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めでたく
ふりがな文庫
“
目出度
(
めでたく
)” の例文
減らして
目出度
(
めでたく
)
大団円になるじゃないか、俺だって青い壁の
涯
(
はて
)
まで見たかったんだが、そのうちに目が覚めたから夢も覚めたんだ
火星の芝居
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
八重花花魁が此の月末にはお
目出度
(
めでたく
)
スーッとお身請になりますから、花魁が素人に成っちまって、
後
(
あと
)
へ下のがニューッと出る処を
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はっきりしてら! 全く元旦だなんて、搾取国のプロレタリアートにとって
目出度
(
めでたく
)
もへったくれもないわけだ。闘争の新年度第一日ってもんだ。
正月とソヴェト勤労婦人
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
花園伯爵からは、
目出度
(
めでたく
)
退院したという礼状が来た。蘭堂はもう我慢が出来なくなって、伯爵邸を訪ね、久し振りで京子の顔を見、声を聞いた。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それを無理に御目出たがろうとすると、
所謂
(
いわゆる
)
太倉
(
たいそう
)
の
粟
(
ぞく
)
陳々相依
(
ちんちんあいよ
)
るという
頗
(
すこぶ
)
る
目出度
(
めでたく
)
ない現象に腐化して
仕舞
(
しま
)
う。
元日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
する
中
(
うち
)
、演出家を恋人にしている亀子という仲間の女がお
腹
(
なか
)
を大きくさせた。そして座長の人気役者が
媒介
(
なこうど
)
役を買って出て
目出度
(
めでたく
)
結婚させることになった。
心づくし
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
以手紙
(
てがみをもつて
)
申上候
貴兄
(
きけい
)
樣
彌々
(
いよ/\
)
御
安全
(
あんぜん
)
御
醫業
(
いげふ
)
被成
(
なされ
)
目出度
(
めでたく
)
存
(
ぞん
)
じ奉つり候然れば
此方
(
このはう
)
八年
前
(
まへ
)
近邊
(
きんぺん
)
よりの
出火
(
しゆつくわ
)
にて家財道具を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
車を横に押し
親父
(
おやじ
)
を勘当しても女房に持つ覚悟
極
(
き
)
めて
目出度
(
めでたく
)
婚礼して見ると自分の
妄像
(
もうぞう
)
ほど
真物
(
ほんもの
)
は面白からず、
領脚
(
えりあし
)
が
坊主
(
ぼうず
)
で、乳の下に焼芋の
焦
(
こげ
)
た
様
(
よう
)
の
痣
(
あざ
)
あらわれ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
残暑きびしく
候
(
そうろう
)
ところ、御地皆々さまには
御機嫌
(
ごきげん
)
よく御暮し遊ばされ候由、
目出度
(
めでたく
)
ぞんじあげまいらせ候。ばば死去の節は、早速雪子
御遣
(
おつか
)
わし下され、ありがたく存じ候。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と頼めば
頓
(
やが
)
て持ち
來
(
きた
)
る膳部の外に
摺芋
(
すりいも
)
に
鷄卵
(
たまご
)
を掛けたるを
下物
(
さかな
)
として酒を持ち來り是は
明日
(
あす
)
峠を
目出度
(
めでたく
)
越え玉はんことを
祝
(
ことほ
)
ぎたてまつるなり味なしとて許されて志しばかりを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
布哇寄港祝砲と共に
目出度
(
めでたく
)
桑港
(
サンフランシスコ
)
を出帆して、今度は
布哇
(
ハワイ
)
寄港と
定
(
き
)
まり、水夫は二、三人
亜米利加
(
アメリカ
)
から連れて来たけれども、
甲比丹
(
カピタン
)
ブルックは
居
(
お
)
らず、本当の日本人ばかりで
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかし先生方は楽書を極くお
目出度
(
めでたく
)
文字通りに解釈して、のこのこやって来たのだ。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
三人が一心になって働いた揚句は、地球でいえば十八日目に、
目出度
(
めでたく
)
出来上った。
月世界跋渉記
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
「とうとうお
目出度
(
めでたく
)
なったそうだな、ほら、あの
槙町
(
まきちょう
)
の
二弦琴
(
にげんきん
)
の
師匠
(
ししょう
)
も。……」
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それは春琴が十七歳の五月で佐助は大阪に居残り女中二人が附き添って十月まで有馬に
滞在
(
たいざい
)
し
目出度
(
めでたく
)
男の子を生んだその
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ぼう
)
の顔が佐助に
瓜
(
うり
)
二つであったとやらでようやく
謎
(
なぞ
)
が解けたようなものの
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
百年の
齢
(
よわ
)
いは
目出度
(
めでたく
)
も
難有
(
ありがた
)
い。然しちと退屈じゃ。
楽
(
たのしみ
)
も多かろうが憂も長かろう。水臭い
麦酒
(
ビール
)
を日毎に浴びるより、舌を焼く
酒精
(
アルコール
)
を半滴味わう方が手間がかからぬ。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
文「どう致して、
先
(
ま
)
ず
目出度
(
めでたく
)
御出牢で
御祝
(
ごしゅく
)
し申す、どうしても気性だけあって達者でお目出たい」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
千代香はいよいよ
素人
(
しろと
)
のお千代になって、ここに
目出度
(
めでたく
)
神楽坂裏の妾宅に引越し、待合松風の世話で来た五十ばかりの
老婢
(
ばあや
)
を相手に一日ごろごろ所在なく暮す身分となった。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
八百兩にて
請出
(
うけいだ
)
し
嫁
(
よめ
)
となし
吉之助
(
きちのすけ
)
が
勘當
(
かんだう
)
をも免し
目出度
(
めでたく
)
夫婦
(
ふうふ
)
として喜八夫婦には
横山町
(
よこやまちやう
)
角屋敷
(
かどやしき
)
穀物店
(
こくものみせ
)
に三百兩
附
(
つけ
)
て
與
(
あた
)
へ家主
平兵衞
(
へいべゑ
)
へは
右
(
みぎ
)
横山町
(
よこやまちやう
)
地面
(
ぢめん
)
間口
(
まぐち
)
十
間
(
けん
)
奧行
(
おくゆき
)
十八
間
(
けん
)
の
怙劵
(
こけん
)
に
種々
(
いろ/\
)
音物
(
いんもつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
目出度
(
めでたく
)
三三九度の盃も済み、藤原が「四海
浪
(
なみ
)
しずかに」と
謡
(
うた
)
い、媒妁は
霄
(
よい
)
の
中
(
うち
)
と帰りました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「新年の
御慶
(
ぎょけい
)
目出度
(
めでたく
)
申納候
(
もうしおさめそろ
)
。……」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お恨み
成
(
なさ
)
るゝな此久八めが申すこと今一通り御聞下され此間より
度々
(
たび/\
)
に御
異見
(
いけん
)
申上たる通り
願
(
ねが
)
ふ事では御座りませんが今にも
萬一
(
ひよつと
)
大旦那がお
目出度
(
めでたく
)
成
(
なら
)
れたなら其時こそは
此大
(
このだい
)
まいの御
身上
(
しんしやう
)
悉皆若旦那の物となる
假令
(
たとへ
)
然樣
(
さやう
)
に成すとも
僅
(
わづ
)
かの事には
眼
(
め
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
丁度あの鳶頭が来た
翌日
(
あくるひ
)
でした、
吉原
(
なか
)
の
彼女
(
やつ
)
と
駈落
(
かけおち
)
と出懸けやしたがね、一年足らず
野州
(
やしゅう
)
足利
(
あしかゞ
)
で潜んでいるうちに
嚊
(
かゝあ
)
は梅毒がふき出し、それが
原因
(
もと
)
で到頭お
目出度
(
めでたく
)
なっちまったんで
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
目出度
(
めでた
)
いものは
芋
(
いも
)
の種」と申す文句でございます。「目出度いものは芋の種葉広く茎長く子供
夥多
(
あまた
)
にエヽ」と詰らん唄で、それを婆アさんが二人並んで大きな声で唄い、
目出度
(
めでたく
)
祝
(
しゅく
)
して帰る。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“目出”で始まる語句
目出
目出帽