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衝突
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しょうとつ
ふりがな文庫
“
衝突
(
しょうとつ
)” の例文
魯侯は女楽に
耽
(
ふけ
)
ってもはや
朝
(
ちょう
)
に出なくなった。
季桓子
(
きかんし
)
以下の大官連もこれに
倣
(
なら
)
い出す。子路は真先に
憤慨
(
ふんがい
)
して
衝突
(
しょうとつ
)
し、官を辞した。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そのへんは、
単線
(
たんせん
)
で、
一筋
(
ひとすじ
)
の
線路
(
せんろ
)
きりありませんでした。
両方
(
りょうほう
)
から汽車が走ってくれば、ましょうめんから
衝突
(
しょうとつ
)
するばかりです。
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
海
(
うみ
)
の
色
(
いろ
)
を
見
(
み
)
つめていた
船長
(
せんちょう
)
が、
突然
(
とつぜん
)
危険
(
きけん
)
の
警告
(
けいこく
)
を
発
(
はっ
)
しましたが、もうまにあわなかった。
船
(
ふね
)
は、ひどい
音
(
おと
)
をたて、
暗礁
(
あんしょう
)
に
衝突
(
しょうとつ
)
したのです。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
されば
鳥羽
(
とば
)
伏見
(
ふしみ
)
の戦争、
次
(
つい
)
で官軍の東下のごとき、あたかも
攘夷藩
(
じょういはん
)
と攘夷藩との
衝突
(
しょうとつ
)
にして、たとい徳川が
倒
(
たお
)
れて薩長がこれに代わるも
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
一同の
惧
(
おそ
)
るるところは、自分等の危険よりも、宗時と父時政とが、正面を切って
衝突
(
しょうとつ
)
となった場合にあったが、宗時の口からそう聞くと
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
自動車が
衝突
(
しょうとつ
)
するなんて、一年に一度あるかないかの事件じゃありませんか。そんなことを恐れて、自動車に乗らないなんて。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「それはきっと、大きな宇宙塵が本艇の中部倉庫の付近へ
衝突
(
しょうとつ
)
して、中部倉庫にしまってあった燃料が発火したのでしょう」
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かれはバウンドした球をつかもうとしてグローブの上ではね返した、ふたたび拾おうとしたとき二塁手と
衝突
(
しょうとつ
)
して倒れた。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
前方から静かに静かにと声を
涸
(
か
)
らして来た体操教師に何ですと聞くと、曲り角で中学校と
師範
(
しはん
)
学校が
衝突
(
しょうとつ
)
したんだと云う。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
めいめいが正直に、生き生きと自分の全能力を
発揮
(
はっき
)
しつつ、
矛盾
(
むじゅん
)
衝突
(
しょうとつ
)
を
克服
(
こくふく
)
し、それを全体として総合し、統一して行く、そういう過程が何よりもたいせつなのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
又異教派の方にも大分諸方から鉄道などでお
出
(
い
)
でになった方もあるようでありますが鉄道で一番自然なこと則ちなるべく人力を加えないようにしまするならば
衝突
(
しょうとつ
)
や脱線や人を
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お
姑
(
しゅうとめ
)
さんとの
衝突
(
しょうとつ
)
もやっぱりそれから起るのが多いようです。娘の理想に
適
(
かな
)
った良人さえ
寡
(
すくな
)
い
世中
(
よのなか
)
ですもの、娘の理想に適うようなお姑さんが滅多にある
気支
(
きづか
)
いもありません。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
定州
(
ていしゅう
)
の
騎兵
(
きへい
)
の
衝突
(
しょうとつ
)
、軍事公債応募者の好況、わが艦隊の
浦塩
(
うらじお
)
攻撃、旅順
口外
(
こうがい
)
の激戦、臨時議会の開院、第二回閉塞運動、広瀬中佐の壮烈なる戦死、第一軍の出発につれて第二軍の編制
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
元来
(
がんらい
)
、義務と義務との
衝突
(
しょうとつ
)
は根底においてあり得べきものでない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「どうして、
衝突
(
しょうとつ
)
をしたのだ?」といって、
警官
(
けいかん
)
がききますと、
自動車
(
じどうしゃ
)
の
運転手
(
うんてんしゅ
)
は、そのときのことを
思
(
おも
)
い
浮
(
う
)
かべるような
目
(
め
)
つきをして
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある日、四月二十五日の午後、少年連盟の上にとりかえしのつかぬ
不詳
(
ふしょう
)
の事件がおこった。それはほんのささいな
輪
(
わ
)
投げの遊戯からの
衝突
(
しょうとつ
)
である。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
と、
俄然
(
がぜん
)
、前方の者から声があがった。四、五
間
(
けん
)
ばかりの
小石
(
こいし
)
河原、そこではしなくも、
徳川家
(
とくがわけ
)
の
先鋒
(
せんぽう
)
、
内藤清成
(
ないとうきよなり
)
の別隊、四、五十人と
衝突
(
しょうとつ
)
したのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
両方
(
りょうほう
)
ともたいへん早く走っていますので、みるみるうちに近よってきました。もし
衝突
(
しょうとつ
)
でもすれば、どんなことになるかわかりません。いくたりの人が
死
(
し
)
ぬかわかりません。
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
確かに自分と
衝突
(
しょうとつ
)
しているものがあると覚悟する必要がある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
が、
衝突
(
しょうとつ
)
の責任は、無論
此方
(
こっち
)
にあった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
沖合
(
おきあ
)
いで、
汽船
(
きせん
)
が
衝突
(
しょうとつ
)
して、一そうは
沈
(
しず
)
み、ついに
行方不明
(
ゆくえふめい
)
のものが、八
人
(
にん
)
あったそうだ。あの
人
(
ひと
)
は、
海
(
うみ
)
へくぐる
名人
(
めいじん
)
だってな。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かいて、汽車にばけるとはなんということだ。もし
衝突
(
しょうとつ
)
でもしたら、お前はこなみじんになってしまうぞ。これから、もっと気のきいたものに、
危
(
あぶな
)
くない者にばけるようにしろよ
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
このふたりの
論争
(
ろんそう
)
も、
綿密
(
めんみつ
)
な
築城法
(
ちくじょうほう
)
のことから
意見
(
いけん
)
が
衝突
(
しょうとつ
)
し、
城
(
しろ
)
の
間道埋設
(
かんどうまいせつ
)
の
要点
(
ようてん
)
で、かなり
論争
(
ろんそう
)
に火花をちらし合ったが、ついに八
車
(
しゃ
)
流
(
りゅう
)
の
敗北
(
はいぼく
)
となって、
月花流
(
げっかりゅう
)
の
熊本方
(
くまもとがた
)
では
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これまで富士男と
衝突
(
しょうとつ
)
したのは、一、二度でなかった、そのたびごとにドノバンのしりおしをするのは、イルコック、ウエップのふたりのドイツ少年と、米国少年グロースであった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
その
前
(
まえ
)
まで、そんな
老人
(
ろうじん
)
が
歩
(
ある
)
いていることに
気
(
き
)
づかなかったのです。
私
(
わたし
)
はひくまいと
思
(
おも
)
って、
全速力
(
ぜんそくりょく
)
で
脇
(
わき
)
の
方
(
ほう
)
へそれますと、そのとたんにやってきた
電車
(
でんしゃ
)
と
衝突
(
しょうとつ
)
したのでした。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ここへきて
貴殿
(
きでん
)
に顔をあわすのも
面目
(
めんぼく
)
ないが、じつは、
賤
(
しず
)
ヶ
岳
(
たけ
)
の一戦に、この
方
(
ほう
)
と
佐久間盛政
(
さくまもりまさ
)
との意見が
衝突
(
しょうとつ
)
いたし、そのためにいろいろな手ちがいを生んだので、いまさら
越前
(
えちぜん
)
へももどれず……
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ドノバンと富士男はまたしても
衝突
(
しょうとつ
)
した。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ブルジョアに
隷属
(
れいぞく
)
する
彼
(
かれ
)
らが、よどんだ
沼
(
ぬま
)
の
中
(
なか
)
につながれた
材木
(
ざいもく
)
であり、
縛
(
しば
)
ったなわもろとも、いつか
腐
(
くさ
)
る
運命
(
うんめい
)
にあるなら、
彼
(
かれ
)
は、さながら
激流
(
げきりゅう
)
の
彼方
(
かなた
)
の
岸
(
きし
)
、
此方
(
こなた
)
の
岩角
(
いわかど
)
と
衝突
(
しょうとつ
)
しながら
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
柴田勝家とはよほどなにか感情的に
衝突
(
しょうとつ
)
をして来たらしい。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
街
(
まち
)
の
四
(
よ
)
つ
角
(
かど
)
のところで、
電車
(
でんしゃ
)
と
自動車
(
じどうしゃ
)
とが
衝突
(
しょうとつ
)
しました。
自動車
(
じどうしゃ
)
はもはや
使用
(
しよう
)
されないまでに
壊
(
こわ
)
され、
電車
(
でんしゃ
)
もまた
脱線
(
だっせん
)
して、しばらくは、そのあたりは
雑踏
(
ざっとう
)
をきわめたのであります。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
追手討、又は上杉勢などと、
衝突
(
しょうとつ
)
のある折に処する態度。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
衝
常用漢字
中学
部首:⾏
15画
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
“衝突”で始まる語句
衝突奇談
衝突隔蓆