“詣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まい39.5%
もう29.5%
まう7.8%
まゐ6.6%
いた5.6%
もうで5.3%
まいり1.6%
イタ0.9%
まうで0.6%
まゐり0.6%
あが0.3%
おまい0.3%
けい0.3%
まうづ0.3%
めえ0.3%
もうず0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところへ虎に食われた弟子天より降りわざわいを脱れんとならば仏にまいれと教え一同を仏教に化した、話が長いから詳しくここに述べ得ぬ。
設けられてある主人のしとねに坐るまえに、彼は、神榊みさかきの下に坐して、両手をつかえ、また退って、次の間の仏壇へもうでてをあわせた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あらためて、これからぐに、つゑのなり行脚あんぎやをして、成田山なりたさんまうでましてな。……經一口きやうひとくちらぬけれども、一念いちねんかはりはない。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いや、確かに拝見しましたが、あれを叩くのは何だか気がとがめましてね、ちやうどお寺にでもまゐつたやうな変な音がするもんですから。」
即日父子葛にいたり、その状をいう。葛笑うていわく、汝が家染肆を張る、かつわれ何に従ってその数を知らんや、と。民拝しかつ泣く。
停車場ステーション前へ出た。往来の両側には名物うんどん、牛肉、馬肉の旗、それから善光寺もうでの講中のビラなどが若葉の頃の風になぶられていた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
のちは自分ばかり、乳母うばに手をかれておまいりをしましたッけ。別に拝みようも知らないので、ただ、母親の病気の快くなるようと、手を合せる、それも遊び半分。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さゝなみの大津の宮に人となり、唐土モロコシ學藝ザエイタり深く、カラウタも、此國ではじめて作られたは、大友皇子か、其とも此お方か、と申し傳へられる御方オンカタ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
此のあたりにかうよろしき人の住むらんを今まで聞えぬ事はあらじを、は都人の三七三つ山まうでせしついでに、海めづらしくここに遊ぶらん。
ヤお芽出めでたうぞんじます、相変あひかはらず、きみ何所どこへ。甲「ぼくは七福神ふくじんまゐりくんだ。乙「旧弊きゆうへいな事を言つてるね、七福神ふくじんまゐりといへば谷中やなかくんだらうがしもどけで大変たいへんみちだぜ。 ...
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
りませう。誰がこんな気違きちがひにはすつたのです。私気が違つてゐるなら、今朝から変に成つたので御座いますよ。お宅にあがつて気が違つたのですから、元の正気になほしてお還し下さいまし
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私はそこへおまいりに行きたいのですけれども、そこへ行きますと例の関所がありますので、関所の役人などたちに逢うたり、あるいは山都の中にはどうせ猜疑さいぎ心の深い商人あきんども居るであろう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
往昔秀衡ひでひらの室、社後の岩窟にて臨産の節、祈願して母子安全たり、また王子に祈誓し、この子をすなはち巌窟に捨て置き、三山にけいして帰路にこれをみるに、狐狼等守護していさゝかもつつがなき故に
見よ、見よ、かのをさを見よ、かれの爲にこそ下界にて人ガーリツィアにまうづるなれ。 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
だからおめえも、お墓めえりに出て来るんなら、命日とかそんな堅苦しいことを守るには及ばん。まず、そのお嬢さんと、結婚してからでええじゃなえかのう。
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
いつくしき門のいしずえは、霊ある大魚の、左右さうに浪を立てて白く、御堂みどうを護るのを、もうずるものの、浮足に行潜ゆきくぐると、玉敷く床の奥深く、千条ちすじの雪のすだれのあなたに、丹塗にぬりの唐戸は、諸扉もろとびら両方に細めにひら
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)