は皆茶人によって設計せられたものである。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
十里さきの
名古屋
(
なごや
)
の
街
(
まち
)
のまん中で、よいからさめるかもしれません。それともこの半島のはしの、海にのぞんだ
崖
(
がけ
)
っぷちの上で目がさめ、びっくりするようなことになるかもしれません。
和太郎さんと牛
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
此
(
こ
)
の
汽車
(
きしや
)
は
新橋
(
しんばし
)
を
昨夜
(
さくや
)
九時半
(
くじはん
)
に
発
(
た
)
つて、
今夕
(
こんせき
)
敦賀
(
つるが
)
に
入
(
はい
)
らうといふ、
名古屋
(
なごや
)
では
正午
(
ひる
)
だつたから、
飯
(
めし
)
に
一折
(
ひとをり
)
の
鮨
(
すし
)
を
買
(
かつ
)
た。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
名古屋
(
なごや
)
へんの言葉で怒ることをグザルというそうであるが、マレイでは gusari となっている。
言葉の不思議
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
紅葉先生
(
こうえふせんせい
)
在世
(
ざいせい
)
のころ、
名古屋
(
なごや
)
に
金色夜叉夫人
(
こんじきやしやふじん
)
といふ、
若
(
わか
)
い
奇麗
(
きれい
)
な
夫人
(
ふじん
)
があつた。
申
(
まを
)
すまでもなく、
最大
(
さいだい
)
なる
愛讀者
(
あいどくしや
)
で、
宮
(
みや
)
さん、
貫一
(
くわんいち
)
でなければ
夜
(
よ
)
も
明
(
あ
)
けない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そうして東京、
横浜
(
よこはま
)
、
沼津
(
ぬまづ
)
、
静岡
(
しずおか
)
、
浜松
(
はままつ
)
、
名古屋
(
なごや
)
、
大阪
(
おおさか
)
、
神戸
(
こうべ
)
、
岡山
(
おかやま
)
、
広島
(
ひろしま
)
から
福岡
(
ふくおか
)
へんまで一度に襲われたら、その時はいったいわが日本の国はどういうことになるであろう。
時事雑感
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
一年
(
あるとし
)
先生
(
せんせい
)
は
名古屋
(
なごや
)
へ
遊
(
あそ
)
んで、
夫人
(
ふじん
)
とは、この
杉野氏
(
すぎのし
)
を
通
(
つう
)
じて、
知
(
し
)
り
合
(
あひ
)
に
成
(
な
)
んなすつたので。……お
前
(
まへ
)
たち。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
明治二十七八年
日清戦争
(
にっしんせんそう
)
の最中に、予備役で召集されて
名古屋
(
なごや
)
の留守師団に勤めていた父をたずねて遊びに行ったとき、始めて紡績会社の工場というものの見学をして非常に驚いたものである。
糸車
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
鮨
(
すし
)
、お
辨當
(
べんたう
)
、
鯛
(
たひ
)
めしの
聲々
(
こゑ/″\
)
勇
(
いさ
)
ましく、
名古屋
(
なごや
)
にて
夜
(
よ
)
は
全
(
まつた
)
く
明
(
あ
)
けて、
室内
(
しつない
)
も
聊
(
いさゝ
)
か
寛
(
くつろ
)
ぎ、
暖
(
あたゝ
)
かに
窓
(
まど
)
輝
(
かゞや
)
く。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分が四歳の時に
名古屋
(
なごや
)
にいたころのかすかな思い出の中には、どこか勝手口のような所にあった高い板縁へよじ上ろうよじ上ろうとしてあせったことが一つの重大な事項になっているのである。
銀座アルプス
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
今
(
いま
)
、
兜町
(
かぶとちやう
)
に
山一商會
(
やまいちしやうくわい
)
の
杉野喜精氏
(
すぎのきせいし
)
は、
先生
(
せんせい
)
の
舊知
(
きうち
)
で、その
時分
(
じぶん
)
は
名古屋
(
なごや
)
の
愛知銀行
(
あいちぎんかう
)
の——
何
(
ど
)
うも
私
(
わたし
)
は
餘
(
あま
)
り
銀行
(
ぎんかう
)
にはゆかりがないから、
役
(
やく
)
づきは
何
(
なん
)
といふのか
知
(
し
)
らないが
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彦根
(
ひこね
)
五九、〇
名古屋
(
なごや
)
三〇、二
伊吹山の句について
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
道連
(
みちづれ
)
になつた
上人
(
しやうにん
)
は、
名古屋
(
なごや
)
から
此
(
こ
)
の
越前
(
えちぜん
)
敦賀
(
つるが
)
の
旅籠屋
(
はたごや
)
に
来
(
き
)
て、
今
(
いま
)
しがた
枕
(
まくら
)
に
就
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
まで、
私
(
わたし
)
が
知
(
し
)
つてる
限
(
かぎ
)
り
余
(
あま
)
り
仰向
(
あふむ
)
けになつたことのない、
詰
(
つま
)
り
傲然
(
がうぜん
)
として
物
(
もの
)
を
見
(
み
)
ない
質
(
たち
)
の
人物
(
じんぶつ
)
である。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“名古屋”の意味
《固有名詞》
名古屋 (なごや)
名古屋市。
(出典:Wiktionary)
“名古屋”の解説
名古屋(なごや、en: Nagoya)は、愛知県西部の地名。濃尾平野の中央部にあり、伊勢湾に臨む。もとは尾張徳川氏の城下町で、尾張国にあった。古くは那古野とも書き、その後名護屋とも書くようになっていた(表記ゆれがあった)。
(出典:Wikipedia)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“名古屋”で始まる語句
名古屋因幡守
名古屋山三
名古屋通
名古屋帯
名古屋町
名古屋種
名古屋訛