べん)” の例文
新字:
申し金子の出所不定に御座候あひだ百兩の金は文右衞門がぬすとりしに相違御座なく候と云張いひはりしかば越前守殿聲高こゑだかによく承まはれなんぢは何程べん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
およぜいかたきは、もつくことるのかたきにあらざるなり(五七)またべんあきらかにするのかたきにあらざるなり
わがはいはこれについて一げんべんじてきたい。年紀ねんき時間じかんはか基準きじゆん問題もんだいである。これは國號こくがう姓名せいめいなどの固有名こゆうめい問題もんだいとは全然ぜん/″\意味いみちがふ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
むかしひとおそれてゐた大地震だいぢしんもどしは、最初さいしよ大地震だいぢしん主要部しゆようぶ意味いみであつて、今日こんにち所謂いはゆる餘震よしんすものでないことはまへべんじたとほりである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
玄竹げんちくべんちやらが大嫌だいきらひでござりますで、正直しやうぢきなところ、殿樣とのさまほどのお奉行樣ぶぎやうさまむかしからございません。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
彼等かれら自然しぜん彼等かれらまへにもたらしたおそるべき復讐ふくしうもとをのゝきながらひざまづいた。同時どうじこの復讐ふくしうけるためにたがひ幸福かうふくたいして、あいかみに一べんかうことわすれなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かの唯、べんを辯ずる者どもは、形状言けいじやうげん剩餘じようよをもて、實體もなき多くの怪物を造りつつ
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
べんずるのが都會とくわいけるわたしども、なかま、なかまとまをしてわたしなどは、もののかずでもないのですが、立派りつぱな、畫伯方せんせいがたんで、片端かたつぱしから、やつがとにがり、あれめ、とさげすみ、小僧こぞう
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けつしてういふ相場さうばるものではいとべんふるつていてたが、かぬ。
所でわたしは前にも云つたやうに、今さう云ふ問題をべんじてゐるひまがない。
永久に不愉快な二重生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「卒中で一ぺんに片付いたんだから、長々とべんずるひまがなかつた」
今茲に喋々てふ/\する事殊に無益むえきべんたれど前にもすでのべたるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし最初さいしよさばきにして是より漸次しだいに其名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つて、これから滔々たふ/\べんした。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
願ひし處却て右樣の御疑ひを蒙ることあまり殘念なりと云はせもはてず大岡殿大音だいおんに默止れ平左衞門汝未だも奸智かんちべんを以て公儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)