“践:ふ” の例文
“践:ふ”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治9
倉田百三2
森鴎外2
田中貢太郎2
南方熊楠2
“践:ふ”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 仏教20.0%
技術・工学 > 金属工学・鉱山工学 > 採鉱 選鉱11.1%
社会科学 > 教育 > 教育8.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
心を二六時にゆだねて、隻手せきしゅを動かす事をあえてせざるものは、おのずから約束をまねばならぬ運命をつ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
陶は起って寝に帰ったが、門を出て菊畦をんでゆくうちに、酔い倒れてきものを側にほうりだしたが、そのまま菊になってしまった。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
田舎いなかの書生、国をずるときは、難苦をめて三年のうちに成業とみずから期したる者、よくその心の約束をみたるや。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今日の皇室の姿は、かつての天皇や皇子がまれたいばらを振りむいてみることで、そのご幸福さも一ばい切実に思われずにいられない。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『独異志』に劉牧南山野中に果蔬かそを植えると人多く樹をそのむ、にわかに二虎来り近づき居り牧を見て尾をゆるがす
——持明院統と、大覚寺統と、相互から出て交代に御位みくらいく——という、あの皇室の御法則を正しくむべきだと思うのです。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
難あればすなわちその柔弱者を内にして、蔬をまず、山に小草木あれば、必ず環りて行き、以てその植を遂ぐ
しかし、他の人は決して悪口したり蹴ったりしなかったが、ただ崑は少年の気ままから、喜べば忘れ、怒ればみ殺して、大事にしてやらなかった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
の古語をんで、一玄蕃を粉砕ふんさいするにも、美濃から引ッさげて来た全軍をそそいだのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親鸞 おゝ。そのように祈ってくれ。そして心をつくしてその祈りをみ行なおうと心がけよ。できるだけ——あとは仏さまが助けてくださるだろう。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
西行法師のことは、西行自身が書いた「撰集抄」とか「山家集」などの紀行や歌文があるので、ほとんど、それの史実をみ、無用な脚色はしていない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の嫡子、石川豊麻呂についてであった。豊麻呂は、楠木正季らと共に、同志的な誓いをみ、親の義辰にもそむいて、はやくから千早城の内にはいっている。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——かりに持明院統の量仁かずひとを皇太子とはなされていても、もうそんな歴代のおろかなてつは、御自身ふたたびもうなどとは思ってもおられない。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、清狂の護国論及び吟稿、口羽の詩稿、天下同志の士に寄示したし。故に余これを水人鮎沢伊太夫に贈ることを許す。同志それ吾に代ってこの言をまば幸甚なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
孝廉は約束をんで喬に連城をめあわそうと思って、先ずそのことを王の方に知らした。
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
けれど、私がここに語りたいのは、この当為にはけっして抵触せずに、いなむしろこの当為をみ行なわんために、愛より必然に分泌せらるる二つの機能についてである。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
たとえば、遠方より望み見れば円き山にても、その山に登れば円き処を見ず、はるかに眺むれば曲りたる野路も、親しくそのみちめば曲るところを覚えざるが如し。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その出来て来たのを見れば、数人がんでのぼることを得る程堅牢であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
溶けた雪路の、風のピウ/\吹く中をザブ/\とんで先に立つて歩かれた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
帝王のただにまししぎよくきだ我ぞ踏みのぼる松風をあはれ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
パッタリと闇夜に突当って予は直ぐには行くべき道にみ出しかねた。
浜菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
木人はそれを刈ってんで、たちまちに七、八升の蕎麦粉を製した。
時により、所に応じ、適当に速やかに事をむのが慣例だった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さりとは似あわしからぬことば、それは世のつねの敗軍の将のことで、羽将軍のごときは、名分ある降服というべきではずるどころではない。堂々臣道しんどうまことまれておる」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というので、是非なく山川も一度ひとたびお帰りになりまして、美作守さまの御前において、自分が実地をんで、何処どこに何ういう事があり、此処こゝに斯ういう事があったとお物語を致し
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その年も隊務いそがはしき中に暮れて、エルベがは上流の雪消ゆきげにはちす葉の如き氷塊、みどりの波にただよふとき、王宮の新年はなばなしく、足もとあやう蝋磨ろうみがきの寄木よせぎ
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そなたは正成のようなおろかしい道をむな
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨日も監獄へ参つて面会致しましたが、彼れも実に夢の様であると申して居ました、——何でも西本願寺辺まで来ました時が、既に十二時近くであつたさうですが、いづれの家も寝静まつた深夜の、寂寞せきばくの月をんで来るのが、小米である
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
まる/\とした月をかたどるを作って、大勢の若い男女が、白い地をみ、黒い影を落して、歌いつおどりつ夜を深して、かたぶく月に一人ひとり二人ふたり寝に行き、到頭とうとう「四五人に月落ちかゝる踊かな」のおもむきは、このへんの村では見ることが出来ぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「さ、そうしたときは、何とするぞ。しては二夫にまみえずとか、夫婦は二世とか、近ごろの庭訓ていきんは婦女子にきびしゅう教えているが、そのままを和御前わごぜめとはいられぬ。——まこと、この高氏の前途は安穏でない気がするのだ。すえ恐ろしいと思うたら、いまのうちに思い返せ」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父をあげつらうよりも、そちはそちの分を守れ。兵法軍学に心を寄せるでなし、治民経世ちみんけいせいについて学問をするでなし、左様なことでは、義元の跡はつげぬぞ。父は、若年まで、禅寺にはいって、つぶさに苦行もめ、数度の合戦もみ、たとえ今はかくあろうとも、なおなお、大志を抱いて中原を望んでおる。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
イヤ。文字はたしかに女の筆附きだが、文章の方はとてもシッカリしたもので、どうしても女とは思えない。処々にいんんであったり、熟字の使い方や何かが日本人離れをしているところなぞを見ると、やっぱりその名付親の勃海使が芬夫人のものがたりに感激して、船中の徒然つれづれに文案を作ってやったのを、芬夫人が浄書したものではあるまいかと思う。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)